オイレンのラノベ置き場・双札

月から金、土はときどきを目標に私が書いたラノベを置いていきます。

オリジネイトスター/5

オリジネイト・スター 5
 ―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
 
f:id:OirenW:20200602181345p:plain
 
 ゴールまでの一直線、一気に突っ切りバイクを止める・・・!!
 「お疲れ様で~す!自己ベストですよ自己ベスト!!」
 「おう、そうか」
 ここは会社所属の練習場、
 大ストレートの横にカーブを詰め込んだようなオフロードコースだ、
 新しいカスタムパーツのテストということで来ている
 練習で汚れた白いボディのカスタムバイクの前輪中央上をおもむろに見る
 「良いサスペンションだな・・・」
 「そうか?カーブのキレが落ちとったぞ、もう少し意見を上げておかねば・・・」
 後ろでカメラの管理をする机の上のパソコンを見ているおやっさんもいつもの通りだな・・・
 「厳しいことを言うなという顔をしとるが、これはテストなんじゃ、不満点、問題点はきちんと言っておかねばならん」
 お顔に出てたか、ま、おやっさんの言う通り、そりゃそうなんだろうけどね・・・
 ピリリ・・・ピリリ・・・
 お?電話だ・・・
 「誰ですか?」
 机の上の鞄からスマートフォンを取り出し画面を見ると、コウが興味深そうに肩からスマートフォンの画面を覗いてきた・・・
 「ミョウギョウ、マホ・・・?女性ですか?誰ですか?」
 「いや、単なる知り合いだが・・・っていうか、なんだその顔は・・・」
 少しコミカルちっくですらある驚き顔を晒すコウ
 「いや、だって、マコトさんにまさか女性の知り合いがいるなんて思わなくて・・・」
 「は、わしの時代じゃ、レーサーはみなきゃーきゃー言われてたもんだが、お前はモテテはおらんからのう」
 俺は思わず二人を一瞥する「うるせぇ黙れ、底辺レーサーに人気を求めんな、それに、今は時代が違うんだよ」
 そんなやりとりをかわしつつ、距離を取りつつ電話に出る、
 「はい、もしもし・・・え!?知らべたいことがある!?」
 ・・・
 俺は、ひどい山道を、愛車で走っていた・・・
 後ろには、マホが乗っている、しかし、車であれば両脇の上曲がる森や片側の崖に阻まれ、確実に落ちたり、通行不能になる道だ・・・
 俺の愛車のオフロード対応バイクじゃなきゃこんなところこれねぇぞ・・・
 「で、この先に何があるんだよ!?」
 「言いたくない、行ったら多分、止められるだろうし」
 本当かよ、どこに行かされようとしてんだ俺は・・・
 「ここから歩きよ・・・」
 バイクを山道に止め、山歩きを開始する、森の匂い、茂みが邪魔をする果てなく続く上ぼり坂の獣道、徐々に悲鳴を上げてゆく足腰・・・しかし・・・遠いな!一時間は歩いてるぞ!!
 「ここまで距離があるなら最初から言っといてくれよ」
 「そ・・・そうね・・・ぜぇ・・・はぁ・・・」
 振り返ると、そこではマホが腰を力なく前に曲げ両手を両膝につけてその足を止めていた・・・
 「どうした?休憩しようか?」
 「いいわ・・・情報だとあと少しだし・・・ぜぇ・・・それにしても、なんでそっちは平気なのよ・・・」
 「俺か?ま、トレーニングはしてるからな、そうじゃないとやっていけんし」
 と、マホが疲労感とをたっぷり出した見上げ力なき疑問符顔を上げる
 「あ・・・あなたって一体・・・」
 「ん?なんか先の方にあるな・・・」
 「ま、待って・・・」
 急いで先の方に進むと、そこには灰色の交差針金フェンスが・・・
 立ち入り禁止の看板が張り付けられたフェンス・・・
 が、その先には・・・何だろうな・・・何キロもあるような建物群が崩壊したような・・・
 「なんだよ・・・ここ・・・」
 「ここは、ぜぇ・・・国立粒子研究所・・・三年前に粒子加速器の暴走事故が起きて今でも内部じゃ何が起こるかわからないからって、全面的に立ち入り禁止になってる・・・」
 「ああ、あったなそんな事故・・・」
 息を切らしながらのマホの説明に、俺の頭には数年前のテレビのニュース番組で聞いた事故が思い出される・・・
 国立の最新鋭研究所として粒子加速器の設置を念頭に作られたものの、暴走事故によって内部に重力異常だか何だかが起きて入れないって話だっけ、俺は話半分にしか聞いてしてないからよく覚えてないんだが・・・
 「高田先生の件で思い出したの、あの二人、事故当日の一般見学で夫婦そろってこの研究所を訪れてるのよ、事故はその一般見学者が帰った後に起きた・・・」
 「なるほど、それで二人揃ってコスモスターを持ってたかもしれないってわけか・・・」
 「私も一度来て見たかったの、コズミックホラー研究会の間じゃ、中で何か起こってるんじゃないかって、黒い怪物も目撃されてるって話も聞いたの」
 「黒い怪物・・・」俺の頭によぎる嫌な予感にマホの方に顔を向ける、「まさか、あいつら!?」
 「かもしれないわ、警備の目をかいくぐって外に出ているのかも・・・」
 なるほどな・・・
 「で、ここに来たのは、正規の出入り口は今でも警備で厳重に封鎖されているけど、このポイントならめったに警備の人も来ないから、ここまでこれたら内部に入れるんじゃないかって、界隈じゃ言われてたの・・・」
 「なるほどな・・・確かに、んな簡単に来れる場所じゃないもんな・・・」
 土地が否応なしに広大で、瓦礫も散乱、内部で重力異常が起きてるともなれば、瓦礫の撤去も警備も簡単には見回りできないわけだ・・・
 「で、どうやって入るんだ?まさか、上の鉄線外して、とかいうんじゃないだろうな・・・」
 「それは・・・情報通りなら・・・」
 と、マホが前に出て、立ち入り禁止の看板を取り外す・・・
 そこには、奥のもう一つの看板との間に穴が開いており、ご丁寧にも周りはきれいにしびされ、入る時に怪我すらしないようになっている、
 なるほど、ここから入るわけね・・・
 「いざって時はスターに変身してどうにかして」等と言い出す黒髪の後ろ頭
 「はぁ・・・俺はお前の護衛か?こんな私的な事に使う気にゃならないんだが・・・」マホがすかさずに俺の方に少し力の込もった気合の入った顔を振る!
 「ダークマターの手掛かりをつかむチャンスでしょ、じゃ、とりあえず先に行って「貴様ら!そこで何をしている!!」
 フェンス外左手より大きな声!?
 まずい!警備の人に見つかったか!?だが、妙に聞き覚えのある声な気が・・・
 向いてみると、黒い怪人のような狼の顔を持つやつが・・・まさか・・・
 「ビクドグ・・・!」
 「まさか、ここを嗅ぎ付けてくるとはな・・・マザーブラックホール様には一歩も近づけさせん!!」
 「ここにマザーブラックホールがいるのか!?」
 「その通りだ、もしかして、知らなかったのか!?」
 「うん」
 「うん」
 ・・・一斉に黙る一同・・・
 「あ、でも、ここに何かあるんじゃないか、とは思ってたよ、うん」
 「そ・・・そうよ・・・」
 「そ・・・そうなのか・・・」
 「とにかく逃げるぞ、まだ俺達じゃかなわん」
 「そうね・・・仕方無いわ」
 「あ、お前ら・・・」
 俺とマホは一目散に元来た道をひた走る!
 「失態だなビクドグ・・・」
 「貴様・・・バットナー・・・」
 バットナー?誰だ・・・?
 振り返ると、そこにはビクドグが少し左に見上げる先、少々上を飛ぶ、人型のようなコウモリのような黒と紫色のやつが羽ばたいて滞空している・・・
 「マザーブラックホール様の居場所を教えてしまうとは・・・」
 「ぐっ・・・だが、これから挽回すれば問題無い」
 ビクドグが追いかけてくる、とりあえず・・・
 「チェンジ!!ミスリル・スターァアアアア!!聖なる銀の鎧、カプリコーンストライク!!」
 足に力がこもって行く、
 「ちょっと我慢しろよ?」
 「きゃ!」
 マホを抱きかかえ跳躍、木々の幹を幾度も蹴るようにして跳ぶ!
 足場の悪い山道より、こっちの方が速い!
 「くそっ・・・待て!!」
 ビクドグは足元に難儀しているようだ・・・このまま・・・振り切る!!
 「カプリコーンマウンテンジャンプ!!」
 呼吸に合わせ、木の幹を蹴り、距離を伸ばす・・・
 「はっ!はっ!はっ!はっ!」
 ん?上に気配!?
 「はぁっ!」
 上から降ってくる闇色のクリスタル球!?
 思わず避けるとクリスタル球が爆発した!?
 「外したか・・・」
 上を見るとさっきのコウモリ野郎が飛んで追跡して来てやがる!?
 ビクドグも見上げ
 「バットナー!邪魔をするな!!」
 「お前が逃がそうとしている獲物を逃がさないようにしているだけですよ私は・・・」
 くそ・・・このままバイクの所まで案内するのは無しだ!バイクが破壊されちまう・・・
 「少し我慢しろよ」
 気取られないように少しずつ左の方に曲がって行く
 「待て!」
 「逃がさん!!」
 よし、ちゃんと追ってきた・・・
 「どうする気?」
 「一か八か、考えがある・・・」
 少し離れた所まで飛び、俺は一旦マホを降ろし、カードメモリーをセット!PUSH!!
 「チェンジ!!サターン・アァアアアアアッム!!悪魔「カプリコーンストライク!!カプリコーンマウンテンジャンプ!!」
 もう一度、マホを抱え上げる、
 「大丈夫なの?」
 「やって見せるさ・・・」
 そのまま、反転して奴らに向かって行く・・・
 「ようやくやる気になったか!」
 「何か様子がおかしい・・・?」
 「カプリコーンフィニッシュ!」
 目標は・・・ビクドグの前の地面!
 「来い!!」
 ビクドグが構える前で、俺の放った蹴りのエネルギーは地面を伝搬してあたりに盛大な土埃を起こし、それはバットナーすら巻き込んだ!
 「な・・・どこだ!?」
 「ど・・・どこだ!?」
 その土煙に乗じて離れ、茂みに隠れながらあいつらが別方向に行くのをこっそりと見つつ、
 俺達はバイクの所まで戻り、その場を離れたのだった・・・
 
 「申し訳ありません、マザーブラックホール様・・・」
 「ネズミを逃がしてしまいました・・・」
 ひざまずく我らの前にいるのはマザーブラックホール様・・・地下の広い空間に浮かぶ正しく光飲み込むブラックホール・・・
 「よい、その程度では人類滅亡の運命はかわらん」
 「はっ!」
 「はっ!」
 致し方なく、頭を下げる我ら・・・
 「だが、用心しておく必要はあるな・・・コスモスターは・・・」
 「現在、三つにございます・・・」
 「先日、奴らに感づかれる前に一つ回収しましたゆえ・・・」
 「ならば・・・」
 三つのコスモスターがマザーブラックホール様の周りの十二の柱の祭壇の内三つに収まる
 「はぁああああ!!」
 辺りの地面が揺れ始める・・・!
 思わず頭を上げる俺たち
 「おお・・・」
 「マザーブラックホール様のお力を感じる・・・!」
 「・・・貴様の願いなぞ、撃ち砕いてくれよう・・・」
 
 俺は連続カーブからストレートを駆け抜け、ゴールし、バイクを横付けして降りバイクを見据え、疑問に首をひねった・・・
 「う~ん、やっぱり前の方がいいかなぁ・・・」
 「わしとしては、今の方がいいがな・・・」思わず後ろでパソコン睨むおやっさんの方に顔が向く!
 「前!」俺の声におやっさんが反応して俺の方を同様ににらむ!
 「今!」対峙し、目線が火花を散らす!!
 そこに俺達を交互に見て両手でなだめるように鎮めにかかるコウ
 「まぁまぁ、開発チームに要望出しておきましょうよ、ね?」
 「おおぉ~っし、絶対に俺好みのサスペンションにさせてやる・・・」
 「おぬし好みにしてどうする、レースで勝つサスペンションこそ正義じゃ」
 「言ったな・・・」
 「言ったぞ・・・」
 睨み合ったまま自分の意見を言う俺とおやっさん
 「ああ、ああ、はいはい、次の製品テストに期待しましょうね!」
 まったく・・・
 そういえば、結局、あの後、あの研究所跡地、どうなったんだ・・・?
 気になって離れてスマートフォンをバッグより取り出し調べてみると、新しい記事にはこう書いてあった・・・
 粒子研究所跡地、重力異常が激化、敷地に立ち入ることすら危険に、政府は調査チームを派遣予定
 と・・・
 
 「チェンジ!!ミスリル・スターァアアアア!!」
 君の手でポーズを決めろ!
 「ミスリルスターフィニッシュ!!」
 エフェクトと共に必殺技!!
 「牡牛座!牡羊座山羊座!!チェンジ!!サターン・アァアアアアアッム!!」
 「サターンアームフィニッシュ!!」
 「アリアスウールディフェンス!!」
 「タウラス・コンストレーション・フィニッシュ!!」
 DXオリジネイトアクションスターエフェクトシリーズ、
 オリジネイトスターアクションフィギュア、スターフィニッシュエフェクトセット
 サターンアームアクションフィギュア、アーム、タウラス、アリアス、フィニッシュエフェクトセット
 
 オリジネイトアクションスターエフェクトシリーズ続々!!
 
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――