バハムートの焼肉@オイレンのラノベ置き場・双札

月から金、土はときどきを目標に私が書いたラノベを置いていきます。

策謀の中の少女/17 カードゲーム小説WカードFu

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カードゲームライトノベル Wカードフュージョン11話 策謀の中の少女17
 
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 左腕でガトリン牛の右足蹴りをとっさに防ぐカーディン、そして、互いに左腕と右足での競り合いが始まる
 さて、今のうちに色々進めておこう、
 まずはライフカード、さっきのブーメランの打撃のせいか、ライフカードを取れって指示が出てるんだよね、当のブーメランの持ち主は機械荒野の流れ石の効果でトラッシュに送られたけど・・・
 とりあえず、右手で、元は左から二番目、今は一番左のライフカードを、引くっ!
 出てきたのはバトルマシンズスーパーフルブースト、とにかく今は使わないから左の手の手札に移して、次に、チャージゾーンの表側表示のカードを右手で裏に返し、
 「リチャージ!」
 「うぉおおお!」
 「ぐぎぎぎ・・・」
 今だに一進一退の攻防を繰り広げるカーディンとガトリン牛、
 右の手で、山札の一番上のカードを、引くっ!
 「ドロー!」
 「ぬぅっ!」
 「はあっ!」
 「ぐぉっ!」
 カーディンがガトリン牛の右足を弾き返し、すかさず左足を振り回す!
 が、ガトリン牛は距離を取りつつがガトリング砲をカーディンに向けてトリガーを引く
 「ぬあぁあああっ!」
 しかし、カーディンには牽制すらならず、カーディンはガトリン牛との距離を詰めようと走る!とっさに撃ってしまったが、はやり効かないということを再認識させられただけのガトリン牛は
 「ちぃい!」
 銃弾を発射したままガトリングガンを乱雑に振り回してカーディンの勢いを止めながら後ろに跳んで距離を取るものの、カーディンは一瞬足を止めただけでここぞとばかりに攻め走る!
 と、一瞬ガトリングガンがこっちを向こうとした!嫌な予感がひた走り、左足側にカニ歩きし、
 チュイン!
 僕のいたところに弾丸が着弾した!
 あっぶねぇ、やっぱりガトリングの銃口が僕の方に向かってたよ・・・
 僕が今引いたのは、闘魂ロボット研究工場食堂日替わりセット!よし、これを使って追加で山札から引くぞ!
 右手で闘魂ロボット研究工場食堂日替わりセットのカードを持ったまま、左手の手札からフィッシュフライ・タルタルのカードを引いて両方を前に出し宣言!
 「僕はフィッシュフライ・タルタルの効果を発動!闘魂ロボット研究工場食堂日替わりセットをトラッシュに送り、山札からカードを三枚引く!!」
 向こうの方から少し小型で、上が薄鈍緑、下が薄肌色の魚が泳いでいた、あれは、うぐいか!
 そのうぐいに向かい、包丁が現れ、上から振り下ろされていき、うぐいの首が根元から切り落とされる!
 ダンッ!
 さらに、木のまな板が現れてそこに切り身が横たわえられ、上に包丁がスライドして鱗がはがされて、
 包丁が腹から入って内蔵が掻き出され、前から包丁が一気に切り身を斬り裂いた後、後ろからも一気に切り裂き三枚に降ろされ、
 ここで、中と左の切り身がどこかに移動した後、右の切り身にのみ塩コショウがかけられて、
 そこに卵とボールが出現、卵がボールの端にぶつけられてひびが入れられ、その卵がボールの上に移動して割られ、ボールの中に卵が落ちる、
 ガッ!パカッ!!
 そこに、小麦粉と水が入り、さっきとは別の箸が入ってボールの中身をかき混ぜて行く、
 チャチャチャチャチャチャ!!
 そして、十分にボールの中身がかき混ざると、先ほどの切り身が入れられてたっぷりと中の卵、小麦粉、水が混ぜられた物が付けられ引き上げられ、その近くに下に火が付き中に油の張られた黒色の鉄の大鍋が現れ、そこに先ほどの切り身が放りこまれて、
 油の弾ける音と共に魚の切り身がきつね色に染まって行く!
 ジュウウウウウ!!
 ううむ、やっぱり、おいしそうだ、というか、向こうの食事が段々恋しくなってきてる気がするなぁ・・・
 すると、そこに右の切り身がまな板の上に置かれ、包丁がそれを薄く切って行き、まな板の左に白と青で波が表現された長方形の皿が出現、
 まな板が宙に浮いて右側が上げられると包丁によって皿の上に刺身が左に寄せられて行って皿に入れられ、
 続けて、水の張られた大なべが出てきて、そこに最後のうぐいの中ほどの骨身が入れられて下に火が付き少しの間煮られると、上に乾燥わかめと白菜が現れ、
 わかめはそのまま、白菜はすぐそばに現れた包丁によって四角形に切られつつ入れられて、
 さらに、みその入ったお玉が出てきて、鍋に入れられ、さっきとは別の箸によって中の味噌を混ぜられて味噌を溶かれていき、
 さっきとは別のお玉に中の味噌汁が掬われると横に黒い木の椀が現れてそこにお玉の味噌汁が注がれ、
 そして、緑の葉、おそらく大葉、が乗った大きな抹茶色の丸い皿が現れると、続けて、木の調理箸が現れ、その調理箸が黒色の鉄の大鍋に突っ込まれて何かを掴む動作をしてその何かを引き上げる、引き上げられたのは、きつね色に上がった魚の天ぷらで、木の調理箸はその天ぷらを先ほどの大場の乗った抹茶色の皿に置く、
 そして、中央に揚げ物の乗った抹茶色の皿、左手前に刺身の乗った波絵柄の皿、右手前に魚骨だしの味噌汁の入った木の椀が揃い、
 さらに、右手奥にレンコン人参こんにゃくごぼうが斜めに切られ煮つけられた煮ものの入った白い平皿が、左手奥になすときゅうりの漬物が斜めに切られて置かれた赤ふち黒の皿が置かれ、
 次いでそれらの左手に白いご飯が入れられた赤い茶碗が、手前に青い箸が、手前左の方にある黒い箸置きに置かれる形で出現し、
 と、その青い箸が突如浮き、魚の天ぷらの左中ほどに刺さって左右にさくっと天ぷらを割り、その割った身の左側の方を取ると、僕の口に向かって飛んできて、その天ぷらを僕の口の中に放り込んだ!
 ううん、おいしい、この魚のやわらかい感触と旨味が何とも言えないな・・・
 またも大いに嫌な予感がし、左手に向かって大きく走る!すると、僕のいた場所に弾丸が連打着弾!!
 ダダダダ・・・・
 「やめろ!!」
 カーディンの声が響き渡り、カーディンがガトリン牛を、僕の方に銃口を向けるガトリン牛を右拳でぶん殴っていた!
 「ぐほっ!くっ!!」
 ガトリン牛が拳を喰らいつつもとっさに後ろに跳んでカーディンから距離を取る「っちぃ、チャンスだと思ったんだが・・・」ガトリン牛から悔しそうな声が漏れた、
 っつ、危ない危ない、料理中に狙われなかったのが幸いか、料理してた間カーディンとにらみ合ってたんだろうか・・・
 いや、それよりも今は、フィッシュフライ・タルタルの効果で山札から右の手で、三枚引くっ!てやっ!
 出てきたのは、機鱗の盾、機木の盾、バトルマシンズ マッスルモーター!
 よし、とりあえず、全部左手の手札に移して、
 続けて、右手で左の手の札から、今入れたばかりのバトルマシンズ マッスルモーターのカードを引いて3番に裏側で置き、同じように左手の手札から機原砂風・風波返しを引き、チャージゾーンに裏側表示で置いて、
 「セット!」
 「っちぃ・・・数が足りてねぇな・・・」
 ガトリン牛に向かい、前方からカーディン、後方からカーディン達の所に駆け付けたキューブ、ウェザの二体がじりじりと迫って行く
 「なら、まずは一体呼び出させてもらおうか!」ガトリン牛が自身のガトリングガンを上に上げる!
 「させん!」カーディンがガトリン牛に向かって走り込み、その右拳を振り上げる!
 「おおっとぉ!!」がその前にガトリン牛のガトリング砲が火を噴く!
 ええい、こっちも行くぞ!3番に裏側で置いたカードを右手で表に!
 「オープン!バトルマシンズ マッスルモーター!!」
 「こいっ!サイイールギュ!!」
 左手向こうの方から、両肩の外側に船の外輪を取り付けたような機械牛が走ってきた!
 その外輪は鋼の色で厚平べったい円に八方向から先が下水滴状の金属の柱が垂直に突き刺さったかのような構造をしており、
 体そのものは全体が鋼の色だが上が白がかっていて目に赤い一体型ゴーグルが付き、内部は見えず、顎がまるで船の前部のようにとがっている、
 その向かってきた外輪牛、サイイールギュがカーディンとガトリン牛の前を横切る!
 「ぐっ!」
 「今だ!」
 とっさにガトリン牛がガトリング砲を上に上げたままトリガーをまたも引こうとする!させない!!
 「キューブ!ウェザ!」
 キューブが走り右足を振り上げる!ウェザが飛び、その体の盾をぶつけて行く!
 「おっとぉ!!」
 それをガトリン牛は左手に大きく跳びつつガトリングガンのトリガーを引き
 ドゴッ!
 突如、背後から飛来した巨大なモーターにぶつかり、真上ではなく斜め上に弾丸を放った!
 そのモーターは太い円柱状の鉄を中心とし、片方の平面の真ん中に鉄の棒が出、反対側の一部は四角く出っ張り、
 出っ張ってる部分の両の端には、金の色の穴開き四角のパーツが一つずつ付いていた、
 と、そのモーターの円柱型の所に上から下に向かって直線状のカクカクしている割れ目がいくつも出来て、
 ドガーン!!
 その割れ目からモーターが吹っ飛び、その勢いでさらにガトリン牛を吹っ飛ばす!
 「うぉおおお!!」
 と、モーターの中から何かが出てきた!モーターから出てきたのは、いくつもの銅線が巻かれて形成された人型!
 銅線がいくつもまかれ、絡まり、マッシブな人型を作り上げている!
 そして今、ガトリン牛がガトリングを斜め上に撃ったが・・・
 ・・・
 どうやら、何かが新しく来る気配は無いらしい、
 「ほっ・・・」
 思わず安心してしまう僕、と、カーディンとキューブとウェザとマッスルモーター、マッスル、
 「てめぇらよくも!!」
 ガトリン牛が怒鳴り倒しつつ立ち上がってきた!!
 ってそうだ、安心してる場合じゃない!
 とりあえず、バトルマシンズ マッスルモーターのコストとして二枚表に!
 「僕はバトルマシンズ マッスルモーターのコストとして、バトルマシンズ カーディン カーモードとルストショルダーハンド・パイルバンカーを指定!!」
 続けて、緑の画面に写った向こうのコストは、っと、
 スチームブモーッ! フェイントゴウシャー!!とスチームブモーッ! トビダンゴウシャー!!の二枚か
 って、全部戦闘前のリサイクルカード!?コストに召喚できる奴いないじゃない!?何だったんだ、一体あのガトリン牛の動きは、いや、阻止されたからコストが替わったのか?
 「この落とし前はきっちり付けさせてやる!」ガトリン牛がガトリング砲をカーディンに向けて行く!だが、そこにキューブが走り込み左足を横に一閃
 「なっ!?ちっ!」
 ガトリン牛は後ろに跳びつつガトリングを振り回して何とかキューブから距離を取るが、そこにすかさずマッスルが走ってきて右拳を振り上げ突き出しガトリン牛を殴る!
 「ぐふぉ!」マッスルがさらに追い打ちをかけるように右足を振り上げる!
 が、ガトリン牛は大きく後ろに跳んでこれを避け
 「行け!サイイールギュ!!」
 指示を受けたサイイールギュが全身から蒸気を発しつつ体の外輪を高速で回しカーディン達の方に走る!
 これが、サイイールギュの能力!?でも、やらせないからね!
 右手でチャージゾーンのカードを一枚表にしつつ宣言!
 「僕はバトルマシンズブーストの効果を発動!蒸気牛 スチームブモーッ! サイイールギュの効果を相殺する!!」
 サイイールギュの激走をキューブが前に出て角を掴み、止める!
 しかし、サイイールギュは止まらない!キューブをさらに押していく!!画面にスチームブモーッ! タックルダッシュ!!がっ!?さすがにそう簡単には止まらないか、ならこっちだ!!
 右手でチャージゾーンのカードを一枚表に!
 「僕は機械荒野の流れ石の効果を発動!スチームブモーッ! タックルダッシュ!!を相殺する!!」
 右横から小石の大河が器用にサイイールギュとガトリン牛に掛かるように流れる
 「うおっ!またかよ!!」
 ガトリン牛は驚いてるし、サイイールギュの勢いも少しは収まったかな・・・
 そう思った次の瞬間、サイイールギュの体からあたりに一気に蒸気が吹き出し、その熱でらせん状に上昇、辺りの空気を巻き込み、あたかも水蒸気の嵐となって辺りを小石ごと巻き込み始める!
 って、こっちに石が飛んで来た!
 「うわっと!」なんとか右足に跳び、石を避ける!降ってきたのは小さな石だけど、当たり所が悪かったりしたら困るしね・・・
 って、それよりもこのはた迷惑な状況をどうにかしないと、カーディン達が両手や背中の盾で自身の体を守っているし、キューブなんて体に小石がぶつかりつつもなおサイイールギュを抑えている、
 こいつなら、抑えられるかな?
 右の手でチャージゾーンのカードを一枚表にしつつ宣言!
 「僕は機械荒野の巻き砂のカードを発動!スチームブモーッ! 蒸気サイクロン!!を相殺する!!」
 突如、皆の足元から嵐に飲まれるように砂が巻き上げられていく!
 「ぐほっ!ぐほっ!」
 「がほっ!がほっ!」
 カーディンやガトリン牛の咳き込む声が聞こえるが気にしない、
 そのまま巻き上げられた砂はなぜか上空で輪状に固まって行き、
 風が支えられなくなったのか、突然、落っこちて降り注ぎ、地上で散発!嵐を消し去った!
 「ばっ!げほっ!」
 「ぐっ!ぐほっ!」
 カーディンとガトリン牛の砂をかぶりながらの咳き込みをまき散らしつつ砂煙をもうもうと残しながらも巻き込む風は完全に消えている、
 これでサイイールギュもおとなしく・・・などと思ったら、
 今度はサイイールギュが背中左右二か所両肩の継ぎ目から蒸気を後ろに拭き出させ、キューブを押し始めている!
 そして、これもスチームブモーッ! スチームドライアー!!の力っぽい、
 でも、ここで僕は、賭けに出る!
 右手を前に出し、ここぞとばかりに宣言!
 「僕はバトルマシンズ スケルトンキューブの効果を発動!相殺はせず、蒸気牛 スチームブモーッ! サイイールギュのパワーを1000下げる!!」
 と、画面のチャージゾーン内で再びスチームブモーッ! タックルダッシュ!!とスチームブモーッ! 蒸気サイクロン!!のカードが表になった、どうやら、僕が相殺しないと宣言したことでスチームブモーッ! スチームドライアー!!の発動が確定し、コストとして表になったようだ、そして、僕が危惧していたコストによるカードの発動、召喚などが、表になったカードが全て戦闘前タイミングのリサイクルカードだったため、何も無いことも確定した!!
 が、宣言した瞬間、サイイールギュがキューブを押し切り吹っ飛ばす!
 な、なんだ、戦略が間違ってたか!?
 ぶっ飛ばされ地上に落ちて行くキューブにサイイールギュが突進を駆けて行く!
 キューブ、万事休すか!?サイイールギュが目前に迫る!!
 と、ここでキューブは箱状態になる!サイイールギュは目の前のキューブが箱になろうが構わず突き飛ばそうとし、
 ビヨヨ~ン!!
  次の瞬間、キューブの真ン前からのドリルキックに吹っ飛ばされていた!
 そして、キューブがサイイールギュの真下に走り込んで跳躍し、上下反転したサイイールギュの前後足をそれぞれ中央から右左腕で持って両肩に抱え、そのままお尻から落下し、地上に着地する!!
 その勢いで、サイイールギュは背骨が思い切りへの字に曲がり爆発!消滅した!!
 「くそう!」
 ガトリン牛がうめき、声を漏らすが、間髪入れずにカーディンとウェザとマッスルが向かって行く!
 「このう!」
 ガトリン牛がガトリングガンを持って応戦しようとするも、三体相手にはさすがにガトリングの狙いも定まらず、
 少しの間銃口を迷わせたあげくウェザに狙いを定めて撃つが、ウェザは背中の盾を円に変形させて回転してガトリング弾を弾きつつ一気に近づき、ガトリン牛を切り裂いた!
 「がはっ!!」
 そこに間髪入れずにマッスルが右足を振り上げガトリン牛の左頬に叩き込み
 「ぐほぅ!!」
 最後にカーディンが右拳を思い切り上に上げて正面に突き出し、ガトリン牛の顔に真正面からぶん殴り吹っ飛ばす!
 「がはぁあああ!!」
 ガトリン牛が背中から叩き落ち
 「さぁ!降参するんだ!!」
 「俺が降参だと?ふ、ふふ・・・」
 え?なんか、変なスイッチ入った?
 ゆっくりと立ち上がり、左手で腰元から、橙色の何かを取り出してきた、あれは、ロケット弾頭!?
 先の丸い、巨大なオレンジ色の弾丸状の物を取り出し、ガトリング砲の先に着け、
 「なめるなぁあああ!!」
 ガトリングガンのトリガーを引き、キューブに向かってぶっ放した!
 
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