オイレンのラノベ置き場・双札

月から金、土はときどきを目標に私が書いたラノベを置いていきます。

オリジネイトスター/11

オリジネイト・スター 11
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 坂上よりの跳躍から、きっちり着地、あたりを抜きつつ最終コーナーに、
 2位、1位のバイクを抜き取ると、俺はゴールに入り込んだのだった・・・
 そして、ピットでバイクを降りる、と、コウが駆けてきた
 「お疲れさまでした!今日も絶好調でしたね!」
 「は、今だけじゃろう・・・」
 コウの後ろのおやっさんがいつもの調子で言ってきた、だが・・・
 「いや、このまま行ってみせるさ・・・」
 「そういえば、招待状届いてましたよ、メモリのついでに本社の人が渡してくれって、ほら」
 「招待状・・・?」
 両手で持って出された手紙を受け取り開けて中を見てみるとこれは・・・
 「リニアモーターカー試乗会・・・?レーサーの人にもご意見いただきたく・・・か・・・」
 と、コウが大きく目を見開き
 「ええ!?本当ですか!!僕も行きたい!!」
 「残念ながら俺一人のようだが・・・」
 「は・・・行ってこい行ってこい、どうせろくなモニターなぞできんじゃろうて」
 いいやがったな・・・
 「おーし、きっちりモニターして、そうだな・・・お土産も持って帰ってきてやる、楽しみに待ってろよ」
 「おぉ~!」
 「は・・・要らん気を回しおって・・・」
 
 行ってみると、駅のホームに長々と白に中下ほどに紫ラインの流線型の機体が存在しており、俺はそれにいそいそと乗り込み、
 招待状にあった、窓際から一つ横の席に・・・
 「あ!」
 その奥に座っていたのは・・・なんと、魔帆だった!
 「お前、どうしてここに!」
 「工学部の友達がどうしても乗りたいって言ってたんだけど、風邪ひいちゃって・・・」
 「それでお前の方に、か・・・」
 「それじゃあ、あんたの方こそどうして「ご乗車、ありがとうございます、当リニアは、間もなく発射いたします、席にお座りになりしばらくお待ちください」
 仕方なく、俺は席に座る、微小の衝撃とともに、走り出す感覚がする、
 「リニアモーターカーって衝撃あるんだな・・・」
 「最初は車輪で動かして、乗ってきたら磁力で走るからね」
 あ、そうなんだ・・・
 一気に走っていく感覚がして・・・
 ドガン!!
 いきなり止まり、あたりに衝撃が走る!
 な・・・なんだ!?あ、ウォッチに赤い点が・・・
 「皆様、落ち着いて、乗務員の指示に従ってください!」
 「行くぞ!」
 「あ、ちょっと!」
 走っていった先はリニアモーターカーの先の方・・・
 そこでは、あれは・・・ビクドグ!?
 降りた先、そこでは、運転手がビクドグに言い寄っていた!
 運転手は少し重めの紺のスーツのような制服に警官帽のような黒淵、金の紋章付きの帽子を被っている
 「どういうつもりだ君は!」
 「どういうつもり?それはこっちの台詞だ・・・」
 ビクドグが怪しくまっすぐ運転手を見る・・・
 「何!?」
 「この事故はお前が起こしたんだ・・・」
 運転手が体振るわせうろたえる・・・
 「そ・・・それは・・・レバーの力具合を間違えて・・・」
 「いやいや、お前の願望がそうさせたんだよ・・・だが、この失敗、どう責任を取るのかなぁ・・・」
 ん?あの運転手の首の後ろ、髪の毛に邪魔されてる上透明で・・・見えづらいが・・・コンタクトレンズ・・・?
 それをつまみ上げようとするが・・・取れない・・・?
 気が付いたように運転手が俺の方を見る
 「な・・・なんだね君は!?」
 そういうことか!
 俺はビクドグをしっかりと見据える!
 「嘘をつくな!」
 「何!?」
 「いるんだろ、ダークマター
 「っち、察しのいいやつ・・・」
 そこで右手から跳んで現れたのは、望遠鏡が右目に貫通したような黒ずくめ・・・
 「そうか!ダークマターの力で、視力を狂わせていたのね!」
 後ろからのマホの声、っつーかいたのか・・・
 「運転手の首の後ろにあるコンタクトレンズを媒介にしてな!」
 「なに!?あ、本当だ、とれない!」
 「さらに、最新鋭のリニアモーターカーで、レバー一つ間違えただけでここまでの惨事になるわけがない、安全装置があるはずだ、お前が外で何かやったんだろう」
 「はっ!いわれてみれば・・・」
 運転手がようやくこの事実に気づく、っつか、実際この運転手は抜けてるようだが・・・
 しかし、そんな事お構いなしにビクドグが笑いだす・・・
 「はっはっはっ!その通り、外から俺もタイミングを合わせて攻撃させてもらったよ」
 「なんて卑劣な・・・」
 マホの声にビクドグがこちらを横目で見据え
 「けっ!お前らさえいなければうまくいっただろうに・・・」
 「逃げろ、ここは俺がどうにかする!」
 「チェンジ!!ミスリル・スターァアアアア!!聖なる銀の鎧を身に纏いし闇に光をもたらす存在、ミス・リル・スターァアアアア!!」
 「おっと、お前の相手は俺だ・・・行くぜ!!」
 運転手たちが逃げる中でビクドグがかけてくる!
 「テスコ、お前は運転手を拘束しろ!」
 テスコ、あの望遠鏡の黒い怪人が運転手の前に走り込み通せんぼして魔帆を弾き飛ばし、運転手を拘束する
 「しまった!」
 俺が驚いた一瞬に、ビクドグの俊足駆けつつの蹴りの一撃に俺は弾き飛ばされる!
 「おっと、こいつも持っていけ!」
 「この!」
 思わず右こぶしを振り回すが、それを大きく回り込みつつ回し蹴りの一撃をくらわしてくるビクドグ、
 「がはっ!これなら・・・」
 「ジェミニストライク!!」
 「二人に増えようが同じことだ」
 が、その俊足で、一気に通りすがるように同時に攻撃を受け、体が回るほどに弾かれ
 「がっ!?」
 分身が消える・・・
 いつの間にかビクドグは立ち止まり膝をつく俺の方を見て
 「今回は逃がしはしないぜ・・・お前の持ってるコスモスター、すべてもらうからな!!」
 そこから、俺を通りすがるように爪の一撃で空中に放り投げ、宙を駆けるように跳躍して爪の一撃、その反動で一気に下に着地しつつ跳躍してのもう一撃、それを幾度も繰り返しての下方全方位よりの連続爪切り!
 さらに大きく跳躍しての真上からの一撃に俺は叩き落され、倒れ伏してしまう・・・
 向こうで俺に背を向けて着地するビクドグ・・・
 くそ・・・ダメだ・・・もっと・・・もっと速さを・・・
 そう、この・・・リニアモーターカーのような!!
 「が・・・頑張ってくれ!そんな奴には負けるな!!」
 運転手の声、
 すると、コスモスター三つが、リニアモーターカーに入り込み、リニアモーターカーが脈動したように磁力を走らせ・・・
 コスモスターが戻ってきて、紫のカードメモリに・・・
 「させるか!」
 俺は急いでそれをつかみ、ビクドグに体を弾かれる中、ウォッチに装填!
 「んな!」
 ビクドグがもう一度こちらに走りこむ中で、そのボタンを・・・押す!
 「天秤座、蠍座、乙女座」
 リニアモーターカーが俺に走り込み、縮小し、上より前に走り込み、前部分が上が二股となった仮面となり、
 胴の星が胸のバッジと化して黄色く、体は紫に染まり、さらに膨らんだ銀の線入った黒い円盤状の肩パッドを伴った、紫ラメの体を覆うようなマントを伴う
 「チェンジ!!ヴィナスミステリアス!!」
 「そこだ!」
 しかし、意識した瞬間に体が浮き、ビクドグの爪をすんでで避けた!
 「何!?」
 「その流線まさに磁力の申し子、その神秘性はまさしく不可思議、ヴィナス、ミステェリアス!!」
 「まぐれだ!」
 ビクドグが走りこんで爪で斬り裂いてくるも、俺は体の前に両掌を天秤のように上げたスタイルで浮遊しつつ後ろに滑るように避ける
 「何だと!?」
 その後も走りこんで爪を振り下ろしてくるが、右上に飛んで避け、
 通りすがるような跳躍爪を右下に避け、さらに右から来た通りすがりの爪を後ろ右に避ける
 「ぜーはーぜーはー、くそ、どうなってやがる・・・」
 「もう終わりか、それじゃこっちから行くぜ、はっ!」
  俺は両手の磁力球をビクドグとその真下の地面に放り込む!
 「それがどうしたってんだ!」
 「今教えてやるよ」
 俺は右こぶしを握り、宙に浮いたままゆっくりとビクドグに近づいていく
 「へっ、そんなもん、避ければ・・・な!?」と、ビクドグが自身の足を驚き見る「足が動かねぇ!!」
 足を動かし脱出しようとするビクドグ、そこに俺が右こぶしを叩き込む!
 「ぐはっ!」
 さらに、連続して拳を打ち込んで行き
 「がはっ!ぎはっ!げはっ!」
 最後にアッパーで吹き飛ばす!
 「ごはぁっ!」
 「とどめだ!」ウォッチをその手で押す!
 「ヴィナスミステリアスフィニッシュ!!」
 俺自身は宙に浮遊しつつ、もう一度磁力球で倒れつつも起き上がったビクドグを繋ぎ止めた後、
 足に磁力を込め、磁力を引き合わせ、一気にビクドグに蹴りこむ!
 「はぁあああ!!」
 が、そこに望遠鏡のやつが割り込んだ!?
 「なに!?」
 そして、蹴りがテスコに突き刺さる!
 テスコが爆発し、そこにクリスタルが転がるも、爆発が晴れた時、そこにビクドグはいなかった、
 爆発に弾き飛ばされたか、無理やり脱出したか・・・
 「よかった、無事だったのね」
 危機が去ったせいか俺のように駆けてくる魔帆
 「魔帆・・・」
 心配と不安が入り混じった表情・・・
 「ごめんなさい、私がしっかりしていれば・・・」
 「いや、お前はお前にできることをやった、気にしなくていい」
 「ありがとう、君が助けてくれたんだね」
 ああ、運転手さん・・・
 「すみません、逃げられてしまいました」
 「いやいや、私への冤罪を解いてくれただけで、十分だよ」
 すると、運転手さんよりコスモスターが俺のウォッチに・・・
 「はっ!」
 俺は気配を一瞬感じ、それとなくコスモスターを手に取り後ろに転がる
 「往生際の悪い奴だな・・・」
 そこには、いつの間にかビクドグがいた、そう、コスモスターを横取りするために・・・!
 「へっ、最後っ屁にコスモスターだけでもいただいていこうかと思ったが、どうやら無理だったらしいな、もうそいつ用はねぇよ、じゃあな」
 向こうに大跳躍して着地したビルの上を跳んで跳んで次第に無効に消えていくビクドグ、
 と、ビクドグの乱入に驚いていた運転手だが、すぐに立ち直り
 「これで、脅威は去ったというのか・・・」
 「おそらくは・・・」
 運転手が口を真一文字に結んだ神妙な顔で俺に相対し、
 「ありがとう、二度にわたって礼を言わせてもらうよ、さ、私はこれから、この後始末をしなくちゃな・・・君たちは車内に戻ってくれ!」
 
 オンロードレースに体が順応する・・・
 最終コーナー、前には三台・・・だが、
 最終コーナーより、大きく回ってそのままストレートで滑り込んでトップ、そのまま一位をもぎ取ったのだった・・・
 そして、また、ピットに止めて降り、そこにコウが駆けてきた
 「すごいじゃないですか!滑り込み、うまくなったんじゃないですか?」
 「へ、そんなんじゃねぇよ」
 「このぐらいで有頂天になるとはな」
 コウの後ろのおやっさんがまたも悪態を・・・
 「あ、言ったな爺さん!」
 「は、このぐらいで満足してるようじゃまだまだじゃといっただけじゃ」
 と、ここでコウが俺達二人を見るように両手の平を体の前に出して止める動作をし、
 「まぁまぁ、でも、よかったですよ、事故の後遺症とかなくて」
 「当たり前だろ、俺は怪我一つしなかったっつーの、あ、そうだ、みあげだ!」
 俺は机に置いていた鞄より箱詰めの饅頭を取り出す
 「え?!いいんですか!!」
 「近所の駅で買ったもんだけどな」
 「ほ、中々殊勝な心掛けじゃ、どれ、空けて一つもらおうかの」
 「僕お茶入れてきます!」
 こうして、俺たちの日常は過ぎていく、
 しかし、ダークマターとの戦いは、いまだ終わらない・・・
 
 「くそったれ!」
 昏く瓦礫に溢れた中で俺は壁に拳下を打ち付け一人ごちっていた・・・
 「おや、ビクドグさん、どうしましたか?」
 後ろからの見知ったブレイザの声、だが、俺は気にも留めずに独り言の続きのようにごちる
 「あいつ・・・俺よりも速く・・・」
 「それはそれは・・・あ、そうだ、何でしたら、私が強くして差し上げましょうか?」
 その提案に俺は思わず振り返る、
 「なん・・・だと・・・?」
 そこには、いつもと同じ調子のブレイザの顔があった
 「もちろん、タダでとは言いませんがね、ささ、どうします?」
 「ぐ・・・ぬぅううう!!」
 
 登場、第3のメモリ!
 「ヴィナスミステリアス!!」
 メモリをセット!
 「天秤座、蠍座、乙女座、チェンジ!!ヴィナスミステリアス!!その流線まさに磁力の申し子、その神秘性はまさしく不可思議、ヴィナス、ミステェリアス!!」
 磁力の力で戦え!!
 「ヴィナスミステリアスフィニッシュ!!」
 DX、ヴィナスメモリー
 
 メモリーシリーズ続々!
 
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