水晶の島のデモの末路 ダブモン!!9話/22
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バトル8
「見るがいい!この巻きおこる風こそ、私がこの国の支配者である証明だ!!」
「神風吹かして支配者気取り?一体何世紀前のセンスしてんだ?そもそも、民主主義っていうのは国民全員が支配者なんじゃないのか?公務員にしろ政治家にしろ、その委託を受けて仕事してるだけの存在にすぎない、あくまで国民より下の存在だ」
「黙れ!法の執行者である我々こそが一番偉いのだ!!」
「スポーツの試合で審判が一番偉いだなんて話、聞いたことないぜ?お前らの従う法律だって、国民が選んだ人間達で決めるからこその民主主義だろう!!」
「貴様の話などもう聞かん!!この風で・・・すべて吹き飛ばしてくれる!!リチャージ!!」
「リチャージ!!」
「ドロー!!」
「ドロー!!」
さて・・・こいつを1番に!
「セット!」
「セット!」
「オープン!」
「オープン!」
「ニセサツキゾク!!」
「エレメンタルビギニング!!」
「それはオーブカードか!?」
事務次官の方に現れたのは大きなカエル、
顔はやせ細っているにもかかわらず、身体は肥え太り、頭には欠けた王冠を付けている・・・
その醜悪さと抜け目ない表情をこちらに向けた・・・
「ダブモンNo.276、悪徳殿様気分の事務職官、ニセサツキゾク!!」
「コストには、疑惑のカウントエレメント、吸血柱分離エレメント、無自覚な締め付けエレメントを指定!!さらに、無自覚な締め付けエレメントの効果で手札のカードを発動させる!!さぁ、来るがいい!オーブカードで何を呼ぶ!?」
5ターン目にチャージゾーンに置いたエレメンタルリライニインの力も使い
俺の方の山札が巻物の様に左から右に・・・こいつだ!!
右人差し指で一枚のカードを指し、そのカードが1番に移動、
「ダブモンNo.22イィィィイイエェェェックス!勝利への案内屋ァ カンテーラァアアア・ビクトリーィィィィイイ!!」
カンテーラが闇の中を通りすがり、その姿を変えて出てくる、
その身長は大人の物となっており、フードつきの袖付きマント他、右手に黄色いカンテラを持ち、黒いもやのような身体に頃の両瞳、フード左頭の所には、太陽と流星を合わせたような飾りを持つ、
そして、後ろの闇を右手に伸ばした剣に集めつつ、まるで剣舞のように左右に剣を振るって前に思い切り叩きつけ、
「さぁ、勝利へと案内しよう」
そう言って決めた、
と、
「私はイーグットの効果を発動してコスト1以下のリサイクル、イクイップ、スマッシュを二枚、さらに、風による締め付けエレメントを発動!!コストに闇に溶けし討つエレメント・・・と知らぬ間にいつの間にエレメントを指定し、コスト3以下のカードを三枚相殺扱いで発動できないようにする
「そんなに!?」
事務次官が偉そうに両腕を広げる
「計五枚を相殺する鉄壁の布陣だ!!これを超えることはできまい!!このまま1番戦闘、さぁ、伝説のダブモンよ、蹴散らすのだ!!」
イーグットが手を今度は横にして素早く上に動かすと、カンテーラが軽々と宙に浮き、ぐるりと回すとそのままカンテーラが横に回転、
さらに、横に叩くと、斜めに下に吹っ飛び、風と共に床を壁を天井を転がりまくる!!
えげつないな・・・やっぱり、これで勝負を決めるっきゃないか!
顔がにやけつつも俺はチャージゾーンのカードを1枚表にする!
「マルチエレメンタルパワー!!」
天井左側を転がっていたカンテーラが顔を上げ、その目が不敵に光ったと思ったら、一気にイーグットに向かって行く!
「おっと、それは相殺だ」
いきなり羽を扇のように飛ばしその風でカンテーラの動きを止める・・・
「ぐっ!」
「まだだ!マルチプルエレメンタルパワー!!」「それも相殺・・・!」
続けてもう一方の手から振るわれた風にカンテーラが吹き飛ばされる!?
「だが、これは止められるか!?オールドシグナル&ニューシグナル!!」
「な・・・!?それは・・・!?」
「相殺タイミングの・・・ハンドカードだ!!」
「ばかな・・・そんなカードは・・・知らん!!」
カンテーラが空中でバランスを取り、無理矢理地上に降りながらうまく着地、床を蹴ってイーグットの真下に走る!
それなら、風で飛ばされかけても床で止められるか!?
イーグットがそれでも翼を大きく動かし、風をぶつける、
「ジャドウブレイド!!」
何とか床に剣を刺して留まるも、先にも進めない、
パワー足りてないよな・・・だが・・・
「俺はオールドシグナル&ニューシグナルの効果でマルチプルエレメンタルパワーを発動!コストにマルチエレメンタルパワーを指定しつつ、カンテーラのパワーを1200上げる!」
一気にカンテーラが両足に力を籠め、刃を振るって風を切り裂き駆け出した!
対し、イーグットは両羽を一気に上に上げ、カンテーラに対し竜巻を発生させて上に上げようとする、しかし、ここでカンテーラは勢いのままに床を蹴る!
「なにぃ!?」
一直線に天井に跳び、そこで天井を蹴って一気に勢いを増す、
イーグットが両翼をカンテーラの方に出し起こした竜巻が勢いを減衰させようとするが抑えきれず、
イーグットが目を見開き驚愕したまま一気にその剣が叩きつけられ、床に落ち倒れ伏す!!
そのまま一気にイーグットに向かって駆け出しイーグットを足蹴にして
「おっしゃあああ!!」
勝利の咆哮を上げカンテーラは剣を振り上げ
「さらに、リフィシティブエレメントを発動!!コストに闇属性のサンダーボールエレメント、ダークラッシュエレメント、マルチスライサーエレメント、エレメンタルリライニインを指定し、オールドシグナル&ニューシグナルを手札に戻す!!」
剣を下に向け突きつけていく!!
「だが、まだだ!私は、自分の手札が0枚だった時にカテゴリ風属性を持つモンスターが敗北したとき、凪と突風と凪エレメントの効果を発動!!イナコンストをトラッシュに送り、山札から1枚引く!!」
ニセサツキゾクの声が響き渡り、イナコンストが両耳を抑え音を遮断しようとするも耐えきれなかったのか前のめりに倒れ爆発、消滅した、
さらに、事務次官が山札を引くと、
イーグットの周辺でいきなり竜巻が巻き起こり、俺が思わず両手で目を覆い、不意の竜巻に剣を刺しかけていたカンテーラ含めすべてが吹き飛ばされる中で必死に耐える・・・!
その中で、イーグットがゆっくりと立ち上がってくるのが見えた・・・
「さぁ、驚愕するがいい・・・!」
イーグットの体が、大きく羽ばたいていく・・・!?
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