バハムートの焼肉@オイレンのラノベ置き場・双札

月から金、土はときどきを目標に私が書いたラノベを置いていきます。

Demon'Blacksmith Bustle 魔鍛冶師の喧騒/22

Demon'Blacksmith Bustle 魔鍛冶師の喧騒 22
 
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 いきなり足元よりねじれた闇が岩のように飛び出してくる!
 まさかこいつ、城そのものを操れるのか?!
 だが、俺は対抗し、プロペラシールドを用いて大ジャンプを敢行!!
 「ぬ・・・」
 思い切り俺を狙って横ぶりされる大剣の上を取りつつ着地し一気に大剣も上を走り込みながらも、
 いきなりねじれた闇を大量に城から生み出し俺の全方向に浮かして俺を狙い、魔神の盾の文字が光ると同時に向かって来る!
 一直線に前に跳びつつ剣の回転切りで岩の第一波を全て弾きつつプロペラシールドで加速!ねじれた闇がが俺のいた場所を狙って連続的に集中して弾かれ、
 正面から来たねじれた闇は袈裟懸けと逆袈裟懸けに斬り弾く!1、2、3、4、5!!
 が、向こうは盾を大きく振り下ろして俺を潰そうとして来る!
 プロペラシールドで真上に大跳躍しつつ、調節し時計回りに上下反転し、盾の上に乗る!
 「何だと!?」
 そこから一気に魔神の背後にまで跳躍!
 「さて、ここからだ・・・!」
 プロペラシールドで魔神の真後ろにまで回り込みながら杖を使い、炎水龍を召喚、そばに侍らせつつさらに銃に全開の魔力を込め、銃弾を撃ち込み、その銃弾ごと俺にまとわせるように、後ろにプロペラシールドを出して推進力とし、
 「必殺・・・四方螺旋!!」
 突き出した剣とその先の銃弾に追従するように炎水龍が螺旋を描き、後ろのプロペラシールドからの風を推進力として、グライダスの体を背より一気に貫いていく!!
 「グワァアアア!!」
 無駄に赤い肉体を突き抜けていくその先で、突如、銃弾が弾かれ飛び、剣に何かが突き刺さる・・・!
 そう、国王の胸にあった・・・賢者の石!
 「さぁ、何が出てくるかな・・・!」
 剣を突き刺したまま槌を思い切り叩きつけていく!!
 「グワァアア!!賢者の石が吸い込まれていく!?」
 出てきたのは、黒い羽と白い羽持つ、長い灰の髪と白い女性と黒い男性の体を左右半分半分に持つ美子
 「何だあんたは?」
 出てきたやつが無為に俺を見下ろし
 「我は、堕天使とでも呼んでもらおう、本来なら、貴様なぞには影すら召喚できぬ存在・・・」
 「じゃあなんで出てきたんだ?やっぱり、賢者の石の恩恵ってやつか?」
 「違う・・・」
 「なに?」
 その堕天使は静かに語る
 「この者たちの意思のため、この戦いを終わらせるほどの力を持つ者を求めた・・・」
 「けっ、それなら神様でも呼んで来ればよかったのに・・・」
 「正しき神なぞ呼べば、この場でお前の罪も裁かれることになろう、それでもよいのか?」
 「へいへい、どうせ俺は清く正しい生き方なぞしてませんよ」
 「貴様・・・ルシファー!我の邪魔をするか!!」
 「どうやら、呼んでるようだぜ、ルシファー様?」
 ルシファー様がため息一つ
 「はぁ、全く、我の気も知らずに・・・いいか、我がこやつを抑える、その間に剣を仕上げておくのだぞ!!」
 「りょーかい」
 すると、ルシファーが、おっと、堕天使が両手を左右に出し、
 「ぬん!!」
 その手からそ光と闇の細い電撃を幾条も出す!!
 「グワァアアア!!」
 その間に槌を叩き続け、とうとう俺の剣は賢者の石を完全に吸収し、その姿を現す・・・
 真っ黒な両刃の黒き刃に螺旋の一陣の刃のような持ち手守り、鍔中央には立法ひし形の紫の宝石が付き、剣もその色のオーラに包まれている・・・
 ううん・・・デザインもいけてるぜ!ま、自画自賛だがな!!
 「おりゃああ!!」
 俺が剣を大きく横ぶりしつつグライダスから血しぶきと共に飛び出し
 「ガァアアアア!!」
 グライダスの前に着地し振り返る、すると、堕天使も俺のそばに、
 俺はグライアスを見たまま
 「おいおい、もう帰っていいんだぜ?」
 「この一撃を放つまでだ」
 「っち、しょうがねぇなぁ・・・」
 俺が剣を振り上げると、堕天使もその手を携え、先より伸びる巨大な黒き闇のエネルギーが噴出する刃を支える・・・
 「これで・・・」
 「これで・・・」
 「終わりだぁあああ!!」
 「終わりだぁあああ!!」
 振り下ろされた剣はグライダスを斬り裂き、同時に光と闇の爆発を引き起こして、この城を吹き飛ばすように崩壊させ、無へと帰していった・・・
 
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