バハムートの焼肉@オイレンのラノベ置き場・双札

月から金、土はときどきを目標に私が書いたラノベを置いていきます。

超鋼合体サヴァイブブラス/9

超鋼合体サヴァイブブラス 9
 
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
 
f:id:OirenW:20211008203950p:plain
 
第9話 輝飛珠!スフィアシッパー!!
 
 「見たんだよ!」
 教室で僕の机を中心に四人で集まっている時、左手の宏太君が大声を上げた
 「昨日!買い物から帰っている時に!公園の湖に大きな水柱が立って!大きな背中が!」
 大きな水柱って・・・
 「それで調査に協力してほしいと・・・」
 「そうだよ風棚!!」
 右手の風棚さんの呆れ声に宏太君がそちらを見つつ大声を上げる!
 「というわけで、放課後に集合!」
 宏太君の大きな声が響き渡った・・・
 
 放課後、公園の中の池・・・ちょっと大きめで、こちら側以外を周囲を木の細めの丸太で組んで作った風の柵、道、街路樹で囲まれ、白鳥型の足漕ぎボートがある、
 前を行く宏太君はいつの間にか長い竿を持っていた
 「宏太君、それは?」
 宏太君が僕の方に振り返り、少し爽やか気味に
 「これで底をつつく!変なものがあったら水中眼鏡で覗く!」
 腰にはいつの間にか四角い箱眼鏡も備えてるし・・・
 「行くぞ、鉱太!」
 「え?僕?」
 「行ってらっしゃい」
 「行ってらっしゃ~い!」
 水澤さんが右手を小さく上げて振る中で、僕と宏太君はお金払って足漕ぎボートに乗り込んでいく・・・
 そうして、僕は足を漕ぎ、池へと繰り出す・・・
 「なんで男と二ケツ・・・」
 「いいじゃねぇか友人だろ!底はつつけてるな・・・」
 僕がぼやくも宏太君が竿で底をつつきつつ答えながら池の方を見ている・・・
 思わず宏太君を見ながら問いかける
 「で、どこに行けばいいの?」
 「とりあえず中央辺りに・・・多分水柱が上がったのはそのあたり」
 「りょ~かい」
 中央まで漕いでいき・・・
 「お!底に何かある!!」
 何・・・?
 宏太君の方を見ると、水中眼鏡を水面に入れ覗き込んでいる、
 そして顔を上げて僕を見て、
 「ほら、見てみろよ!」
 言われ、水中眼鏡を覗く、
 ・・・湖底に緑の透明な球状の大きな物がある・・・
 「確かに・・・」
 なんだありゃ?不法投棄か?
 「竿でつついても動かねぇや、とにかく、引き上げる方法を考えてみようぜ」
 湖岸で待つ二人の元に戻る、
 「湖の底ででっかいもの見つけたぜ!というわけでさ、どうすればいいのか考えてくれよ」
 「そんなこと言われても・・・」
 風棚さんが呆れ目を細めたジト目で宏太君を見る、
 ・・・う~ん・・・
 この前のソードシッパー、それにシールドシッパーの事から考えて・・・もしかしたら・・・
 僕は湖の周りを見るように歩き出す
 「おい!どこに行くんだよ!」
 「ちょっと何かないか調べてくるよ!」
 振り返りもせずそう宏太君に返し、僕は歩き出した・・・
 そして、湖周辺の木々を見て回り、さらに木々の中を見ていく、
 木の周りに生えた雑草の中に手を入れたりして探す・・・
 ・・・無い・・・無い・・・無い・・・
 う~ん・・・やっぱり・・・無いのかなぁ・・・
 「はいどうぞ」
 え・・・?
 振り返ると、そこには水澤さんがカードを差し出してきていた、
 「・・・これ・・・?」
 水澤さんが左の木々の中を見て
 「そこの雑草群の中に落ちてたよ?」
 あ・・・
 僕は水澤さんをまっすぐ見て、
 「ありがとう」
 水澤さんがこちらに振り返り
 「いいのよ」
 と言う中で思わずカードを受け取る
 水澤さんが微笑みのように優しく僕を見る・・・
 「あなたが何かしてるっぽいから・・・話せるようになったら教えてね」
 「あ・・・うん!」
 思わず返事を
 ズシャアアアア!
 湖から大きな水音!?
 首が長く四肢がヒレの(プレシオサウルス?)恐竜が首を湖に潜らせている、
 上にはマシンガン付きのヘリコプターが湖をのぞき込んでいる・・・あれは・・・ヘリマッドォオ!?
 「まったく、回収して分析しろとは一体どういう了見じゃ・・・」
 ヘリマッドォオが何か独り言言ってる・・・
 回収・・・?ということは・・・!
 そんなことを考えている間にプレシオサウルスが首を丸めて巨大な緑の宝玉を首の上に乗せ湖より持ち上げる!
 やっぱりあれは・・・
 「水澤さん!二人と一緒に避難して!」
 「わかったわ!」
 そうして、顔も見ずにした指示を聞いて水澤さんが離れていく・・・
 「よしよし、それじゃ、こうじゃ!」
 ヘリマッドォオがそう言うと、空が曇ったと思ったら、カードの魔法陣が浮かび、カードたちがプレシオサウルスに重なり、
 プレシオサウルスが徐々に浮かんでいく・・・
 っつ、まずい!!
 カードを宝玉に入れ、五枚の手札が飛び出す!
 「一気に行こう!」
 ブラスとサヴが僕の真上に跳躍してくる!
 「ブラス!サヴ!行くよ!」
 「わかった!」
 「ガウ!」
 ブラスがフロントライトを点滅させ、サヴが口を動かして返事をする、そして!
 「ブラス、サヴ、超鋼合体!!」
 合体!
 「合体!サヴァイヴブラス!!」
 「さらに、スフィアシッパーを召喚!!」
 と、プレシオサウルスの首の上にあった宝玉が浮かび、
 「なんじゃあ!?」
 ヘリマッドォオが驚く間に、宝玉が大きく開くように四肢と頭を伸ばす!
 そこには、角々のヘルメットの付いた豪快そうな機顔のロボットが!
 「ようやく目が覚めた・・・」
 「い・・・いかん!目が覚めてしもうたか、こうなれば力ずくで」
 「おっと、まだゲストがいるよ!」
 ドリル新幹線が勢いよく走ってきてヘリマッドォオに跳躍体当たり、一気に吹っ飛ばす!
 「なんじゃとぉおおぉぉぉ・・・ぉぉぉ・・・」
 さらに!
 「サヴァイヴブラス、ドリルバスター、スフィアシッパー、合体!」
 「螺珠超鋼合体!!」
 ドリルバスターが前後に分かれ、サヴァイヴブラスの両腕外側にドリル部を前にして付き、
 スフィアシッパー背中側がまっすぐ板になるように開き、それを前としてサヴァイヴブラスのの胸部に合体!
 両腕にドリルが、胸部に緑のアーマーの付いた携帯に
 「合体!ドリルスフィアサヴァイヴブラス!!」
 スフィア要素無い感じするけどね・・・
 「行くぞ!」
  「『ドリルスフィアサヴァイヴブラスの効果発動!!相手のパワーをカードの光で得た分×2の3000に加え下げさらに効果で1500下げパワー1000以下になったのでそのまま貫通攻撃で攻撃が貫通!!』」
 その両足で湖に着地しつつ宙浮くプレシオサウルスに力強く駆けて行き!
 「はぁああああ!!」
 両腕のドリルで連打のラッシュ!!
 ズドドドドド・・・・
 「はあああああ!!」
 一気に両拳のドリルストレート!!
 プレシオサウルスに二つの大穴が裂けるように空き爆発!消滅した・・・
 そこにヘリマッドォオが戻ってきて、ブラスたちを見る
 「げっ!?これではどうしようもない、仕方ない、あきらめるか」
 そう言って、向こうに去って行った・・・
 そして四者が分離、
 スフィアシッパーが湖に着地しつつ右の方のブラスの方を見る、
 「俺のカードは」
 ブラスもスフィアシッパーを見返し、
 「私のパートナーが持っているはずだ」
 「なら、そいつに預けておくか、じゃあな!」
 「俺も!」
 ドリルバスターがドリル列車に変形して地を走り、スフィアシッパーが球体となり低空を浮き、それぞれ去っていく・・・
 そうこうしているうちにブラスもサヴの方を見て
 「では私達も戻ろう」
 「ガウ!」
 ブラスとサヴも去っていく・・・
 ・・・よし・・・
 公園の方に戻ると、三人が待っていた、
 三人が僕の方を見て、
 「お!無事だったか!!」
 「全く、心配かけさせて・・・」
 宏太君が元気よく、風棚さんが目線と体の角度を斜めにして言ってくる中、
 水澤さんは穏やかに微笑んでいた、
 僕は水澤さんの方を向き、
 「ありがとう、水澤さん!おかげで助かったよ!」
 「いえいえ、どういたしまして」
 二人が不思議そうに見る中で、僕は照れ臭く、水澤さん余裕そうに、笑うのだった・・・
 
 「で、回収は失敗したと?」
 「まぁ、そういうわけですじゃ」
 玉座の下で立ち尽くしわしを見上げるヘリマッドォオに向かい威圧する
 「しかし、なぜ今更改修など?」
 「あいつらの戦力を少しでも減らしたかっただけだ」
 そうわしはそっけなく続け
 「だが、これでだめなら・・・あいつを呼ぶ必要がある・・・」
 「・・・あいつ・・・とは?」
 「知っているだろう、海外でやつらと戦っているあいつ・・・だよ」
 「・・・あまり歓迎しませんな・・・あれが戦うと何もかもが塵となって実験ができなくなる・・・」
 「だが、あれの実験ができるぞ?」
 ヘリマッドォオは一瞬悩むように口を強く閉じ目に少し力が入り言葉を止めるもあきらめたように重く口を開く
 「・・・まぁ、そういうなら致し方あるまい・・・」
 わしは心の昂ぶりに思わず笑ってしまう
 「ふふふ・・・これでやつらも終わりだ、ふはっ!ふはっ!ふははは、はははは・・・!!」
 アジト中に、もしかしたら外に聞こえるぐらいにわしの笑い声が響き渡って行く・・・
 「ふははは、はははは・・・!!げほっげほっげほぉお!」
 あ、咳込んじゃった・・・
 
                           三体合体レイジバスター!
                     レイジバスタースタンダードデッキ!!
      バスターズ3体とレイジバスターにサヴァイヴブラスターのモンスター、
                   サポートリサイクルとスマッシュを収録!!
                             三体合体を決めろ!!
                   構築済みテーマデッキ、レイジバスター!!
 
                     挿入歌 神秘の光スフィアシッパー!!
                     ♪力の光を、スフィアシッパー、放て!
             エネルギーの塊だ、スフィアシッパー!スフィアシッパ~
           球体となりその力と共にスフィアシッパー!スフィアシッパ~
              え・ら・び・し・者の、ち・か・ら・と・な・り・て、
            へ・い・わ・を・み・ち・び・く・光に~力を~もたらせ~
                     スフィアシッパ~!スフィアシッパ~!
                     スフィアシッパ~!スフィアシッパ~!
                             神秘の球体戦士・・・
                             スフィアシッパー!!
 
               次回、第10話 超襲!!アーミーカタストロフ!!
 
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――