カードゲームライトノベル Wカードフュージョン8話 戦獅の咆哮15
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とりあえず、にらみ合ってる今のうちに、右手でチャージゾーンの表側表示のカードを裏に返し、
「リチャージ!!」
レオン君達はカーディン達とにらみ合いながら後ろに下がり、間合いを取っている、
ううむ、またなんかしてくんじゃないだろうな・・・
その前に準備は整えておくか、
右手で山札の一番上のカードを引き、
「ドロー!!」
レオン君が右手を再度握り直し、レオリングが後ろに下がって間合いを取る、
どう見ても駆け出す一歩寸前だが、さて、
僕が引いたカードはフィッシュフライ・タルタル、よし、ちゃっちゃと発動しよう、
フィッシュフライ・タルタルのカードを持つ右手で左手の手札からスライスフィッシュ&フィッシュボーンスープのカードを引いて前に出し、宣言!
「僕はフィッシュフライ・タルタルの効果を発動!スライスフィッシュ&フィッシュボーンスープのカードをトラッシュに送り、山札から三枚カードを引く!!」
目の前に銀色に光る縦にほんのちょっといびつに大きめかつ少し上びれの大きな魚が泳いできた!
あれは、スズキッ!!
そこに包丁が現れてスズキの上の方から振り下ろされ、いきなりスズキの頭部を斬り落とす!
ザシュ!!
さらに、包丁がスズキを前から一回全体を斬って、包丁が反転、後ろからもその身を同じように斬り、
ザザシュ!!
一気に三枚におろした!
そこに木のまな板が現れ、まな板の上に右の切り身が横たわってその上を包丁がスライドして鱗がはがされ、
その切り身の上に塩コショウがかけられて、白い薄力粉もふりかけられ、
横にボールと卵が出現、卵がボールの縁にぶつかり、
ガッ!!
音を立てて卵にひびが入ったと思ったら卵がボールの上に移動し、卵が下向きの扇の様に左右に分かれ
パカッ!!
卵が割れて中の黄身と白身がボールの中に入り、そこにさらに木の調理箸が現れてボールにさしこまれ、中の卵を混ぜて撹拌していく
チャチャチャチャチャチャ!!
さらに、塩コショウと薄力粉が降りかけられた右の方の切り身がボールの中に放り込まれ、
卵を左右になでるようにたっぷりと付けられ、上に上がり、その上に四角いパン斤が現れて包丁が振り下ろされ、刹那の間にそのパン斤をめった切りにする!
ザシュ!!ザザザザザシュシュシュシュシュ!!
パンが微塵に切り刻まれてパン粉となりつつ切り身に振りかけられ、
その下に、ボールに替わり油がたっぷり張られた大なべが出現!その鍋の下に火がつけられ、中に魚の切り身が放りこまれた!
ジュウウウウウ!!
大きな音を立てて魚の切り身がきつね色に染まっていく、
ううむ、いい音だ、おいしそう・・・
続けて、残っていた魚の左の切り身が木のまな板の上に移動して、包丁がその切り身の上をスライドして鱗を取り、
左端の方に刃を立たせると少しずつ右にずれるように包丁が白銀の残光を伴いつつ切り身を薄く切っていく!
トン!!トントントントントン!!
と、そこで包丁が離れて、いきなり木のまな板が斜めになり、切り身の上の方に包丁が行って切り身を下に押し下げて行く、
と、いつの間にか木のまな板の下に、海の高波が青と白の色で描かれて、少し奥の方に細く切られた大根が置かれ、右手前に薄緑のわさびが少し盛られた四角い皿が出現しており、
包丁が切り身をその皿の上に移動させた!
すると、今度は残った真ん中の切り身の下に水を張った大きな鉄鍋が出現、その鍋の下に火が付いて、
同時にその鍋の上に味噌が入ったお玉が現れ、お玉が鍋の中に入り、そこに箸が差し込まれ、今度はお玉の中の味噌が鍋の水の中に混ぜられていく、
チャチャチャチャチャチャ
味噌が鍋に溶かされたと思ったら、今度は鍋の上にネギと白菜が現れ、そこに包丁が向かって行ってその包丁が白菜とねぎを、
ねぎは斜め均等に、白菜は四角く切り刻む!
サシュ!!ザザザシュ!!
そして、切られたねぎと白菜が鍋の中に入り、
その鍋の中に塩がパラパラと振りかけられると、
さっき味噌を入れていたお玉が味噌を溶かし切った状態で鍋の味噌汁を掬い上げ、
そのすぐそばに突如外が黒く内が赤い木の椀が出現!その椀の中に掬い上げた味噌汁を注ぎ入れ、
さらに、刺身を乗せた青と白の皿が左手前に置かれて同じように味噌汁を入れた木の椀が右手前に配置かれ、そこからごはんが盛られた白い椀が一番左に割り当て置かれたと思ったらナスときゅうりの漬物とたくあんが短冊切りされて置かれた白い小皿が一番右に置かれ、
その奥、一番右の奥に黒い醤油が入れられたまった白と青の丸小皿が設置置かれ、
中央に、奥にキャベツの千切りが、右奥に八等分されたトマトの二切れが置かれた白い大きな丸皿が出現し、
さっきの油の張られた大なべに箸が入れられたこんがりときつね色に揚がった魚のフライが上げられて白い皿の中央に置かれ、
その魚のフライの中央にマヨネーズの中に卵の切り身とピクルスの切り身が入って混ぜられたソースがかかり、
さらに、さっきとは別の木の箸が出現して同時に現れた茶色い木の箸置きを左の方に置いてその箸置きの上に置かれる、
すると、その木の箸が宙に浮かんで魚のフライの左端の方に刺さり、
ザクッ!!
箸を左右に開いてフライを分け、続けて、分けたフライの左側を挟んで持ち、
切り身中央のソースをまとわせて僕の方に飛んで来た、
思わず口で受け止める、
パクッ!!
やはりおいしい、でもしかしだな、いや、これ以上は言うまい、
と、その目の前の豪華セットが消えうせる!
「そこっ、真面目にやれっ!!」
いきなりレオン君が右手と右手の人差し指を突きつけてきた!
「ええいっ、真面目にやってるよ、僕はっ!」
思わず反論する、
とにかく、こういうことになっているのは料理するという演出のせいなのだ、
僕のせいじゃない、いや、カード使ってんだから僕のせいか、いいや、そもそもこのシステム自体が、ええい!今はそれよりも、
右手を山札にかけ、山札の上三枚を、引くっ!!
出てきたのは、バトルマシンズ サンダースパイクダンプ、インテリジェンス オールド&ニュー ナウ、マシングラシスオード、
よし、ここはバトルマシンズ サンダースパイクダンプを1番に召喚、
マシングラシスオードをチャージゾーンに置いておく!
右手に持つ今引いたばかりの三枚を一旦左手の手札に加え、
続けて、バトルマシンズ サンダースパイクダンプのカードを左手の手札から右の手で引いて1番に裏側で置き、
さらに、マシングラシスオードを左の手の手の札から右手で引いて、チャージゾーンに裏側表示で置く、
「セット!」
「行くぞっ!!」
レオン君が僕に向かって走り出してきた!
「双歩っ!」
カーディンが叫び、僕の方に駆けだすと同時に、カーディンの前に一条のサーミットの刃が飛んで行く!
「ぐっ!」
カーディンが後ろに跳んでこれを避ける、同時にサーミットの刃の残り二つがそれぞれジャイロとギャリットの方に迫っていく、
しかしっ、ジャイロが上に跳んで避けると同時に、ギャリットが左手側に少し動いてかわす、
最後の一つは、僕の方に向かってきた!でもっ、
「大丈夫だよ、カーディン!」
カーディンの呼びかけに答えつつ、レオン君の右足直蹴りを左手の方に動いてかわしつつ、
僕の足元を狙ったサーミットの刃を跳んでかわし、
そこを狙い澄ましたレオン君の右拳を右手で弾いて僕自身を左手に飛ばしながら避け、
その隙に1番に裏側で置いたカードを右手で表にする!
「オープン!!バトルマシンズ サンダースパイクダンプ!!」
「っち、」
レオン君が舌打ちしつつ右手を上に上げる!
「来い!」
病院の方から黄色いダンプカーが走ってきて、道路の方から黒い爪拳が飛び、
僕とレオン君の間に向かって行く、
僕とレオン君があわてて後ろに跳び退くと同時に、黄色いダンプカーと黒い爪拳の拳がぶつかり、後ろに弾かれる!
そして、黄色いダンプカー、四つの大きな黒いタイヤを持つ黄色いダンプカーが着地すると同時に、ダンプカーの荷台の部分が後ろの方から思い切り上がり、
荷台の後ろの部分が思い切り曲げていた足を一気に伸ばすように伸び、
そこで荷台が下がって伸びた足の足先から黒い台形の板の様な物が上げていたつま先を伸ばすように伸びて変形してつま先となりつつ、反対側のかかとの方からは黒い棘のような物がこちらも後ろに倒れるように変形し、
前部のタイヤの付いた部分が四角く曲げていた両腕を左右に伸ばすように変形して両腕となりながら、そのまま黒い端の部分を握った手を開くように展開させて両手となり、その両手を床に付けて両足を除くダンプカーの部分を上に浮かして両足を下に下げて地に着け、立ち上がって行き、
そこで、ダンプカーのコクピット部分が前に倒れるように移動して胸部となり、その上から頭が飛び出してきた!
その頭はダンプの前部上を模した黄色い兜をかぶり、顔の部分の口部がダンプカーの前下半分のようになっていて、鋼の顔に黄色い鉱目を持ち、
その頭と対であるその体は、白めの鉄色で手足の関節が作られておりその先の両足両腕の部分にはタイヤの付いた部分が配され、拳と足先と踵の部分が黒い色で構成されている!
と、一方の爪拳が後ろに飛ぶと、五本の指が獅子の四肢と尾になりつつ黒水晶の獅子が現れ着地!
それは、黒水晶の様な物で全身が覆われていて黄色い色で爪や尾の先やたてがみが塗られており、
顔の部分はなぜだか白鋼で出来ていて、赤い瞳を持ち、中指を構成する尾は太めに作られている獅子だ!、
と、そこでサンダースパイクダンプ、スパイクと黒水晶の獅子が互いに向かい合うように方向転換して走り出し、ぶつかり行く、
と、ここでスパイクが不意に右拳を振り上げ、突き出した、黒水晶の獅子には少し遠い
が、そこでスパイクの右拳から幾条もの電撃が放出され、黒水晶の獅子に襲い掛かる!
この電撃を黒水晶の獅子は大きく上に跳んで回避!そこで空中からスパイクに急襲!
スパイクはこれを左腕で防御、次の瞬間にその左腕から放電するものの、黒水晶の獅子は読んでいたのか、電撃放つその直前に両前足を使い後ろに跳んでいた、
しかし、ここから黒水晶の獅子は電撃を警戒したのか動かなくなる、
対するスパイクはじりじりと黒水晶の獅子に近づいていく、
電撃という強力な武器を持つスパイクの方が有利なのだろう、
すると、いきなりレオリングの方からサーミットの刃が一つ飛んで来た!
この刃を左手側に移動してかわすスパイクだが、そこにレオン君が跳び蹴りで突っ込んできて右肩にもろにそれを喰らい吹っ飛ぶ!
って、こっちに飛んでくるよなぁ、もう!
慌てて右手の方に移動して避けると、同時に、黒水晶の獅子がこっちを一瞬見た後、レオリングの方に振り返りに走り出す、
少し左手の方を見ると、スパイクがすでに上半身を上げて立ち上がり始めているのが見えた、
恐らく、黒水晶のあの獅子はスパイクが吹っ飛んだ隙に僕を狙おうと一瞬考えたがスパイクがすぐに立ち上がるのを見て作戦を変更、
レオリングに合流するためにレオリングの方に向かって走り出したのだろう、
そして、黒水晶の獅子がレオリングに近づき、真上に跳び、両前足が左右に、両後ろ足と尾が後ろの方にまとまるように移動して、
体の前半分が左右に分かれつつ扇状に回転して手の形となって行き、同時に獅子の顔が上、手の甲の部分移動し、
その獅子の顔が手の先を顔の右目側に持ってくるように回転すると中指が少し押され、
手首の部分から白鋼の棒が現れてその棒が右の方に曲がりレオリングの前左足の付け根に引っ付き合体する!
「グルォオオオ!!」
レオリングが大きく吠え、立ち上がったスパイクと対峙しつつ周りで隙をうかがうカーディン、ジャイロ、ギャリックを目配せして牽制、
レオン君もスパイク、カーディン、ジャイロ、ギャリックを順繰りに見て警戒している、
っと、今のうちに、
右手でチャージゾーンのカードを三枚表にしつつ宣言!
「僕はバトルマシンズ サンダースパイクダンプのコストに、バトルマシンズ カーディン カーモード、バトルマシンズ カーディン ロボモード Vol2、バトルマシンズ イースト&ウェストを指定、っと」
緑の画面の方でも黒水晶の獅子、戦狂叫獅子 ファイバーシャウトレオのコストとして三枚のカードが表になる、
ええっと、爪銃獅子ズ・レオグレイツ、獅子アタック!!パワーエネミーアタック!!、獅子ダウナー!!パワーエネミーダウナー!!か、
コスト軽減効果は互いに相殺されて無し、
状況から見て、向こうが何か召喚してくることも無いと、さて、どうする?とにかく、とりあえずは発動させておくか、防がれるとは思うが・・・
右手を前に出し、宣言する!
「僕はもう一度、バトルマシンズ ギャリット・ザムライの効果を発動し、今度こそ、暗隠苦獅子 アサーミットナレオをトラッシュに送る!」
ギャリットがいの一番に走りだし、レオリングに向かってその右手の刀を振り上げる!
が、レオリングがバーシャウの黒爪拳を開き振り回してギャリットを掴み、
ギャレットが刀でその黒爪拳を斬ろうとする中でいきなり黒爪拳を離し、
驚き宙にいるギャレットに向かって横から思い切りタックルを仕掛けギャレットを吹っ飛ばした!
獅子タックル!!フルメタルタックル!!で相殺、うう、やっぱりこうなったか、だが、そのギャレットとレオリングの一連の攻防が呼び水となり、状況が動き始めた!
まず、ジャイロがレオリングの背後から飛ぶ!
そこにサーミットの刃が三つ飛んでいくが、ジャイロはこれを上に跳んで避けつつ、背中のプロペラと両肩のローターから吹雪を放出する!
レオリングはジャイロの方を向き、あえてこの吹雪の中に跳び込んでいく、ジャイロは吹雪を強めるもののレオリングは止まらない!
そして、レオリングがジャイロに肉薄しつつその左前足の黒爪拳を突き出した!
ジャイロはこの黒爪拳を吹雪を止めつつ両腕で防御するものの吹っ飛ばされてしまう、
そこにレオリングの着地を狙いスパイクが走り込んでいく、同時にレオン君もスパイクに向かって動く
「待てっ!!」
カーディンが間に入り、レオン君を止める、
対して、スパイクがレオリングの方に走り込み、レオリングも気が付き大きく黒爪拳を振り回してスパイクの方に振り返り、スパイクがその右拳を振り上げ叩き付ける!
レオリングも対抗し、左前足付け根の黒爪の拳を握って叩き付けていく!
ゴッ!!
互いの拳がぶつかりこう着、
が、互いに別の攻め手があるっ!
レオリングがサーミットの刃を四つ、スパイクに向かって撃ちこんでいくと同時に、
スパイクが右拳から放電していく!
「グルォ!!」
レオリングが電撃で少しひるむ!が、それだけ、
そのままスパイクに向かってサーミットの刃が向かって行く、慌てて右手側に大きく跳んでその刃をさけるスパイク!
そして、スパイクが後ろに向いて走りだし逃げるも、サーミットの刃はさらに追って行く、
しかし、ここでサーミットの刃の動きが突如として止まった!
いつの間にか復活したジャイロが上空から強烈に吹雪を放射、サーミットの刃の有線を根元から一気に凍らせたのだ!
今度はあわててレオリングがジャイロの方に振り返りつつ凍ったサーミットの刃ごと叩きつけようとする、
だが、その動きが止まった!いつの間にかスパイクがサーミットの刃の有線をその両手で握っていたのだ!
レオリングはあわててスパイクの方に振り返りスパイクに向かって走り出していく、
だが、これはスパイクも願っても無かった事、そのままレオリングを右手の方に避けつつ右拳を振り上げ、
サーミットに叩き付けた!!
と、いきなりサーミットの氷がスパイクの拳を受けたせいか壊れつつ、
サーミットの頭と尾が飛び出す!!
おっと、この時を待っていた!
右手でチャージゾーンのカードを一枚表にしつつ宣言!!
「僕はマシングラシスオードの効果を発動!暗隠苦獅子 アサーミットナレオの効果を相殺する!!」
サーミットの頭と尾がスパイクの方に飛んで行く、
スパイクがあわてて後ろに跳ぶと同時にサーミットの頭と尾がスパイクを追う!
そこでジャイロが再び背中のプロペラと両肩のローターから吹雪を放出!
サーミットの頭と尾が凍りついていき、レオリングの足元が凍りつきレオリングが足を止める、
しかし、このぐらいレオリングはどうとでもなる、少し足に力を入れると凍った足の氷にひびが入り、
その間にスパイクが走り、レオリングの右前足側に到着!そして、右拳を振り上げ、その右拳をレオリング右肩付け根のサーミットに再び叩き付け、
今度こそ、レオリング右肩付け根のサーミットは爆発!!有線で繋がった四肢や頭や尾ごと消滅した!!
続けて、今度はジャイロがレオリングの左肩付け根の黒爪拳の方に飛ぶ、
と、そこでは、黒爪拳が思い切り自身を握り、待ち構えていた!
獅子カノン!!パワーキャノンボール!!!?だが、甘い!
右手を前に出し、宣言!
「僕はバトルマシンズ フロストジャイロヘリコプターの効果を発動!!獅子カノン!!パワーキャノンボール!!の効果を相殺する!!行って、ジャイロ!」
黒爪拳がその拳を思い切りジャイロに突き出す!
が、これをジャイロは両腕で守りつつも後ろに飛び、背中のプロペラと両肩のローターから吹雪を放出し、黒爪拳ごとレオリングを凍らせていく!
しかし、今度はレオリングも素直に凍るまで待っているつもりはないのかいきなり走り出した!
あわてて吹雪の角度を修正していくジャイロ、
レオリングが大きく回って走り、ジャイロの真下に向かって行く、
そこにスパイクが立ちはだかった!
スパイクに攻撃するためか、その黒爪拳を振り上げる、
対するスパイクも右拳を振り上げ突き出す!
ぶつかる黒爪拳とスパイクの右拳、
そこでスパイクの右拳が電撃を発射し、同時にレオリングの上から吹雪が迫る、
これはレオリングでも同時に受ける気にはならないか、一旦後ろに下がり、右前足の方に走りだし、
今度はカーディンの方を狙ってきた!
「なにっ!?」
驚くカーディンに黒爪拳を振り上げるレオリング!
慌てて振り下ろされた黒爪拳を後ろに跳躍して避けるカーディン!
「今だっ!!」
直後弾丸のようなレオン君の跳び蹴りがジャイロに襲い掛かる、
ジャイロは両腕で何とか守るが後ろの方に吹っ飛ばされる!
そこに落ちて行くレオン君に向かってスパイクが右の拳で殴り掛かる、
しかし、レオン君は右足回し蹴りでこれを打ち消しつつ降下し着地!その反動を利用してスパイクの内側に入り込むように跳びつつ右拳を振り上げ超跳躍アッパーを繰り出す!
慌てて後ろに少し動きこのアッパーをかわすスパイク、
とここでスパイクがレオン君に向かって両手から電撃を放った!
「そんなものは効かん!」
が、レオン君の右手の一振りで電撃が吹っ飛んだ!
だが、スパイクはあきらめない!落ちつつあるレオン君に対し、またも電撃を両手から撃ちだす!
「効かんと言っている!」
これもレオン君が再び繰り出した右手の一振りで消し去られた!
スパイクはさらに両手から電撃を繰り出す!
「だから効かんと・・・しまった!!」
あ、気付いた、
レオン君が着地後、慌ててレオリングに向って走っていく、
そう、この間にカーディンとレオリングが対峙している所にジャイロが飛んで行っていたのだ、
慌てて振り返り、その黒爪拳をふるうレオリングだが、
ジャイロは黒爪拳が届くギリギリの範囲で制止し、そこから背中のプロペラと両肩のローターを全力で回して吹雪を黒爪拳に放射!
黒爪拳を凍らせていき、そのジャイロは右拳を振り上げ、叩きつけていく!
「させん!」
レオン君が突如飛び蹴りを放つ!
でも、そこから飛び蹴りを放ってももう遅い!吹っ飛ばされる前にどの道右拳は黒爪拳に当たる・・・
が、レオン君が蹴っ飛ばしたのはレオリングの方だった!レオリングの方が地上にいる分、空中のジャイロよりも距離が近かったのだ!!
レオリングが蹴り飛ばされて離れ、ジャイロの右拳はかすりもしなかった、
そこでレオン君が再び、今度は蹴った姿勢から体の前を下に向けつつレオリングを踏み台にして地面と水平に跳ぶ!次の狙いは、ギャリック!
カーディンがあわててギャリックの方に向かう、
ギャリックがとっさに刀を前に構える、
しかし、レオン君はいきなり右手を地面にたたきつけて宙に跳んだ後、
ギャリックの後ろに回り、ギャリックが振り返る間も与えず、思い切り右足で蹴っ飛ばした!
その先にいるのはレオリング!ギャリットはあわてて刀を構えようとし、カーディンもレオリングの前にたどり着くが、レオリングに黒爪拳を振り回され叩き付けられ一歩下がってひるみ
「グルォオオオ!!」
という威嚇に足を止めてしまう!!
そして、レオリングが黒爪拳を振り回したままさりげなく振り上げ、ギャリットに突き出し、叩き付け、再びレオン君の方に弾き返され、地面に転がり、
そこにレオン君のギャリットを蹴り飛ばした時から振り上げていた右足が間髪入れずに振り下ろされ、ギャリットは刀を構える間もなく踏みつぶされ爆発!!消滅した!!
「ギャリット・ザムライィィィイ!!」
間髪入れずの攻撃に、カーディンが叫ぶ!
ぐっ、まさか、あんな蹴り連携、獅子リステイター!!リステイターコンビィクション!!、なんて技で逆転してくるとは・・・
とにかく七ターン目終了、どんどん、雲行きが怪しくなってるな、勝てればいいんだが、ライフカードも今だに向こうの方が多い、か・・・どうしよう・・・
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