バハムートの焼肉@オイレンのラノベ置き場・双札

月から金、土はときどきを目標に私が書いたラノベを置いていきます。

Demon'Blacksmith Bustle 魔鍛冶師の喧騒/20

Demon'Blacksmith Bustle 魔鍛冶師の喧騒 20
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 「ぬぉおおお!!」
 気合の入った声に声を発している爺さんの方を見て見れば、
 力む爺さんの背中から骨と化した悪魔の羽が生えていく・・・
 「爺さん、そんなもん隠し持ってたのか・・・?」
 「既にこの身は人ではない・・・これぐらいはできる・・・」
 「おお!いいねぇ、これで」
 ズドン!
 俺は顔だけこちらに向けて何か吐きつつ空の彼方へ行こうとしていたリッキーを銃で撃つ、もっとも、羽をかすっただけだったが・・・
 リッキーの奴、目を見開いて点になってこちらを見てやがる
 「・・・マジ?」
 「マジだ、とっとと戻ってこい」
 「ふん、面白い・・・若造が!!」
 国王陛下が走り込んでくる・・・最も・・・
 盾で風を起こして、国王に吹っ掛ける!
 「その程度!!」
 しかし、そのまま突っ込んでくる、だが、その足取りは風によって少し遅れている!!
 俺は風を消しつつ一気に突撃し、そのわき腹を斬り裂く!!
 「っつ!」
 国王の苦痛に顔が歪むさまが微かに見える
 「馬鹿な!ミスリルで出来た鎧と神に与えられた肉体に傷だと!?」
 「おあいにく様、この剣はミスリルとデーモンに特攻を持ってるんでな・・・」
 「そんな言い訳が利くか!!」
 ズドン!
 いきなり放たれた闇の弾を俺は出入口とは反対側に一回転跳び避ける
 「何をやっておるか!いつまでたっても甘いままじゃのう!!」
 国王が驚きに目を見開きながら出入口の爺さんの方を見る
 「く・・・親父!!」
 「爺さん、無理はあまりよくないぜ?」
 「てりゃぁああ!!」
 上から突撃してくるリッキーを体を傾け避けると、向こうに飛んでいき加わる
 「もうこうなったら破れかぶれだ!!」
 向こうに三角形の頂点を描くように三体が並び立つ・・・
 こちらにリッキーが突進してくると同時に国王と爺さんが盾と両腕を前に出し、精神を集中させ、一気に闇の波動を撃ち出してくる!
 それをリッキーが受け、闇をまとう王子のように闇の剣を振りかざし、こちらに一直線に突進してくる・・・
 「なら、本気出しますかね・・・」
 杖に精神を集中しつつ銃を乱射!!
 が、闇のリッキーはその剣で銃弾をはじいていく、しかしだ、やはり速度は遅くなっている・・・
 炎と水の龍を生み出し、大きくリッキーたちにまとわりつかせる!
 「こんなもの!」
 リッキーは剣を振るい斬ろうとするが既に遅い、
 俺は自身の剣を振りかざし、リッキーとつばぜり合いに
 「その程度で俺に勝とうってか?」
 「いいえ、今のこの力、あなたには負けません!」
 確かに、力自体は一進一退である、しかしだ・・・
 ボンッ!
 辺りを駆け巡った炎水龍が互いの尾をはみ、突如爆発し、辺りに大量の水蒸気をまき散らす!
 「何ですと!?」
 その水蒸気に紛れ俺は
 「ぐはっ!」
 「ぬぅうう!」
 「ぐへぁっ!」
 ・・・水蒸気が晴れると、三人は地に倒れ伏していた・・・
 そう、水蒸気に紛れ、一気に三人を順番に叩き斬ったのだ・・・
 「さて、これで終わりかな・・・」
 俺はおもむろに国王の方に近づき、
 多分、あの胸元のまだら紫の宝石が例の物だよなぁ・・・
 まだら紫の宝石、すなわち、賢者の石を取ろうと身をかがめ・・・
 「ぐぐぐ・・・まだだ・・・!」
 ん、国王、まだ何か・・・と思う内に国王の体が浮き、
 何だ!?向こうの方に三人が飛んでいき、融合していく・・・!?
 
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