バハムートの焼肉@オイレンのラノベ置き場・双札

月から金、土はときどきを目標に私が書いたラノベを置いていきます。

ネトゲ恋愛記 ~サブタイトルは秘密~/2

ネトゲ恋愛記 ~サブタイトルは秘密~ 2
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 「あれは・・・?」
 学校の廊下の階段端際、そこで二人の少年が会話をしている・・・!
 私は菊形 亜里沙、ここの議万時高校の二年生であるっ!
 「今日もさぁ、クックルードでミスティーシャのみんなとクエスト回そうぜ~」
 前髪を上に尖らせた楽観そうな少年がもう一人に話しかけた
 「学校でその話はやめろといっただろう」
 上のみフレームの空いた眼鏡を掛けた首まで髪を伸ばしたクールなかっこいい系、個々家 弧己す(ココイエココス)くんが華麗に否定する・・・
 ・・・
 「廊下で聞いたの!!」
 教室におき、窓際後ろの席で私が更に後ろの席の子夏 久利亜(シカ クリア)、久利亜ちゃんに話しかける
 「何を・・・?」
 その黄色いリボンの黒いポニーテールの少女はめんどくさっそうに返した、
 「廊下でっ、階段際で、個々家君と耕氏君が、クックルードで遊ぼうって言ってた!」
 「クックルード・・・?」
 「スマホで調べてもわからなくて、それで、そういうのに詳しそうな久利亜ちゃんに訊こうと・・・」
 「もしかして・・・あのネトゲか・・・」
 「ネトゲ・・・?」
 「スマホで調べろ、クックルード単発だと出てこなくてもネトゲと一緒に入れれば出てくんだろ・・・」
 言われて急いでスマホ取り出し検索窓に文字打って検索をかける・・・
 出てきた検索結果は・・・一番上に確かにクックルードというネットゲームのサイト!
 「ほ・・・本当だ・・・!」
 「ふむ、よろしい・・・」
 「それで、これ、どうやってプレイするの!」
 「・・・」
 目に力なく呆れた顔してら・・・と、私のスマホを覗き込み、指で操作し始める・・・
 サイトのリンクを押してサイトに入り、上下に動かしてニワトリとひよこのキャラクターが大きく載って色々文字やら無料ダウンロードと書かれたボタンやらが書かれたサイトを見る
 「基本無料、アイテム課金、これならどうにか・・・いや、PC専用だこれ、」
 久利亜ちゃんがこちらに力無く顔を向け
 「パソコン持ってる?」
 私は・・・力なく大きく首を横に振った・・・
 「・・・」
 「・・・」
 ただただ空虚に見つめあう私達・・・
 ・・・そんなこんなで一週間後・・・
 買った!ついに買った!前借した小遣いで買った!通販で買った!パソコン・・・
 ・・・
 内蔵式ヘッドマウントディスプレイアルデベガ!!
 他よりもちょっとやすめだった代物!!電磁波遮断機能も付いてワールドワイド!!なんといまならグローブジャイロコントローラー(両利き対応)付き!
 実際は充電器具ステーションで処理のほとんどを行い、正確にはこっちの方は画面兼コントローラーが正確らしい
 いつもの二人と帰った後、届いていたものの外装を開け自分の机の上にケーブルなど含め設置した後こうして勢いよく喜び、
 桃色チェックの少し高めのベットに腰掛け、
 「え~それでは使い方を説明します」
 目の前の部屋の木の机に置いたスマホより音域拡大モードで久利亜ちゃんと通話している
 「え~まずそれをかぶります」
 ヘッドフォンを前向きにつけたようなヘルメットのような顔全体を覆うそれをかぶり
 「・・・息苦しい!!」
 「前後逆につけてんだろそれ!そういうボケはいいんだよ!!」
 「ああ、本当だ、前後逆にしたらちゃんと鼻と口は出るわ・・・」
 「で、右耳にスイッチがあるはずだから押す」
 「こうかな・・・?」
 そこにあったヘッドフォンの一部のようなスイッチを押すと、Aldebegaとアルファベットで書かれたロゴが
 目の前に、先ほどの風景が写ってくる(私の部屋だけど・・・)
 そしてさらに、デカい横向きのスマホのような画面と、ネズミのような機械と・・・えっと・・・四角いボタンが一杯ついた横長の機械が・・・
 「パソコンセット出てきた・・・?」
 「ええっと・・・この画面みたいなものなに・・・?」
 「パソコンの使い方ぐらい技術とかで習ったよなぁ!?」
 「ええっ!?パソコンてあの縦長の箱みたいなものでしょ!?通販サイトで見た!!」
 「そうだけど!いやいや、今映ってんのはその箱に接続してる画面とかだよ!デスクトップパソコンは表示させる画面とセットだって習っただろうが?!」
 「成績に影響しないものは苦手で」
 「いや、寝てたりスマホいじったりとかしてサボってただろ絶対!!!」
 ぜーはーぜーはーと久利亜ちゃんの息遣いが聞こえる
 「まぁいい、ここからはベガさんに任せるから、ベガさんて呼んで、ほら」
 「べーがさーん」
 「およびでしょうか?」
 「うわっ!?電子音声!?」
 確かに、無機質だがすこし温かみのある声が両耳から!?
 「それでは、音声登録をいたします、私に続いて発声を行ってください」
 「わかりました」
 「あいうえお」「あいうえお」
 「かきくけこ」「かきくけこ」
 「さしすせそ」「さしすせそ」
 「ひざひざひざひざひざひざひざひざひざひざ」「ひざひざひざひざひざひざひざひざひざひざ」
 「ぴざ」「ぴざ」
 「となりのきゃくはよくかきくうきゃくだ」「となりのきゃくはよくかきくうきゃくだ」
 「東京特許許可局」「東京特許許可局
 「あなたの名前は」「菊形 亜里沙
 「ブッブー音声登録に失敗しました、最後の所だけやり直してください」
 「いやいやいやいや、今のあり!?」
 「ですから、最後の所だけやり直してください」
 うぅ・・・なんなのよこの音声登録・・・
 「あなたの名前は」「アルデベガです」
 「はい!?」
 製作者、これがやりたかっただけかい!?
 「音声登録完了しました、菊形 亜里沙様、今日からあなたが私の所有者です」
 ちゃっかり、さっきの私の名前を登録しているっ・・・!
 「それ、スマホモードにも切り替えられるから、ベガさんに頼んでやってもらって」
 「わかった!ベガさん、スマホモード!」
 「了解しました」
 と、目の前に現れていた何やらわけのわからない機械が消え、青い機体の縦長の長方形の画面のスマホが現れる!
 おおっ!
 思わず手に取るが、重さは無い、しかし、指をスライドさせればしっかりと画面は動く・・・
 「ゲーム本体はマウス必須だから、それだけはちゃんと覚えとけよ、とりあえず、ゲームの登録やっとけ、クックルードって検索して・・・」
 「わかった!ベガさん、クックルード、ネトゲで検索!」
 「了解しました・・・検索完了画面に表示させますか?」
 「表示させて」
 表示されたスマホの画面には、確かに、昼間見た鶏とひよこのようなキャラクターが大きく書かれたサイトがあり、左下に
 無料ダウンロード、今すぐプレイというボタンが・・・それを押し、ダウンロードを開始する・・・
 ・・・
 ・・・
 ・・・
 「そろそろダウンロード完了したんじゃないの?」
 はっ!?いけない!久利亜ちゃんの声に思わず気が付く私、ついうっかりごろ寝してスマホを楽しんでしまっていたっ!?三時間ほど!!
 「ベガさん、ダウンロード!?」
 「もうすでに完了しております」
 「完了!?」
 「起動は出来る?」
 「起動は!?」
 「出来ますよ、」
 「じゃあ起動!」
 すると、スマホの画面にえっと・・・
 「私の指示に従って・・・」
 そうやって、久利亜ちゃんの指示に従いインストールが完了する・・・
 「それじゃあゲーム開始して」
 「それじゃあ、ゲーム開始!!」
 すると、視界が、どこかにワープするように後ろに流れる光に包まれていく・・・!
 
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