オイレンのラノベ置き場・双札

月から金、土はときどきを目標に私が書いたラノベを置いていきます。

オリジネイトスター/3

オリジネイト・スター 3
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 土のレース場にエンジン音が響き、幾つもの轍が生まれえる、
 しかしな・・・
 どけよお前ら!!
 目の前には俺をマークするバイク共、寄るな、邪魔だ、どっか行け!
 坂の大ジャンプ後の巻き返しも、最終コーナーの切り替えしも、コース上に複数のバイクがいてはうまく敵わず、
 結果、3位に終わったのだった・・・
 「ちくしょーあいつら・・・」
 「ははは、3位とはな、調子が戻って来たんじゃないか?」
 いつもの通りの整備場のおやっさんの台詞・・・
 「妨害されても仕方無いですよ、2回連続で一位とったんですから」
 「だが、マークされて3位とはな、いやいや、たまたまだ、たまたま」
 ううむ・・・
 「そう言えばコウ、例のあれは・・・」
 「はぁ・・・それがですねぇ・・・」
 コウが横の机に出したのは、俺が預けたデジタルウォッチとカードメモリー
 「本社の人も何もわからなかったって、時計の方は市販されてる物と同じですし、姿とかも変わらなかったですって・・・メモリの方共々、もう少し調べれば何かわかるかもと言ってましたが・・・」
 「おいおい、半日渡すだけでもこっちは何か起こりゃしないかヒヤヒヤしてんだぞ・・・」
 「まぁ、大切なものだってのはわかるんですけどね、後、カードメモリーは型が同じだけでパソコンと接続できないって、ほら」
 とコウがそばのパソコンにメモリを差し込む
 「おいおい、それは会社のもんだぞ」
 「大丈夫ですって、ほら、何も起きない」
 確か逃げ面は何も変わらな・・・ん?
 十字と円形が組み合わさって円形状の光が幾度もそこに発せられる・・・?
 「これ・・・レーダーか?」
 「なら、この赤い丸は何でしょう・・・?」
 確かに、右上に赤い丸が・・・まさか!?
 「すまん!ちょっと急用思い出した!」
 「え、ちょっと!?」
 急いで時計とカードメモリーを回収し、走る!!
 ・・・いた!!
 大体右前の方向に遠くまで走って言って大きな道路左右にビル立つ街中で見つけたのは、黒い怪人と女性!?
 怪人は筋肉質だが顔は凶悪そうな悪魔の形相だ
 その二者に俺が割り込み、怪人と対峙しつつ後ろのショートカットでジーンズと厚手のオレンジのシャツで合わせた女性に声を掛ける!
 「逃げろ!とにかく遠くに!こいつは俺がどうにかする!!」
 「あ・・・ありがとう!」
 怪人の視線が女性より俺に移る
 「ほう、貴様が今噂のスター・・・とかいうやつか?」
 「スターだろうが何だろうがどうでもいい!変身!!」
 「チェンジ!!ミスリル・スターァアアアア!!聖なる銀の鎧を身に纏いし「行くぜおらぁあ!!」
 「ふん!私の筋肉に勝てるかぁ!!」
 真正面から右拳をぶつけあう・・・馬鹿な、押されただと!?
 「まだまだぁ!!」
 続けての両拳のラッシュ!?
 「どりゃ、どりゃどりゃどりゃどりゃどりゃどりゃあ!!」
 「がはっ!?」
 思わず吹っ飛ばされ背中を撃つも、すぐに体勢を立て直す!
 「これならどうだ!」
 「タウラスストライク!」
 牛のオーラをまとった右拳を突進で叩きつけて行く、しかし、右手で受け止められた?!
 「その程度!」
 そして、後ろに放り投げられ尻をつく!
 「がはっ!」
 「とどめ!む・・・あの女がいない!?」
 そうか、逃げ出したか・・・それなら、俺も一旦退却だな!
 「タウラス・コンストレーション・フィニッシュ!!」
 立ち上がって牛の幻影をあいつに叩きつけ
 「こんなもの!!」
 拳で弾き飛ばす間に、俺は辛くもその場を離れたのだった・・・
 「どにかく、そういう事だから、あの女性を探さないと・・・」
 予定もあるだろうにすぐに来てくれたマホに女性の特徴を伝え、辺りを探し始める、
 「今度写真でも撮っといてよ・・・」
 「いくらなんでも無許可はまずいだろ・・・許可取れる状況でもないし・・・」
 そんなこんなでその女性は街中で見つかった・・・
 横に鉄の仕切り立て板並ぶ工事現場のあるビル並ぶ裏路地に入り込んでいたのだ
 「あの怪人は・・・?」
 「すまない、取り逃がしちまった・・・」
 「あの・・・?悩みとかは何か無い・・・?」
 「いいえ、特には・・・あの怪人が暴れ出したからびっくりして、それが癪に障ったのか狙われ始めて・・・」
 マホの質問に素直に答える女性
 「なら・・・あの怪人を倒せば済むってことだな・・・」
 「そう簡単に行かないからこうなっているんでしょう?」
 「その通り、見つけたぞ・・・!」
 さっきの怪人が後ろから?!もう嗅ぎつけてきやがったか!!
 「貴様ら・・・すぐに潰してくれる!そして、コスモスター三つで、一気にマザーブラックホール様の復活は早まる!!」
 「なんだ・・・その・・・マザーブラックホールってのは、一体どこにいるんだ?」
 「貴様らに教える義理は無い!!」
 そう言って、再度の戦闘に突入する、しかし、ぶつけあう拳も・・・蹴りも向こうの方が威力が上!
 「それならこれだ!」
 「タウラスストライク!」
 「それはさっきやっただろう?」
 「ならこれだ、例えば・・・羊!」
 「エラー」
 しかし、デジタルウィッチからはエラーと声が上がっただけ、思わず俺はデジタルウォッチをのぞき込む
 何っ!?
 その間にも拳を喰らい、ふっとび、立て板吹き飛ばし横の工事現場のような場所に入り込む!
 追って侵入してくる怪人!
 「貴様のような雑魚、蚊ほどにも感じないが蚊だってうっとおしいのでな、先に始末してくれる!!」
 「へん、虫にも・・・五分の魂ってもんがあるんだよ!!」
 啖呵を切りながらも立ち上がる・・・
 今ここであいつを抑えなきゃ、さっきの女性はあいつにおびえて暮らすことになる、警察だって頼れないんだ、そうなると、あいつから隠れる手段だって無くなる、
 俺が・・・俺が今ここで、例え、無茶をやってでも、あいつを止めるんだ!!
 「無駄だ!!」
 あいつの拳の猛ラッシュに・・・俺の体が吹っ飛ばされ、背中を打ち付け・・・変身が解ける
 「く・・・くそっ・・・!」
 「どうした、これまでか・・・?」
 「まだだ・・・まだ・・・!」
 身体は痛い・・・骨は折れてるかもしれない・・・だが、この程度で倒れはしない・・・
 「まただ・・・また立ち上がった・・・!なぜだ・・・なぜまだ立ち上がれる」
 こんなもの・・・レースでバイク十台巻き込んで壁にぶつかって大クラッシュした時に比べれば、なんてことないぜ!!
 「変身も解けたというのに・・・化け物か?」
 「化け物・・・?俺の界隈じゃ、こんなことで倒れてたら、まわりから鼻で笑われるんだよ!!」
 「ほう!それなら完全に殺してやる!!」
 怪人がこっちに向かってくる、なら、もう一度・・・
 そう思ったとたん、計三つの光が、俺と女性から飛び立ち、工事現場にあった近くの重機に乗り移る!
 乗り移ったのは・・・二つアームを持つショベル!!
 「な・・・なんだ!?」
 それが怪人を掴み上げ、左右に引っ張ろうとする、だが・・・
 「ぬぅうう・・・こんなもの!!」
 怪人がその両手で持って逆にショベルを引き裂き破壊する!
 「ははは・・・」
 そのまま着地し、笑う怪人・・・
 「ははは・・・やはりこの程度で私を倒すことはできない!!」
 だが、俺の前にはメモリーカードが落ちてきていた・・・これ、描かれているのは・・・茶色い球体に同色の輪っかが付いた、土星
 「さぁ、貴様を今度こそ殺してやろう!」
 ええい!考えてる暇なんて無い、下のスロットは埋まっているから、上のスロットにこいつを投入し、画面を押す!
 すると、ミスリルスターとなり、画面に牡牛座、牡羊座山羊座のマークが・・・?
 なるほど、これを押せってことね・・・それなら!
 「牡牛座!牡羊座山羊座!!」
 さらに、向こうの重機が元に戻りながら動く!
 「な・・・なんだ!?」
 重機が俺の方まで動いてきた?!
 「な・・・?」
 見上げる俺に、その重機が鎧となるように縮小、俺の背中から一体化した!?
 「チェンジ!!サターン・アァアアアアアッム!!」
 「な・・・なんだその姿は!?」
 黒いスーツの上に、コクピットの外装をイメージしたかのような兜、本体のような胴鎧とそこから物を掴むショベルのようなパワーアームが俺の腕と一体化するように伸び、
 両足にはふくらはぎ外側に縦にキャタピラが付いている・・・!?
 「悪魔のような両腕と力により相手を粉砕する、パワーファイター・・・サタァアアアアン・アァアアアアアッム!!」
 「そんな装備を付けたからといってなんだというんだ?」
 「そう思うなら・・・試してみるか!」
 互いに突進し、右拳を叩きつけると、向こうが吹き飛ばされる!
 「な・・・!?この・・・!」
 反撃の左拳に対しこちらも同じように叩きつけると、文字通り向こうが吹っ飛んだ!
 「面白い・・・これならばどうだ!!はぁあああ!!」
 向こうの筋肉がいきなり増強した!?
 「どおりゃああああ!!」
 ならこっちも!
 「はぁあああ!!」
 ぶつかり合う握りこぶし!あたりを砕く振動、だが・・押される!?
 しかし、そこで足元のキャタピラが足横に移動し、高速回転!
 「な・・・何!?」
 その勢いを利用し、一歩・・・前へ!!そこから拳を突き出す!!
 「ぬぉおおおりゃあああ!!」
 工事現場の壁まで怪人を吹っ飛ばす!!
 「があぁ!!」
 「とどめだ!」
 デジタルウォッチの画面をプッシュ!
 「サターンアームフィニッシュ!!」
 キャタピラが足裏まで移動し、更に突進!
 「まだまだぁ!!」
 怪人が駆け返してくるのに真正面から衝突!
 向こうが無数のパンチを繰り出すのに対抗するように、こちらは腕がアームと本体に分離し、四本に、そのまま無数のパンチを繰り出す!
 「が・・・ぐはっ!?がっ・・・ちょ・・・」
 二つの右拳で相手を吹き飛ばし、そのまま腕を一体化、
 キャタピラで一気に突進して右拳を叩き込み貫通、爆発、水晶化したのだった・・・
 ・・・
 「ありがとうございました」
 「いえいえ」
 「いえいえ」
 そうして、裏通りの道路で頭を下げた女性が右手を謙遜で振る俺たちの前から頭を上げて振り返り去って行く・・・
 「結局、コスモスターって何なのかしら?」
 「さぁな・・・俺にはわからん」
 「要らないって言ってたし・・・ま、問題の種ならいらないわよね・・・」
 「だな・・・結局、あのショベルカー元に戻っちゃったけど、どうなるのやら・・・」
 「カードメモリは残ったんでしょ?」
 「まぁな、ま、どうにかなるだろ、じゃあな!!」
 俺は歩き出しつつ右手を挙げて後ろに降って手を下げる
 「あ・・・はぁ・・・」
 ・・・そうしてため息が聞こえる中そうやって俺は去り、翌日・・・
 土のレース場に幾つもの金属の風が駆け抜ける、大跳躍からの最終コーナー・・・
 集まるバイク、混戦・・・ここだ!!
 その中で俺は一つのか細い隙間を見つけ、一気に突貫!
 多数のバイクを紙一重で抜きつつそのままカーブを曲がり切り、ゴールに突っ込んだのだった・・・
 「おっしゃあ!一位だぁ!!」
 整備場に響き渡る俺の声
 「は、一度三位を取ったから、マークが外れてバラバラになったにすぎんよ、別に相談してお前をマークしていたわけではないだろうしの
 おやっさんの憎まれ口に俺は思わず
 「うっせぇ!それでも一位なんだよ!!」
 「やりましたねマコトさん、この分だと、もっと上のレースも狙えるかもしれませんよ!」
 駆け寄ってくるコウに俺は顔を向け、返事を口に出す
 「おお!今度会社に申請出してみっか!もしランクアップしたら、お前も一緒に連れてってやるよう、上に言っといてやるよ!!」
 「本当ですか!?」
 「ああ!俺のマシンの整備、ずっとやってくれてるからな!おやっさんは?」
 「わしか?ま、お前がランクアップしたら、その時に考えておくわい、ここも愛着があるでな」
 顔を振って質問したところにいつもの調子の言葉
 「なんだよ素直じゃねぇな、おーし、このまま連勝街道爆走だー!!」
 「まったく・・・」
 そうして、おやっさんの呆れのようなうれしさのような声が響く中で、俺とコウは高く右拳を振り上げた!
 「おー!」
 「おー!」
 あははは・・・
 
 新たなるカードメモリーをセット!!
 「牡牛座!牡羊座山羊座!!チェンジ!!サターン・アァアアアアアッム!!」
 新たなる力、サターンアーム!!
 「悪魔のような両腕と力により相手を粉砕する、パワーファイター・・・サタァアアアアン・アァアアアアアッム!!」
 ダークマターを粉砕せよ!!
 DXサターンメモリー!!
 
 メモリーシリーズ続々登場!!
 
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