バハムートの焼肉@オイレンのラノベ置き場・双札

月から金、土はときどきを目標に私が書いたラノベを置いていきます。

超鋼合体サヴァイブブラス/20

超鋼合体サヴァイブブラス 20
 
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第20話 憂鬱の休日、カタストロ
 
 ブロロロロ・・・
 わしは左手に海を眺める右手に護岸壁ある長い道路をバイクに乗ってひた走る・・・
 「おい!なんで俺のツーリングにそれも俺の上に乗ってきてるんだよ!」
 「おぬしが言ったのではないか、悩みがある時はバイクに乗って走ると気分が晴れると」
 「確かにそう言ったし、城ん中に引きこもってよりかはいいんだろうけどさ、新しいバイク買えよ!!」
 「そんな金は無い!」
 「あるだろうが!!まったく・・・」
 何か不平不満があるような感じでホォバァバイカァアは黙り込んでしまった・・・
 ま、この方が考え事の邪魔に並んでいいわい・・・
 わしの名はカタストロ、
 糞馬に言われたことが理解できず、こうしてツーリングをしている・・・
 知らないものを助ける・・・か・・・
 ん?道の横にあるのは・・・道の駅・・・か・・・
 「少し休憩していくか・・・」
 そうして、横にある丸太で出来たログ風の建物の前の駐車場に止まり、立ち上がる
 「勝手にどっかに行くなよ」
 「わかってますよ」
 海際の方に歩くと、コンクリートの下で波がこちらに向かって撃ち寄せ離れる
 「お~すげーなー!!」
 ん?ガキの声・・・?
 右手の方を見ると、日焼けした短髪のガキがいた、
 黄色いシャツに短パンをはいている
 そいつが海を見て叫んでいる・・・
 「おいガキ、あまり騒ぐな」
 と、そのガキがこちらを見る、
 その顔は力が入り明らかに不機嫌だ
 「あ!?誰だよおっさん!!」
 「おっさんではない、カタストロだ」
 「俺もガキじゃない、重家、宏太だ!」
 宏太ね・・・
 「宏太!あんまり騒ぐと他のやつの迷惑だぞ」
 「いいじゃねぇか、ここは大声出してもいいとこだぞ」
 「ほんの少しならな、だが、度を過ぎてはいかんぞ」
 「わかってるよ!」
 「宏太~そろそろ行くわよ~」
 岸側から年配の女性が聞こえると、宏太がそちらに顔を向け
 「は~い!」
 そう返して走って行く・・・
 先の方には宏太の母親であろうピンクのシャツに前を開けた赤い上着と赤いズボンを合わせ、髪を後ろ下に丸めた若干太めの女性がいた
 ・・・そろそろわしも行くかな・・・
 バイクに歩いて行きバイクに再び乗り、走る・・・
 そういえば色々あったな・・・恐竜たちを使い町を破壊・・・か・・・
 ブラス達になんだかんだで阻止されて
 「よう!おっさん!」
 と、右手の方の半円の青い軽自動車から声が聞こえ、そちらを見ると
 「おっさんも水族館に行くのか!?」
 助手席から先ほどの宏太が顔を見せていた、
 水族館・・・?
 「わしは体が大きいから入れねぇんだよ、だが、雰囲気を味わうにはいいかもな・・・」
 「おう!そうか!!」
 さっきとは打って変わって自然に両口端を上げて目を上に曲げた快活な笑顔だ・・・
 「そういえば、お前さんは、見知らぬ人間のことをどう思う?」
 わしの質問に表情が目を見開いたわからないといった表情に変わる
 「どうって?」
 「何も知らない相手がいたとして、どう評価する?」
 「どうもしねぇよ、だって何も知らないんだし」
 「では、その人物が困ってたとして、お前は助けるか?」
 「助けるさ!もっとも、助けていい状況ならな、そこいらへん色々と難しいんだよなぁ・・・」
 目線を上に浮かす宏太、悩んでいるのだろう・・・
 「ふむ、そうか・・・」
 ・・・世の人間が全てこいつみたいなら、いや、そうじゃなくても・・・
 ・・・見知らぬものを助ける・・・か・・・
 だが、それは、わしの根幹からの行動原理を変えてしまう・・・
 わしは今まで、見知らぬ人間は、全てあいつらのように醜いものだと考えていたからな・・・
 「おおぃ着いたぞ」
 ホォバァバイカァアの声に正面を向くと、
 確かに海沿いに立つ、壁が青くてさらに泳ぐ魚の塗装がされた凹字型水族館がそこにあった・・・
 
          ついに登場、ホースバスター、さらに、強力サポートカード!!
              ブースターパック バトルオブブラス&カタストロ!!
    サヴァイヴブラスターテーマとジェラシックゥテーマの最強サポートカード、
                    今までよりも強力な合体カードも付属!!
                    合体と強力サポートカードをその手に!!
              ブースターパック バトルオブブラス&カタストロ!!
                                   Wカード
 
                             挿入歌 ブラスと正義
 
                       ♪あ~我が名はブラス、我が正義~
                            一体どこにあるものか~
                             人々助け生きていて~
                            これが正義と信じるが~
                      時々思う、これは理性ではなく感情~
                           だから~迷いそうになる~
                        だが~目の前にいる少年を見て、
                  誰かを守ることに迷ってなどいられるものか、
                      私は走る~せめて、誰かを守る時は~
                          迷いなく、突き進んでやる~
                        友たちと共に~突き進んでやる~
 
                         次回、第21話 霧ヶ関、壊滅
 
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