カードゲームライトノベル Wカードフュージョン13話 急襲、キューブフィアーザー!守れ、牧場!!9
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アーザーが向かってくるも、カーディンが跳躍、その右拳をア―ザーの顔に真正面から叩き付ける!
「はぁっ!!」
「グガォン!!」
顔は跳ね飛んでアーザーの胴部に直撃!アーザーが地上をこするように後退する!
今の内に右手で裏にするカードが無いチャージゾーンに向かって、
「リチャージ!」
しかし、ア―ザーは八本の足で何とか止まり、こちらを見据え返してくる、
続けて、山札の一番上のカードを右の手で引き、
「ドロー!」
と、ア―ザーが足を止めたまま、その姿勢を上げ始めた、
今度は何をするつもりだ?
「させるかっ!」
そこにカーディンが走り出した!何がどうあれ、先制攻撃を仕掛けるつもりかっ!?
さて、僕が今引いたのはローラードブーメランサイス!
これは手札にに置いておいて、
このターンはこいつで攻める!
右手で左手の手札から、一枚カードを引き、緑の板中央少し左の2番に裏側で置いて、次いで、同じようにチャージゾーンに一枚裏で置き、
「セット!」
ア―ザーの上に上がる動作がいきなり早くなる!カーディンが走り出したのを察知して、その変化を早めたか!?
カーディンの走る速度よりも変化が速い!
姿勢を上げ、中前足二つと最後部足二つと尻尾のブロックを分離し、ア―ザーが少し跳躍、
分離した後ろの方の足二つからワイヤーが後部に残った足二つの下に接続し、一気のそちらに移動してキューブ二つが重なった両足となる!
残りの分離したブロックからもワイヤーが輪を作るように伸びてるな、早い目に僕も動くか!
右手で2番に裏側で置いたカードを持って、表に!
「オープン!バトルマシンズ マッスルモーター!!」
「ぐるごぁあああ!!」
ア―ザーの残ったブロックがワイヤーで一本に連結して残ったワイヤーが中央ブロックの後ろに向かって行ってそこに繋がれ一気に近づき、ブロックたちが大きな尾となり、アーザーが着地、
同時にア―ザーの上半身が斜め前上に上がって大きな前傾姿勢となり、その尾を大きく振りまわした!!
その尾がカーディンに向かって行き
「なにっ!?」
カーディンがあわてて止まりつつ後ろ上に跳躍して避けようとするもその足の付け根に尻尾がものの見事に当たり斜め右手上方に吹っ飛ばされる!!
「ぐわぁああ!!」
そこでがら空きになった僕の方にア―ザーが走ってくる!
でも、残念、僕が召喚した分がまだ残っている!!
僕の右後ろからア―ザーの目の前に巨大なモーターが飛んで行く、
鉄色で太い円柱を基軸に、一方の面から鉄の棒が出ていて、
円面の一部が平面になっており、鉄の棒が出てる方の反対側の一部がへこむように四角く出っ張っていて、
出っ張っている部分外側へこんでいる部分内に金色で四角で角の丸い四角の穴の開いたパーツが各一つずつ出っ張った部分から付いている、
と、そのモーターに上から下に向かいいくつものカクカクした直線直角的な割れ目が出き、
ドガーン!!
と大きな音を立ててその割れ目からモーター部分をふっとばした
その衝撃にアーザーが思わず足を止め、
さらに吹っ飛んだモーターの中から何か出てきた!!
それは、銅線がいくつもまかれ、筋肉質な人型を形成している存在だ!!
そこにアーザーが口を開けて突進をかけてくる!
これを出てきた人型、マッスルモーター、マッスルがその左右の手を上下に出し、突進してきたアーザーの顔の上と下をそれぞれ抑え、受け止めた!
ガッ!
よし!完全に抑え込んでいる!右手の方からカーディンが走り込んできているし、このまま行けば・・・
なら、その間に、右手でチャージゾーンのカードを二枚表にして・・・
「僕はバトルマシンズ マッスルモーターのコストに、バトルマシンズ カーディン カーモードとバトルマシンズブーストを指定!!」
さぁ、向こうのキューブィアーザー トォーラザーのコスト二枚は、っと・・・
キューブィアーザー クラロバッシャーに、キューブィアーザー インティグネイゾスタンプ、両方とも発動タイミングコストで表になった時を持つリサイクルカードで、キューブィアーザー クラロバッシャーは発動しないけど、キューブィアーザー インティグネイゾスタンプは・・・あ、まずい!!
アーザーが一気に引き、マッスルがそれにより前につんのめった!?
そこでアーザーが一気に突進!マッスルを吹っ飛ばす!!
「マッスルモーター!このぉ!!」
そこにカーディンが右足で飛び蹴りを繰り出していく!!
くそっ!キューブィアーザー インティグネイゾスタンプ、まさかあんなカードを使って来るとは!
召喚したモンスター同士のパワーが同じでなければ発動できない反面、召喚した相手のモンスターのパワーを0にしてその分召喚したモンスターのパワーに上乗せする、効果が絶大すぎる!
唯一の救いはこちらのカードを減ったコストから一枚引いた分裏にできることか、でも、バトルマシンズブーストを裏にしてもどうにもならない、
ここは、バトルマシンズ カーディン カーモードを裏に!
刹那、飛び蹴りを繰り出したカーディンをアーザーが左前足で掴んだ!
「しまっ・・・」
次の瞬間、カーディンはア―ザーによって大きく後ろに振るわれた後、吹っ飛んだマッスルの方に放り投げられ、マッスルとぶつかる!
「ぐぉ!」
そこにアーザーが大口を開けて近づいていく!!
な!?あれはキューブィアーザー トォーラザーの効果!?
アーザーが大口を開け、カーディンとマッスルに迫る!
くそっ!相殺に使えるカードが無い!!
「ぐ・・・」
カーディンが立ち上がろうとするがマッスルが下にいるせいかもたつく、
が、そこでマッスルがカーディンを左手で外側に無理やり押しのけつつ立ち上がり、カーディンを守るように立つ!
「マッスルモーター!何を!?」
カーディンの声も聞かず、マッスルモーターはそのまま振り返らずにキューブィアーザーに向かって行く!!
そのまま右拳をキューブィアーザーにの顔叩き付け、キューブィアーザーの動きが止まる!
お、これは、どうにか・・・
突如、アーザーの前足のキューブが両肩に移動し、そこを繋いでいたワイヤーが小さな前足を形成、
そのまま各部のブロックの間のワイヤーが展開、キューブィアーザーが大型化する!!
「ぐぎゃぉおおおお!!」
そして、マッスルを見下ろす!!
「障害、排除!!」
アーザーがその口を開き、マッスルに喰らいとする!
マッスルもそう簡単に食らおうとせず、左足側に避け、
刹那、アーザーの両肩のブロックが地面に向かい発射!
ドガドガッ!!
地に着弾し、マッスルの移動していた先の逃げ道を防いだ!
あわてて後ろに跳ぼうとするマッスルだが、時すでに遅し、その口に捕らえられてしまった、
そのままマッスルは両手でキューブィアーザーの口を広げようとするものの、ふいにアーザーが上にマッスルを放り投げ、
空中にいるマッスルよりも高くに跳躍!体を尾を上にするように回転させ、そのままマッスルに叩き付け、一気にマッスルを地上に叩き付け、
ドグォ!
地面との間で挟み込む!!
その衝撃でカーディンも後ろに吹っ飛ぶ!!
「うぉおお!!」
そして、その両足を地に付け尾を後ろにこすらせながらどかすと、地面に半分埋まって動かなくなって尾につられて少し動かされたマッスルの胴をその口に挟み、噛み切り爆発、消滅させた!
「ぐっ、マッスルモーターァアアアア!!」
その声を聞いたのか、アーザーの視線がカーディンに向く!
そして、アーザーの頭頂を前に向けての一気阿世の大突進!!
カーディンが左足に大きく跳躍し避けようとする!
あの高さなら、ブロックが来てもギリギリ大丈夫か?
そう思った矢先にア―ザーの両肩のブロックが弾丸のように飛ぶ!右肩の方は明らかにカーディンを狙い、左肩は下から時間差で狙ってくる!
しかし、カーディンはその右肩のブロックにとっさに右手を掛け。上に登るように回避した!
これで下から来る左肩の方も乗っているブロックで防げるっ!
が、そこにすべてを吹っ飛ばすようにアーザーが突進!カーディンがブロック達ごと吹っ飛ばされる!!
カーディン!?くそっ!!
「カーディン!大丈夫!?」
質問しつつ右手でチャージゾーンのカードを一枚表にし宣言!
「僕はバトルマシンズ カーディン ロボモード Vol2の効果発動!!バトルマシンズ カーディン カーモードをコストに、バトルマシンズ カーディン ロボモード Vol2をチャージゾーンに置く!!」
って、アーザーが僕の方を向いてきた、これは・・・まずい!!
「有機生命体・・・滅する、滅する・・・」
アーザーが僕に向かって走り込んでくる!!
「うどわわわわ!!」
思わず後ろを向いて走りだす!!
カーディン!大丈夫か本当にもう!!
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