バハムートの焼肉@オイレンのラノベ置き場・双札

月から金、土はときどきを目標に私が書いたラノベを置いていきます。

水晶の島のデモの末路 ダブモン!!9話/15

水晶の島のデモの末路 ダブモン!!9話15
 ―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
 
f:id:OirenW:20200224111001p:plain
 
 「とにかく、我らも下に降りて、このデモを身近で見てみるか」
 「そうだな」
 「・・・なんか、不穏な空気だが・・・」
 カンテーラの一言をよそに俺達は屋上より急いで階段を下り、デモ隊の方に向かう、すると、通路を出てすぐの左手の店の方で服屋のガラスをたたき割っていたデモ隊二人を発見する、二人とも標準体型で日焼けした肌に濃い色の髪の毛で気弱そうだが目に若干のやけくそ感をはらんでおり貫頭衣ながらそれぞれ黄色と薄緑で二人に分けたポケット付き長袖長ズボンで手に木の棍棒を持っている
 「おい!そこで何やってる!!」
 神父の一声が響き渡る!
 
 「で、裏に回ってきたけど、どうするの?警備は頑丈よ、デモ隊もいるし・・・」
 「こうする」
 ダグザが群衆を避けるように行った先で見張りに上を持ちながら見せた紙切れに、兵士が背を伸ばし戸惑うように紙を凝視する
 「それは・・・」
 「すまないが、すぐ中に入れてくれないか、」
 そして私たちの方を肩上より反対の手の親指で指し
 「こいつらもわけありでな・・・」
 兵士たちは私達を一瞥するも何の変化もなく淡々とダグザに向かい
 「わかった、入れ」
 そう言い切った
 
 「兵士の身分証明書?」
 「そ、民間人の中にそういうのを紛れ込ませているから、必然的にそういうものがいるの」
 法案院の中に入り込んだところで女騎士さんが説明する、
 白い壁紙に木の床、内部はいたって普通だ・・・
 「さて、次に行くべきところはわかる、氷の精霊さん?」
 「ううん・・・そうねぇ・・・ 」
 視線右端から、悩むような声と前を注視するフリィジアが見えた
 
 この国の形式、もっとも、庶民の形式だが、のそこそこの数の家が並ぶ村の中で出てきたのは、たくさんの蟻や蜘蛛やカマキリなどのダブモン達!?
 ・・・かなり大勢いて、はっきり言って怖い、というか、ここ、虫系のダブモン達の村・・・?
 そこで彼らに近づき個別個別に何か話していくアントイワン・・・
 僕達は何もできないかなぁ・・・
 と、虫系のダブモンの一個体が僕に近づいてきて片手に持った何かを手渡してきた、
 これは・・・大量の四角く切られた紙の束・・・?
 
 神父が暴れている二人を取り押さえに行く、一部のデモが声が聞こえたのかこちらの方に顔を向ける・・・
 俺はいつの間にか声を上げていた
 「おい!こいつらなんだよ、こいつらのこと知ってる奴とかいないのか!?」
 「あ・・・!?」
 神父が二人の肩を抑えている間に知り合いであるのか中年手前の白が混じった髪の痩せた男が出てきた、薄茶色の半そでの上に茶色いベストを着てズボンをはいている
 「おい、どうしたんだ!?おい!!」
 その知り合いの男が神父が肩を掴み抑えたうちの一人を捕まえ羽交い絞めにして動きを止める間にもう一人を神父が上より抑えこんだ・・・
 「様子がおかしいな、」
 神父が知り合いであろう男に顔を向ける
 「何か知らないか?」
 男が神父の方を、というより、神父が抑えた男の方を向き、
 「そいつ、確かこの前酒に酔って何かいい仕事受けたって・・・」
 「何かその仕事については?」
 「いいや、全然・・・」
 「くそ・・・何か持ってないか・・・?」神父が抑えた男の上着などを調べると、上着のポケットから紙切れが・・・?「これは・・・仕事の受領書!?」
 「な・・・なんだって?!」
 男が驚くうちに神父が紙を上に掲げると、確かに、何か文字が書いてある・・・
 「これは、ガイジョウ党の部会が依頼主になっている、やってくれたな、ガイジョウ党は前回今回と与党で議席の大多数を持ち、今回の大統領もそこの出身だ!」
 
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――