カードゲームライトノベル Wカードフュージョン12話 参上、ブラックカーディン17
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迫りくる機銃音の中、右手でチャージゾーンの表側表示のカードを裏にし、
「リチャージ!」
カーディンが中距離から跳び込み蹴りを行う!
「おっと!」
Bカーディンはこれを左手に避ける
続けて、右の手で山札の一番上のカードを、引くっ!
「ドロー!」
そのままカーディンは左回し蹴りに繋げる「はぁっ!」も、「まだまだ」これをBカーディンは後ろに跳んで避け「そこだっ!」右ストレートを叩き込む!
カーディンが両腕で防御しつつ後ろの飛び退きそこにキューブがBカーディンを上から踏みつけ蹴る!
「パワー不足だ!軽すぎるっ!」
が、蹴りを受けたBカーディンに右腕で易々と吹き飛ばされた!
ううむ、前のターン、黒き機械の返し叩き屋でマッスルがBマッスルごとやられたが、キューブじゃパワー不足か、マッスルがいてもどうにかなってたとも思えないけど・・・
さて、僕が今引いたのは・・・おし!とりあえず、こいつは左手の手札に入れて、改めて手札を見る、
もう向こうにライフカードは無い、ということは、ようやくこいつの出番だ!
前のターン、こいつを出せずにやられちゃったけど、これで一気に、勝つ!!
右手で左手の手札から一枚引いて1番に裏側で置き、もう一枚、同じように別のカードを右の手で左の手の手の札から引いてチャージゾーンに裏側で置いて、
「セット!」
「もうそろそろか・・・?」
「何がだ!!」
Bカーディンが何事かを呟き、カーディンが反応する
なんだ?何か狙っているのか?でも、これで終わる!!
右手で1番に裏側で置いたカードを表に!
「オープン!!来い、バトルマシンズ バトルポリストレーラー!!」
右手向こうから一台のトレーラーが走って来た、それは、ポリスカラーのトレーラーだ!!
上白下黒で塗り分けられた前部は上中央に左右にまで広がる上下に狭い窓があり、上部には赤いパトライトが付いていて、
その前の部分がけん引する荷台となっている後部は、前の方が白で上下左右に少し狭く、後ろの方は黒で真四角になっている、
「バトルポリストレーラー!?よし、フュージョン合体だ!!」」
カーディンがバトルポリストレーラーに向かって右手をかざす!
そこでバトルポリストレーラーの窓が一瞬光り、トレーラーの下部から炎が噴き出しつつトレーラーの前部が上に上がって行き、前部が上に、後部が下になり、
後ろの部分が左右に割れて後部上端から黄色いつま先が、上の方に上げていたのを下の方に飛び下げるように降ろし、
前部の下部が両腕を後ろに出すように飛び出して、さらに、前部が横に分かれてそこで中央から白い四角い何かが飛びだしつつ分かれた前部は左右に、下部分がそれぞれその下に来るように展開、
下に来た前部下部分が付いていたタイヤを外側に出すように回転し、そこでその下端から両の拳が飛び出して、上の前部が両肩に、その下の前部下が両腕になり、
「させるかよっ!!」
そこでBカーディンがタックルをかけ、カーディンを吹っ飛ばし「ぐはぁ!」「ええっ!?」た後、
思い切り気合を込めてバトルポリストレーラーにその右手をかざす!
すると、Bカーディンの右手から黒紫の幾多の細い電撃がバトルポリストレーラーに向かて広がって行き、バトルポリストレーラーの窓が一瞬黒くダウンし、!
「とおぅ!」
Bカーディンがトレーラーの方に跳躍する!
まさか、このまま合体するのかっ!?
「なんてなぁ!!」
と、いきなりトレーラーの真上の天井が爆発!!
ズガァアアアン!!
壊れた天井から何かが降ってきた!
あれは・・・黒いバトルポリストレーラー!?
全体が黒いバトルポリストレーラーが前部を下にして降ってきて、その車体で人型に変形していたバトルポリストレーラーの全体にのしかかり完全に押しつぶした!!
ズッガァアアアアン!!
「バトルポリストレーラーァアアアア!!」
カーディンが叫ぶ中でBカーディンが着地しつつ、黒いトレーラーの方を向き
「よくやったぞブラックバトルポリストレーラー!!よし、フュージョン合体だ!!」
改めて黒いトレーラーに向かって気合を込め、その右手を、かざす!!
「ブラックバトルポリストレーラー!!フュージョン合体!!」
ブラックバトルポリストレーラー、Bトレーラーの窓が一瞬黒く光り、
Bトレーラーの下部から黒い炎が噴き出してBトレーラーの前部が上に上がって行って前部が上に、後部が下となり、
後部が左右に割れて後部上端から黒いつま先が上に上げていたのを下に下げるように下げ、
続けて、Bトレーラーの前部後ろから両の腕を後ろに出すように飛び出させ、そこで前の部分から黒い四角い何かが上に飛び出し、
Bトレーラーの前部分が左右に割れ、前部分を左右に、その後ろをそれぞれの下に出すように転回し、
下に出した部分が付いているタイヤ部分を両方が外側に出すように回転させ、そこでその下部の下端から両拳が飛び出し、
前部が両肩に、前部下が両腕となり、
「とおぉう!!」
そこにBカーディンが跳ぶ!
Bカーディンは頭をパトライトの部分ごと下に飛び出させつつ、
その頭とパトライト以外が車形態に戻り、車のタイヤを下にして二つ折りに変形!
頭がパトライト部分ごと180度回転して車の前部の方を前に回しつつBトレーラーの胸部に収まり、
黒い両翼の意図のパーツがパトライトの下の方から出現、パトライトの下に収まって、
そこで上から黒い四角いものが降ってきて頭にかぶり、その衝撃で頭がパトライトごと一緒に押し込まれて胸部に入る!
振ってきたもの、それは荒々しい角の目立つ黒い金属の兜!
頭の上に左右と四角いダクトが付いており、口元は下に黒く四角いでっぱりのパーツが付いた黒い金属のマスクで覆われ、
額には羽とパトライトを模した黒のエンブレムが付いている!!
と、ここでX型だったパトライトの下二つが上がって上下にVが重なるVVの形となり、黒く光ってパーポーパーポーとなりつつ、着地!!
ズシィイイイイン!!
そいつが着地の衝撃で砂ぼこりを上げ、
その黒い瞳を思い切り光らせながら両腕を上げてそこから左拳を下げると共に右拳を少し前に出して構え
「ブラァアアアアックビィクトリーィイイイカァーディィイイイイン!!」
叫んだ!!
「な・・・なにっ!?お前も、合体できるのか!?」
「当たり前だ!」
と、いきなりブラックビクトリーカーディン、ブラックVカーディンが右手で右足の外側を押して開け、そこから剣が柄を上にして飛び出して来た!
それは黒鋼両刃の刀身を持ち、刃と柄の間に翼とパトライトが象られたエンブレムが付いた剣!
その剣をブラックVカーディンは右手で取り、引き抜き、カーディンに突きつける!
「俺は貴様のコピーだ、そして、性能は貴様より上だ!!」
確かに、パワーはVカーディンよりもブラックVカーディンの方が上だが、召喚条件がネックだな・・・
「まぁ、いくらなんでも合体してない貴様にこいつを使うのは大人げない、よって・・・」
と右の手に持つ剣を元の場所に戻しつつ右手で右足の外側を閉じ、
「素手で相手してやる・・・来いよ」
右手を手の平を上に出しつつ前に出してその指を曲げて挑発する、
それを見て、カーディンが警戒しつつ、右の拳を体の前に出し対する左拳を胴の少し前に動かし構える
パシュ!
うわっ!バトルマシンズ バトルポリストレーラーのカードが吹っ飛んだ!思わず右手に取る!
ううむ、流れ的には黒き機械の合体阻止を発動、ブラックカーディン ロボモードをチャージゾーンから召喚し、同様にBバトルマシンズ ブラックバトルポリストレーラーを山札から召喚し、
コストにブラックビクトリーカーディン、黒き機械の影分身、黒き機械の発破力、黒き機械の逸らし発破力を指定、そして、ブラックカーディン ロボモードとBバトルマシンズ ブラックバトルポリストレーラーをコストにブラックビクトリーカーディンを召喚といったところか、
黒き機械の合体阻止の効果で、バトルマシンズ バトルポリストレーラーのカードが手札に戻ったのが痛いな・・・
「来ないならば・・・こっちから行くぞ!!」
ブラックVカーディンがカーディンに向かって走りつつその右拳を突き出す!
「くっ!」
カーディンが右手に跳んで避ける!も、ブラックVカーディンが右腕を振り回して弾き飛ばす!
「ぐぉお!」
「いいぞいいぞ!!」
大筒馬頭が無責任に野次を飛ばし、ブラックVカーディンがゆっくりと倒れたカーディンに近づいていく・・・
それを見たカーディンが吹き飛ばされた先で上半身を上げ、そこにキューブがブラックVカーディンの前に立ちはだかる
「キューブ、お前は、双歩の援護に・・・」
カーディンの絞り出す声を聞き、キューブが顔を横にし、カーディンの方を見る、
確かに、こっちは銃撃がひどい状況だけど、う・・・部屋の奥コンソールのこちらの方に黒い銃士たちが散開してきてる・・・
まずい、一体ならどうにかなるかもだけど、さすがに十体前後は避けきれるかわからない・・・
「安心しろ・・・」
カーディン!?カーディンが、ゆっくりと腰を上げ、立ち上がる・・・
「ここは私が・・・」
そして、左手でキューブを押しのけ・・・
「食いとめる!」
右拳を前に出してファイティングポーズで構える!!
「はん!威勢のいいこってなぁ!!」
そこにブラックVカーディンが走り込む!と同時に、キューブが僕の方に向かって走り出した!
「行かせるかよう!」
が、キューブに向かって鉄筒馬頭がバズーカを発射する!
これをキューブ走りながら跳躍しつつ箱形態に変形!バズーカの弾を受けながらもその爆風で一気に加速!
同時に、奥の方の黒銃使達が僕の方に銃を向ける!
次の瞬間、箱形態のキューブが・・・
ブラックVカーディンが今度は左拳を上から叩き付ける!これをカーディンは後ろに飛んで避け「ぐっ!」
だが、拳の衝撃で地面が揺らいだのか、着地した瞬間に一瞬足を止めてしまう!
そこにブラックVカーディンが思い切り蹴り入れる!
「がはっ!!」
カーディンが思い切り飛び、壁に叩きつけられる!
「どうした?この程度か・・・?」
ブラックVカーディンがまたもゆっくりとカーディンに近づく、
キューブが奥の黒銃使いの元に飛んで行きつつ
ビヨヨ~ン!
人型に変形!黒い銃使い達が慌てて銃の狙いを定めるも、銃が発射される前に右足回し蹴りで全て奥コンソールの方にふっとばし、散開する前の一団にぶっつけ、全員の動きを止める!よっし!!
「キューブ!こっちはとりあえずもういいから、カーディンの方に!!」
キューブが顔を右肩の方に出し僕に向かって首を縦に振り、カーディンの下へと走る!
一方、カーディンの前に立ったブラックVカーディンが、その右拳を立ち上がりかけたカーディンに叩き付ける
「おごっ!」
またも叩き付ける
「ぐはっ!」
さらに叩き付ける
「ぐはぁ!」
「つまらん・・・もう終わりにしてやろう・・・」
ブラックVカーディンが両手でカーディンを持ち上げて行く
そこにキューブが走り込む!
「またてめぇかよっ!」
バズーカ馬が大筒をキューブに向けて発射!これをキューブは大きく右手に避けて走り、ブラックVカーディンに右拳を振り上げ撃ちこむ!!
「あぁん?」
ブラックVカーディンが左手でカーディンを掴んだまま、キューブの方を向き、
「邪魔なんだよ!!」
その右腕でキューブをぶっ飛ばす!だが、キューブは床に仰向けで転がった後もあきらめずに両手を地に付け立ち上がる!!
「ほう、面白い・・・」
ブラックVカーディンがつぶやく中で、キューブは再び走り出し、今度は右回し蹴り!
対するブラックVカーディンは右手で足の外側を押し込んで飛び出させ、中から剣の柄が突き出て来て、
「キューブッ!?」
「だめだ、スケルトンキューブ・・・」
だが、キューブは聴かずに立ち向かいブラックVカーディンはその右手で剣を抜き、ふたを閉め、その剣を、一気に前進しつつキューブに横から振り抜く!
キューブはよけようと下に動くがすでに時遅し、その体は斬り裂かれ真っ二つになって爆発し、消滅した!
「スケルトンキューブゥゥゥウウウ!!」
「さて、次は貴様だ・・・」
ブラックVカーディンが右足の外側を再び押し開けて剣をしまい直し、右手で押し直して再度外側を閉め、またもカーディンを、今度はその首を両手で掴み、持ち上げ、締め上げて行く
カーディンの首が締め上げられて悲鳴を上げる・・・
ガチガチガチ・・・
「が・・・がはっ・・・」
カーディンッ!くそっ、どうしたら・・・
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