バハムートの焼肉@オイレンのラノベ置き場・双札

月から金、土はときどきを目標に私が書いたラノベを置いていきます。

ウルフォス/11

ウルフォス 11
 
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 「騒音被害!?」
 「そう、ある時よりひどい騒音が起こるようになり、町の人たちが眠れなくなったそうだ・・・」
 本当ですか!?隊長!?
 ミーティングルームで画面を背に隊長が話す内容に驚く俺
 「それを俺たちが調査しろと!?」
 鷲ヶ埼さんが不満そうに言い放った、隊長が鷲ヶ埼さんを見て、
 「サンプリングを取った結果、地球では通常発生しえない音波があることが観測された、人類の技術でも出すのが不可能な音だ、地球外のものである可能性が高い、今すぐに調査せよとのことだ」
 了解!
 俺たちはセスハリアーで報告のあった港町に行き、聞き込みを開始する、
 さびれた町の中、コンクリートの堤防が遠くに見える灰色のセメントの道路の脇にあるさびたトタン板と古い木でできた家の前で、髪の毛を上で丸めたおばさんや筋肉質な漁師のおじさんと話す中・・・
 「海坊主?」
 「そうなのよ!うちの夫がね、漁に出るときに見かけたらしいわ、あのうるさい中仕事だからっつって出て行って、そこで見たらしいのよ、海に沈む海坊主を・・・」
 ・・・そして、セスハリアーの前に戻って皆が円状に向かい合い報告しあう・・・
 「と、こういう話を聞いたんですよ」
 「俺も聞いた」
 「俺もだ」
 「私も」
 「あれは海坊主のいびきだっていう意見もあったな・・・」
 皆が同意する
 「となると・・・」
 俺たちは海を見る・・・
 ・・・また海か・・・
 とはいえ、まずは声の確認だ・・・
 海沿い、セスマリナーを横に置き、深夜の町中で
 「ボェエエエエ~」
 うぉおおおお!!
 いきなりの大音量に皆が耳をふさぐ!
 「おい!早く乗り込め!」
 了解!!
 隊長の指示にセスマリナーの中に乗り込む・・・
 そして、皆がセスマリナーの定位置に座り
 「ふぅ、助かった・・・」
 「水中なら音も届きにくいですからね・・・」
 鷲ヶ埼さんと豹賀さんが安心して言葉を発した、俺はすかさずに違和感を感じた
 「でも、水が音で震えている気がする、どれだけの音量なんだ・・・?」
 「しかし、これだけの音量なら、すぐに発信源が特定できると思うわ」
 「よし!発信源に向かって出発だ!」
 了解!
 モニターとエンジンを観察しつつ海中を行く・・・
 「何だあれは・・・?」
 見えたのは、海中より頭を少し出した・・・大きなカエル・・・?
 「ボェエエエエ!!」
 いきなり大口を開けて声を出した!!
 「何が海坊主だ!単なる蛙じゃないか!!」
 「隊長!」
 豹賀さんの一声に隊長がモニターを真正面に見て
 「魚雷発射用意!!」
 そして、一気に魚雷を発射!!
 爆発したところ、カエルがこちらを向く・・・
 「よし、一気に仕留めるんだ!!」
 と、一気に大跳躍・・・!?
 「どこに行った!?」
 「レーダーでは地上に向かっています!!」
 「まずいぞ!早く基地に戻ってセスウィングで再出撃を・・・」
 と、セスマリナーが一気に上に引っ張られていく!?
 「どうなってるんだ!?」
 「わかりません!」
 モニターには海から出て一気に地上に引き寄せられていく様子が見える、そこには、さっきのカエルが舌をこちらと蛙の口をつなげている様子も・・・
 まさか、あの舌に巻き付けられた!?
 操縦席の裏に回り・・・
 「ウルフォス!!」
 いきなりの呼び出しに応えながら地上に降り、潜水艦を受け止める!
 「た・・・助かった・・・」
 そこらにおいて・・・さ、行くぞ!ウシオニガエル!!
 カエルに対し、爪を叩きつけ、皮膚を斬り裂く!
 ウシオニガエルが体をのけぞらせながら少し後ろに下がる
 おおし、効いてるぞ、このまま一気に畳み掛けて・・・
 「ボェエエエエエ!!」
 ぐ・・・声が・・・吹っ飛ばされる・・・?!
 がはっ!
 思い切り吹っ飛ばされたが・・・負けるか!!
 着地しつつ大口を開ける!
 「ワオオオオオオオ!!」
 「ボェエエエエエエ!!」
 辺りに大震動が巻き起こるほどの咆哮で対抗する!
 「う、うわぁああ!!」
 「耳がつぶれる!!」
 っつ、あたりの建物も共振してるし・・・このままだと音で崩壊する・・・この手は無しだ!!
 咆哮をやめ、あえて音波を受ける、
 しかし、このままじゃ近づけない、光線も避けられるかもしれんからあまり乱射は控えたいし・・・ここは・・・
 セスマリナーを拾い上げ
 「うわぁああ」
 「またぁああ!?」
 前と同じく左胸筋から左手までの鎧に
 一気にそれを向け魚雷を発射!爆発させダメージを与える!
 よし、効いてる!
 もう一発発射!
 「ボェエエエエエエ!!」
 音ではじき返された!?
 いや・・・これは・・・
 私は潜水艦の頭を前に出し、魚雷を発射するかのように警戒する
 「ボェエエエエエエ!!」
 音で体が震えるのを耐え、ひたすら待つ・・・
 まだだ・・・まだ・・・
 「ボェエエエエエエェェェェェェ・・・・・・」
 音が消えた・・・この瞬間を待っていた!
 鳴き声であるということは、いずれ息継ぎが必要(なはず!)ということ!!
 そこだっ!!
 一気に魚雷に光の力を込め発射!!
 魚雷はウシオニガエルを巻き込みながら一気に爆発、ウシオニガエルは爆散した・・・
 ・・・
 僕は今、地上に転がるセスマリナーの前にいた・・・
 皆が呆れた顔で転がるセスマリナーを見てる・・
 「せめて水中に戻してってくれればいいのに・・・」
 「まぁ、どこか壊れていたかもしれませんし、いいじゃないですか」
 鷲ヶ埼さんと豹賀さんの言葉と共にクレーンに引き上げられていくセスマリナー・・・
 「取りあえず点検して、修理が必要なら修理して、また使っていきましょ」
 「まぁ、確かにそうだな・・・」隊長の顔が俺達を見る「今日は徹夜で疲れただろう、後は作業班に任せて、我々はいったん基地に帰投して仮眠でも帰宅でもいいから、睡眠をとらしてもらおう、では、これより基地に帰投する!!」
 了解!!
 そして、皆して基地に戻っていくのだった・・・
 
 ウルフォスソフビフィギュアシリーズ第四弾!
 行け、ウルフォス、ウルフォスマリナーだ!!
 そして、足靭宇宙外来種 ウツボラス!
 水中対決だ!!
 ウシオニガエルとスマホラスも出るぞ!!
 肩、腰、膝、肘、鼠経部、首が可動!
 君のイメージで戦わろ!
 
 DXウルフォスソフビシリーズ
 03、ウルフォスマリナー、ウツボラス、ウシオニガエル、スマホラス!!
 
 ソフビシリーズ、続々!!
 
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