バハムートの焼肉@オイレンのラノベ置き場・双札

月から金、土はときどきを目標に私が書いたラノベを置いていきます。

ベイ四駆、円駆!!/1

ベイ四駆、円駆!! 1
 
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第1話 ガチ弾け!円駆!!
 
 F1カーの横幅を増やし、小さくした車の模型、はたから見るとそうしか見えないだろう、
 円駆・・・
 しかし、その中にはモーターと電池があり、スイッチを入れると四つのタイヤで駆動するのだ・・・
 燃える炎での直線的なペイントが施されたわが愛機、烈炎鋼(レツエンコウ)
 更に、その周りには金属の輪っか状のリングバンパーが囲っている・・・
 まさに金属の輪、中央のみ保護目的でゴムで保護されている物の、ずっしりと重みが・・・来る!!
 「それでは、位置について・・・」
 模型屋の灰色の壁床天井の片隅で、仕切りの無いオーバルホールに、今、烈炎鋼を含めた白、黒、烈炎鋼、灰、緑の五台の円駆のタイヤがうなりを上げ、並ぶ!!
 「3・・・2・・・1・・・」
 「スタート!!」
 店主の声に合わせ、手を離され走り出す五台の円駆!
 最初のストレートで五台の金属守る保護用ゴムの高さの違うリングバンパー同士の剥き出し部分のぶつかり合い
 ガキン!ガガキン!
 金属音が鳴り火花が散る!!
 ガキン!ガキン!
 さらにぶつかり合うその中で一番に飛び出したのは烈炎鋼!
 最初の左へのコーナー、
 曲がりやすいように角度が付いているそれにスムーズに入って行き、コーナーにぶつかるとリングバンパーがコーナー側に自立回転して一気にスピードアップする!!
 リングバンパーには壁等に当たって押し込まれるとモーターと連動した奥のギアと接触、かみ合い、
 当たった方に向かって回転を始める仕掛けが前方左右に仕込まれている、
 これによってコーナーに入った時に速度が増すという特異な性質をしているのだ!!
 そのままコーナーを走り切り、コーナーの遠心力からの反動で一旦壁から離れる・・・
 その間に後続の黒い車が烈炎鋼と離れた壁の間に入る!!
 「ここからは俺がトップだ!!」
 会場に響く声、おそらく声の主が黒い車の持ち主・・・
 だが、甘いな!!
 そのまま第二コーナーに突っ込んでいくも、
 黒い車は右側の左に曲がるコーナー壁と烈炎鋼に板挟み!
 そのまま、不意に烈炎鋼が一気に前方にダッシュ
 「し、しまった!」
 リングバンパーは壁に向かって回転する・・・
 つまり、その逆側は近づいた車を前方に弾き飛ばすように動くのだ!!
 そのため、俺の烈炎鋼はコーナー壁に向かって一気に突進!!
 リングバンパーの回転力でコーナーを大差をつけて回り、そのまま二周目に突入!
 「このままいかせるかよ!!」
 二周目も同じ場所まで回り切り三周目の最終ストレート!!
 黒い車が追い付いてくる!
 ガキン!!
 が、リングバンパー同士が弾きあい、前にいた烈炎鋼がさらに加速!
 「あばよ!」
 俺は黒い車にそう言う間にも烈炎鋼がゴールした!!
 「へぇ、面白いじゃないか・・・!」
 
エンクシリーズ第一弾!
列炎と鋼の申し子、烈炎鋼!
主人公の使う機体が早くもキット化!
早く手に入れてこの速さと重量感を体験してみてくれ!!
エンクレーシングスタンダード、烈炎鋼!!
 
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