バハムートの焼肉@オイレンのラノベ置き場・双札

月から金、土はときどきを目標に私が書いたラノベを置いていきます。

Demon'Blacksmith Bustle 魔鍛冶師の喧騒/19

Demon'Blacksmith Bustle 魔鍛冶師の喧騒 19
 
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 声が聞こえた背後の方を振り返ると、出入り口に突っ立っていたのは紛れもない、魔鍛冶台の部屋にいたあの爺さんだった!?
 「爺さん!?」
 「親父・・・」
 おやじぃ!?
 国王の声に思わず顔が歪む・・・
 確かに今こくお~、爺さんを親父と言ったぞ!!
 「なぜここにいる!!」
 「おぬしを止めに来たに決まっておろぅ!」
 爺さんが国王に向かって威勢よく言い放った!
 あ、これは状況説明のフェイズか、まぁ、いいや、休んでよ・・・
 思いつつ座り込む俺
 「ちょい!休まないでよ!!」
 「あぁ、すまんリッキー・・・」
 気が緩みかけた俺に背後から渇を入れるリッキー・・・
 「おぬしは自分の子供に魔の力を集め、その力で世界を征服するとか言ったな!」
 「それがどうした!すでに貴様には関係ないこと!!」
 「だが、長き時を経てもその時は今だ来ない、なぜだかわかるか!」
 「まだその時が来ないだけだ!!」
 「違うわ!王子がそのことを望んでおらんからじゃ!!」
 「貴様にあいつの何が分かると!」
 「どうでもいい」
 俺は立ち上がり、真ん中でどちらも見ずに剣を振り上げ肩に担ぐ
 「なに!?」
 「何じゃと!?」
 「親子喧嘩ならよそでやってくれ、俺の目的が何か知ってんだろうが・・・」
 「目的・・・」
 「じゃと・・・?」
 「俺の目的は賢者の石だ、ここの事情になんざ興味がねぇ、うだうだ言うんなら、今ここで・・・潰す!!」
 言いつつ、鋭い目線を国王、爺さんと順番に送る
 「お前は、王子のことなどどうでもいいのか!!」
 「救ってくれるのではなかったのか!?」
 「どうでもいい!子供に理想を押し付けるのも、子供の思惑を勝手に推察するのも、俺には全く関係ぇねぇんだよ!!いいからとっとと、賢者の石を寄こしやがれ!!」
 俺は剣と盾を構える!
 「お前」
 「わしら両方を敵にする気か?」
 「いいや・・・この城・・・全部だ!!」
 「いやー・・・面白くなってきたね!!これこそ、僕が望んだ展開だ!!」
 リッキーが空を飛んで退避していくのを感じる・・・
 
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