バハムートの焼肉@オイレンのラノベ置き場・双札

月から金、土はときどきを目標に私が書いたラノベを置いていきます。

ネトゲ恋愛記 ~サブタイトルは秘密~/7

ネトゲ恋愛記 ~サブタイトルは秘密~ 7
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バトル3
 
 「おっと、ここまでのようだ・・・」
 町を抜けた先、大きな岩壁の割れ目の中に、ポータルを発見する・・・
 「それじゃ、次のやつにもよろしく云っといてくれ」
 「わかりました」
 そして、二人してその中に入ると、またもや別の場所へとワープした、
 周りを見渡すと、左手側に川が流れる、桜芽吹く華やかな地下街の空間といった趣だ、和風の、
 漆喰の壁に瓦が目立つ、上の方には紐に提灯がぶら下げられたりしており、異国情緒、っつったって、日本人の私からすればさっきの街並みの方が異国情緒なのだろうが、
 「ようやくきましたなぁ・・・」
 そう言って、右手前より私の前に現れ、私を迎えてくれたのはらんこさんだ、
 いつも通りの華やかな着物におしろいを纏った白い肌、赤い口紅・・・
 「それでは行きますえ・・・」
 そして私達は奥へ向かって歩き出す、
 想像通り、横道にはそれない、この中央に川が流れるだだっ広い大通りを進むだけなのである、
 ただ、一定周期で橋が架かっているのが引っ掛かる、降りて調べてみたが、何も無かった、仕方無く上に上がり、らんこさんに合流する、
 しっかし、雰囲気に合ってるなぁ・・・脈絡のないフィールドチョイスだが、意味はあったのだろうか、
 いや、ある程度ランダムにフォールドも選ばれる仕様なのかもしれないが・・・
 ん?
 いきなり周囲に忍者が現れた・・・これは・・・!?
 目と目周辺以外を隠す緑の装束に身を包み、頭に金属の蜂がね、右手に逆手持ちのクナイ・・・!
 目線は・・・私の方!?
 「死んだら復活させておくれやすえ、広義火遁の術!(一定の範囲の敵に火の小ダメージを与え、味方の一人のヘイトを消す遁術の一種、己ではなく味方を守る術、火に巻いている間に味方を木等の身代わりと入れ変える)」
 忍者たちの足元よりいきなり炎が巻かれ、私が蹴りで上に蹴っ飛ばされた!?
 包囲の外で何とか着地するも、私のいた場所には、いつのまにか、人型の布風船が置かれていた・・・
 毎度毎度思うけど、この術の演出、どうなんだろう、実際・・・
 と、忍者たちが苦無でらんこさんに斬りかかって行く!
 「風乗りの舞!(一定時間、近距離物理攻撃を完全に回避しきる舞い、通常は、回避した時に反撃するスキルと併用する)」
 忍者たちのクナイを華麗な舞いで避けるらんこさん!・・・と思ってくれ、
 回避スキルを使っても、いつまで持つかわからない、でも、この状況のために覚えてきた術もある!
 「もってけハイスピーディア!(正式名称はハイスピーディア、一定範囲内の味方全ての移動速度を高める、これにより速やかに相手の攻撃範囲より脱したりできる、ただし、継続時間は短め)」
 そのまま、一気に近づき、広範囲杖攻撃!3人に当たった!
 こちらを向く三体・・・しかし、その前に私は後ろに一目散に逃げていた、
 通常、忍者の足の速さから私の今の状況では逃げられない、しかし、ハイスピーディアで足の速さを上げていたため、一時的になら、
 そして、三体も注意をそらした次の瞬間には、敵の攻撃の合間を縫い、らんこさんが風乗りの舞を解除、
 私の方に走り込み、いつの間にか右手逆手に持っていた忍者刀で忍者たちをすれ違いざまに一閃、
 忍者たちはバタバタと音を立てて倒れ伏し、消滅した
 「よくやりましたなぁ」
 「いえいえ、なんのなんの」
 が、残った忍者たちが来る、半分が前に出て走り込み、残りが苦無を投げてきた、ターゲットは、らんこさん
 「毒罠・・・少し後ろに」
 「了解しました」
 そこで、私達は忍者を見つつ少しずつ下がる・・・
 「風流しの舞!(一定時間、遠距離物理攻撃を完全に回避する舞い、風を避けるような美しい舞いである、そう思いねぇ!)」
 らんこさんの袖を大きく回すような舞により、苦無は全て回避される、もちろん、その延長線上に私はいない、
 さらに、向かってきていた忍者たちが揶揄ではなく体が緑色に!
 そう、忍者たちの足元にある地面と同化するような砂色の袋、らんこさんの設置した毒罠(トラップ系スキル、踏んだ相手を毒状態にする、少しの間怯みで動きも止められる、一定時間残る代わりに数を問わないタイプ)の効果だ
 その間に、風流しの舞を解除したらんこさんが一気に近づき忍者刀で一閃、またもバタバタと倒れ、
 次いで投げてきた苦無を風流しの舞で避けてまたも近づき、忍者刀二閃、一度攻撃を受けながらも斬り伏せ、倒れさせ消滅させた
 ざっぱーん!
 と、川の方から一体の忍者がカエルの様に飛び出し、こちらに降ってきた!?
 完全な不意打ち、逆手に持った苦無が滴る水で光る、間に合うか!?
 ドッ!
 が、そこに苦無が一閃!らんこさんの投げる(持っている武器、もしくは手裏剣などの専用投擲アイテムを消費し、相手に攻撃するスキル、使用後は拾い直す必要がある、イベント戦など、自動回収される場面もある、お気に入り設定の武器は投げることができない)か!?
 チャンス、相手はひるんだ、このまま杖を振り上げ、思い切り・・・振り下ろす!!
 ゴッ!
 鈍い音を立て、忍者の頭に杖がめり込み、忍者はどさりと音立て地に落ちて消滅した・・・
 「大丈夫かえ?」
 らんこさんがこちらを向いている、余裕の感じは崩していないがなぜかテキストの打ちの早さにいつもの余裕が少しない気がする、
 「ありがとうございました、らんこさん!」
 もしかして、本心から心配してくれたのだろうか・・・?
 「あんたがおらんと回復アイテム、余計に使ってしまうだけどす、ほら、早く回復し・・・」
 あらら・・・
 「わかりました!ヒール!」
 緑色の粒子のような細かい光がらんこさんを包んだ
 
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