水晶の島のデモの末路 ダブモン!!9話18
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「どういうことだ!?」
「やはり、ガイジョウ党と官僚達はつるんでいたのか!?」
デモ隊たちと兵士たちがいよいよもって向かい合う・・・
「やってくれるな・・・ガイジョウ党はブック内でも意見が割れていた、いや、ガイジョウ党を支持する者達は話を聞かないものばかりだったというべきか・・・」
え・・・?
「どういうことだよ」
「ガイジョウ党は他国への批判が目立っているほか、税金の値上げや保険制度の改悪などが目立っていた、しかし、ヴィジョンブック内では、他国への批判に賛同し、ガイジョウ党への批判はまるでなかったかのように賛同する物が多かった、だが、このデモの人数を見ればそれも嘘だと分かる」
「え~っと・・・」
「ガイジョウ党は金を使い、ヴィジョンブックを大量所持する企業と契約を交わしていた、ヴィジョンブックは本来、たくさんの所持は許されないものだが、法律によってそれを緩和、大量に保持する企業と契約し、ヴィジョンブック内のガイジョウ党への山道意見を大量に書き込んで、さらに、ガイジョウ党に本当に厄介な人物は、裏から手を回してひそかにヴィジョンブックのい書き込みを消去、相手が政治家など時には、暗殺で排除してきたと」
「捜査はされなかったのか?」
神父の厳しい顔が俺を見降ろした
「どうやって捜査しろと?与党はおろか官僚、司法、さらには警察検察そしきすら向こうの味方なのだぞ、自殺扱いでまったく捜査されなかった」
「どういうことだ!?」
「兵士たちは取り調べを行え!」
が、その中で、とうとう兵士たちは槍を向ける!
俺達も問答を中止してその様子を見る側、いや、共に行動する側へと回った
「市民たちに次ぐ、速やかに立ち去りなさい」
一人の力と複数人の力、止めようとする力と先に進もうとする力、正義を捨てた力と正義であろうとする力、
傷つくのは必然だった、しかし、決して力を向けようとはしなかった、
兵士が槍を振り上げようとも、大統領邸内に向かって進もうとする
誰一人、暴力を振るうためにいるのではないのだ、
「くそっ!援軍を呼べ援軍を!!」
「私達も行こう!」
神父の声に俺達も混ざり始める、しかし、兵士たちの援軍は来ず、
「とにかく外だ!」
私達はようやく外に脱出する、が、森の中、兵士達が追ってくる?!
「ちょっとどうなってんのよ!?」
「見つかったか?」
「えええ!?」
森の中を北へ北へ移動しているように感じるが・・・
「私がどうにかしましょうか?」
「いいや、心当たりがある・・・!」
にしても、レファンはこの状況にも黙ってついてきてるけど・・・?
出てきたのは北端の崖、逃げ場は・・・無い!
「どうなってんのよ!?」
「もう逃げられないぞ!」
背後に兵士たちが迫り槍を突き付けてくる!
「お前達何者だ?野党の回し者か?」
「あ~あ~やだねぇ、自分達に不都合があると全て野党のせいか?その野党は政権をほんの数年しか取れなかったのに・・・?」
「あの頃のことは忘れない!」
「あの頃には戻りたくない!!」
「戻りたいのは、あの頃に自分達が法律無視した好き勝手出来なかったからだろ?本来それが正常だっていうのによ」
「だ・・・だまれ!」
「そうよ!権力者が法律無視して好き勝手すると迷惑こうむるのはいっつも国民と弱き者じゃないの!」
「女子供が何をわかった口を!!」
「女子供だって道理と不条理ぐらいわかるわよ!非道な権力者であるあんた達よりもね!!」
「この!!」
槍が近くに・・・!
「な・・・何だあれは!?」
兵士の一人が声を上げた瞬間、私達の前にいくつもの砲弾が真ん中、右、左、奥さらに左奥右奥と順次降ってきて、兵士を吹き飛ばしていく・・・
「な・・・何が起こったんです?」
「後ろだ後ろ」
ダグザのおっさんに促され後ろを見ると、そこにあったのは、黒き鉄の船・・・!?
「まさかあれは・・・」
「鉄騎船だと!?」
「教皇庁しか所有していない鉄騎船がなぜここに!?」
「まさか・・・教皇庁の介入かーーーっ!?」
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