バハムートの焼肉@オイレンのラノベ置き場・双札

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急襲、キューブフィアーザー!守れ、牧場!!/16 WカードFu

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カードゲームライトノベル Wカードフュージョン13話 急襲、キューブフィアーザー!守れ、牧場!!16
 
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 「ぐぅぉおおおおお・・・」
 顔と胴をたたっ斬られ、アーザーが目のめりに倒れて行く、
 ズゥウウウウン・・・
 ほっ、これでどうにかなったかな・・・?
 カードが回収され、上下反転したデッキケースを緑の板の上から右手に取って、ジャケットの左内ポケットに入れ、
 「そうだ、カーディン!人工知能の回収は」
 「顔と胴にあった動力と動かしていたであろう信号の発信源は斬った、一番それっぽい反応があった頭の奥側は剣が届いていないだろうから問題ない」
 「アリス、リュッケン、どうなの?」それとなく後ろにいる二体に問う
 「問題ないと思うわ」
 「んじゃ、回収しますかね、俺はこのていだから無理だが、アリスならやれるだろ」
 「はいはいりょーかい」
 アリスがアーザーの方に跳躍し、アーザーの頭の上にストッっと軽い靴音を出し着地、
 アーザーの傷跡をじっとのぞきこむ
 「え~っと・・・あ、確かにAIっぽいのが斬られた様子は無いわね、確か報告だと基盤タイプだったような・・・」
 ん?アーザーの右手が、浮いた?
 そう認識した時にはすでに遅く、アーザーの右の手が、アリスを掴んでいた
 「っ、きゃあぁああああ!!」
 「アリスッ!?」
 「アリス!?」
 「アリス!?」
 しかし、アーザーは単にアリスを掴んだだけなのか眼中に無く、そのまま立ち上がって大きく口を開け
 「ぐわぉおおおお!!」
 叫ぶ!!
 くそっ、一体どうしたんだ?動力源と信号の発信源を叩き斬ったんじゃないのか!?
 「カーディン!どうなってるのかわかる!?」
 「両手からエネルギーと信号の発信反応がある、どうやら、いざという時の予備動力と発信装置が両手のブロックに仕込まれていて、ブロックが有線でも動くように作られていたようだ!」
 両手か、一つ破壊したら止まらないかな?いや、そんなやわな構造してないか、それにアリスがつかまってるし、でも、それなら・・・
 「カーディン!まずは左手から!!」
 「わかった!」
 Vカーディンが右手の剣で下からすくい上げるように左手を狙う!
 が、その剣が届く前に、アーザーが上に跳躍!剣を避ける!!
 剣を避けただけ!?いや、違う、大きく上前に跳んでVカーディンを跳び越して牧場の内部に跳び込もうとしてる!!
 まずい!まだ柵の中には羊?たちが!
 次の瞬間、アーザーに向かい、左手から人の乗った獅子の影が通過した、
 獅子の方は白い外骨格の肉体に、金のたてがみに爪、尾の先の造形を持ち、その目は赤く、前肢から後ろ足にかけて金の翼が描かれている、
 対して、乗っている方は、逆立つ金銀の髪に、金と銀が混じったような色をした悪い目つきの瞳を持っていて、
 体には青色の布のようなビニールのような袖無し長ズボンの衣服に、首からはボロボロのマントを羽織り、腰には皮のベルトを巻き、
 両手両足に、人間の骨格を意図したようなメタリックな小手とブーツを着けた少年である、
 あれは、獅子堂レオンとレオリング・メタル!?
 そして、その瞬間、レオン君は通りすがるアリスの捕まったアーザーの右手を自身の右手で貫いて機能を停止させ、右手を一旦抜いた後、その両手でアーザーの右手の指の付け根を下を裂くように一気に破壊しつつその左手でアリスを抱え込み、そのままアーザーの斬られた頭の部分を通りすがろうとしているところで右手を思い切り頭の斬り傷に突っ込んで中から何かの赤い球と緑色で金属の糸が中央から直角に走りその中央に黒灰の電子チップが付いたものを一篇に取り出し、
 一方のレオリングは開けた口のその牙でアーザーの左手のブロックを砕きつつその体をアーザーの胴体の方に振ってアーザーを向こう側に拭き飛ばして着地し、口でリュッケンの首の後ろを噛み摘まんで上に投げ飛ばし、
 レオン君が右手の玉と基盤を左手に移しつつ振ってきたリュッケンを掴んで受け取り自身の後ろに放り投げてレオリングの後ろの方に落としつつ、赤い球と基盤を右手を持ち直す、
 同時に、牧場の上から吹っ飛ばされたアーザーが、元いた場所から少し右にずれた辺りに落ちる、
 ズドォオオオオン・・・
 そして、そこと牧場の間、僕を跳び越えた先、そこにレオン君とレオリングは、向こうを向いて存在しいた、
 後ろにリュッケンの生首を乗せ、左手にアリスを抱え込んでいる、
 と、そのレオン君の乗るレオリングがこっちに向かって振り返ってくる、
 後ろに乗ったリュッケンは目をパチクリさせており、アリスもレオン君の方に顔を向けたまま口と目をポカンと開き、呆然自失といった感じである、
 そして、肝心のレオン君は、何も言わず、こちらをただ見るのみ、
 来るかっ!
 慌てて右手をジャケットの左内ポケットに伸ばし、
 ビォウ!!
 レオリングが僕の頭上を跳び越え、早々に荒野の向こうに走り去って行ってしまった、
 ・・・何だったんだいったい・・・けど・・・
 あれ、本当にレオン君、なのか?なんか、感じが変わったというか、何だろうなこの違和感・・・
 そうやって、僕とVカーディンは向こうに走り去って行くレオン君達を見続けていた、
 そういえば、向こうは、これから僕達が行こうとしてる方角と一緒、か・・・
 
Wカードフュージョン13話 急襲、キューブフィアーザー!守れ、牧場!!
 
FINISH!!
 
Wカードフュージョン14話 メインサーバのありし場所 に、続く!!
 
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