バハムートの焼肉@オイレンのラノベ置き場・双札

月から金、土はときどきを目標に私が書いたラノベを置いていきます。

ラブティアエブリバディ!!/1

ラブティアエブリバディ!! 1
 
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第1話 よろしくっ!ラブティアエブリディ!!
 
 「このゲーム、毎日やっても飽きないよね~」
 私は公園で友達と一緒にマスコットな二頭身の動物たちと田舎暮らしを楽しむゲームを楽しんでいた、
 中央に横長の画面があり、左右にボタンと十字キーが付いているゲーム機だ、タッチディという
 「も~舞日ったら、もうそれ1年ぐらいやってるよ?新作出るまでやるつもり~?」
 目の前の少しキリッとした印象に薄茶の髪を片方にまとめて胸のあたりまで伸ばした黄シャツにカチューシャにオーバーオールの少女が笑う
 それに私は反応し、
 「だって、面白いんだもん!この前のバレンタインイベントだって、住民たちと全員チョコ交換したんだから!!」
 少女が今度は楽しそうに笑い出す
 「あはは・・・私はそれよりも家具集めかな・・・カラフルシリーズ、あと一個でコンプリートなんだ!!」
 「もー、由香ってばそればっかり~」
 私の名前は響 舞日(ひびき まいにち)!ごく普通の中学二年生!
 今日はピンクのパーカーに青いボックススカートの服、ボブカットに右側だけ肩まで伸ばした髪型で決めてきた!!
 「でもさ、これって面白いよね~」
 「そうだよね絶対妖精さんが作ってるんだよ!」
 「も~舞日ったらまたそれ~」
 由香のからかうような一言に思わず膨れる
 「ぶ~だってそう思ったんだもん!」
 と、タッチディの画面が光り出す!!
 「何!?」
 「わ・・・私のも!?」
 そして、光と共に白くて青い帽子をかぶった・・・ハムスターが慌てた様子で飛び出して来た!?
 「大変大変!!」
 続けて、闇の塊のスライムのような生き物が飛び出して来る!?
 「決めた、お前だ!!」
 「わ・・・私!?」
 その黒い塊が由香に向かって行き憑りつく!
 「由香ちゃん!?」
 「大変!あれに憑りつかれると・・・」
 あれに憑りつかれるとどうなるのよハムスター!
 「ふははは・・・!!」
 黒い塊が大きくなり、家具を寄せ集めた鎧を全身にまとった巨人となる!!
 「見たか!この者の欲望を取り込んだぞ!もっと家具が欲しい!欲しいぞー!!」
 「由香ちゃん!」
 「聞いて!」
 目の前にハムスターが飛び出して来る!?
 「僕の名前はエディ!妖精なんだ!」
 「よ・・・妖精?」
 ほ・・・本当にいたの?!
 「あの黒い怪物は人の欲望を利用して世界に災いをもたらそうとしてるんだ!!」
 「でも、ゲーム内の欲望なんて・・・」
 「そう、だから君にお願いがあるんだ!」
 「なに?」
 「僕と一緒に、あの黒い怪物と戦ってほしいんだ!」
 「でも・・・そんな力、私には・・・」
 「大丈夫、僕と一緒なら!」
 戦うって言われても・・・でも、
 思わず黒い怪物の方を見上げる、すでに面影すらないがこのままだと取り込まれた由香ちゃんがどうなるのかわからない・・・
 「・・・ねぇ、一つ訊いてもいい?」
 「なに?」
 「このままだと、由香ちゃんはどうなるの?」
 「・・・このままだと、黒い怪物に取り込まれたまま、世界を破壊しつくす尖兵として働かされ続けてしまう・・・」
 「グォオオオオ!」
 すると、黒い怪物が公園の球体の遊具をその手で掴む!
 そして、自分の顔前まで持ってきて
 「ふひひひひ・・・珍しい家具だぁ・・・だがっ!」
 その手で握りつぶした!
 「欲しいのはこれじゃねぇ!!」
 「まずい!このままだと家具欲しさに他人の家まで襲いかねない!!」
 私はエディの方を向く
 驚いたまま黒い怪物の方を見上げるエディの姿が見えた
 「エディ、どうすればいいの!お願い、教えて!!」
 エディが私に振り返る
 「それじゃ、このゲームメモリをタッチディ装填して!思うままに!!」
 「わ・・・わかった!」
 私はエディからメモリを受け取り、今やっていたゲームのメモリを抜き取りタッチディに受け取ったゲームを装填する、思うままに!
 「ラブティアチェンジ!エブリディ!!」
 「ラブティアチェンジ!エブリディ!!」
 タッチディが復唱する間にタッチディの画面に浮かんだハートのボタンを押す!
 「ラブティアチェンジ!ラブティアエブリディ!!」
 「ラブティアチェンジ!ラブティアエブリディ!!」
 そして、タッチディを掲げる!
 タッチディから光があふれ、私はフリフリの付いたドレス姿となり、髪も濃いピンク色へと変化し、
 金色のアクセサリーがところどころに付いた姿となり、
 タッチディも灯台のような薄ピンクの持ち手と手先が付き、さらに先端には濃いピンク色の宝石が付く
 「ラブティアエブリディ!」           BGM:ラヴティアエブリバディ
 「ここは俺の世界だぁ!好き勝手して何が悪い!!」
 いきなり怪物の右拳が飛ぶ、でも私は飛んで避け
 「勝手に由香ちゃんの欲望ってことにしないで!人間の欲望を悪いことに利用する悪魔よっ!」
 「なにぃ!?」
 「フラワーガーデション!」
 振るった杖から、一気に花が出てきて向かって行く!
 「グォオオオ!」
 よし、効いてる!
 「なめるなぁ!!」
 と、体中の家具を前に出して盾にする
 「ツリーガーデション!」
 家具の下に右手に出現したエネルギー弾を埋め込む!
 「は、それが!」
 馬鹿にする怪物を無視し杖の先からエネルギー弾に光の粒を巻いて飛び退く、
 すると、家具の下より大きな木が飛び出て家具を一気に崩壊させた!
 「なんだとぉ!」
 そして次の瞬間には木が消え
 「とどめよ!」
 タッチディの画面をタッチ!
 「スプリングエブリディ!!」
 杖の先に生じたピンクのエネルギー弾を怪物に向かって放る、
 それは、桜の花びらまき散らして怪物に向かって行きぶち当たる!
 そして、光があたりに満ち溢れ・・・
 目の前に涙目の由香ちゃんが現れ
 「私・・・私・・・家具が欲しいの・・・どうしても・・・家具が欲しいのっ!!」
 「大丈夫、ゲームの中で、現実に影響を及ぼさない範囲で、開放すればいいんだよ・・・」
 そう言って私は、由香ちゃんを優しく抱きしめた・・・
 「ヨクボゥ、カイホゥーーーーー!!」
 怪物が断末魔と共に爆発し、気が付くと、私は元の姿に戻り、由香ちゃんが私の前で膝をつく
 「由香ちゃん!」
 思わず抱き留める私
 「大丈夫?」
 「うん、何とか・・・」
 話しつつ互いに立ち上がり、
 「・・・あれ?」
 何も変わってない、怪物に壊されたはずの遊具も無事だし、エディもいないし・・・
 「・・・夢、だったのかな・・・?」
 「・・・舞日?」
 「あ、ごめんごめん」
 声を出した由香ちゃんの方に思わず向き直る
 「由香ちゃん、どうする?今日はもう帰ろっか?」
 「うん、そうする」
 そうして、由香ちゃんは立ち上がり
 「それじゃあ!!」
 由香ちゃんは私が心配する間もなく走っていってしまったのだった・・・
 ・・・
 「はぁ疲れた・・・」
 ところ変わって私の部屋、黄色い壁紙に木の学習机が印象的な部屋だ、もちろん、ベットやクローゼットも存在するけど・・・
 さて、とりあえずベットに寝転んで何だったのか考え直そうかな?
 「よぉ、遅かったな」
 「あ・・・あなた、エディ!?」
 なぜか窓際にのベットの中央に、昼間会ったゲームのハムスター妖精が座って私のことを見上げていたのだった・・・
 
                               CMの後は、
           皆で自由にメロディとリズムを付けて、歌ってみよう!!
 
                               タッチディ!
                      ラヴティアエブリバディに変身!
                    メモリをセットして、画面にタッチ!
                  メモリで変身できるラヴティアが違うよ!
                         ラヴティア、タッチディ!
 
                    OPテーマ ラヴティアエブリバディ
                         ♪毎日、毎日突き進め!!
                           どんな時でも全力全開
                        欲しいもの狙って狙い撃て!
                           君と僕の思いを・・・
                         未来に届け叶えるんだ!!
                        ラヴティアエブリバディ!!
                         ♪~~~~~~~~~~~
                            日常がつまんない?
                      そんなことないよ一緒に遊ぼう!
                           どんな願いも叶うよ!
                         誰にも迷惑か・か・らない
                                だ・か・ら
                                  一緒に
                              毎日過ごそう!
                           君の毎日私達が・・・
                          楽しくしてあげる~~~
                        ラヴティアエブリバディ!!
                         ♪~~~~~~~~~~~
                        ラヴティアエブリバディ!!
 
             ええっ!私以外にラブティアになれる人がいるの!?
                            一体、どんな人!?
               次回、第2話 清廉!ラブティアスペイント!!
                  次回も、ラヴティア、エブリバディ~!!
 
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