水晶の島のデモの末路 ダブモン!!9話/10
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バトル4
「はん!不正がばれるわけがない、なぜなら、不正をやるような人間だけ選別して官公庁に入れているからな!」
「だから同じ学校の出身者ばかり採用してたのか」
「だがばれた、だから罰を下さずにうやむやにしてたんだな!」
事務次官の得意げな顔が歯を食いしばる悔しげな顔に変わる・・・
「だまれだまれだまれ!リチャージ!」
「その口、絶体に止めてやる!リチャージ!!」
「ドロー!」
「ドロー!」
おっし、こいつで・・・
「セット!」「セット!」
「オープン!!」「オープン!!」
「まずは俺からだ、こい、エリマダシュ!」
「ダブモンNo.254、水上歩行の海鮮届け エリマダシュ!!」
水の上を走る様に駆けてきたのは、あれは・・・首に襟のようなものを巻いたトカゲか!?
黄色い体に、右手には網に様々な海鮮を詰めた袋を持っている・・・
「俺も行かせてもらいますかね、憑依!」
そこにカンテーラが憑り付き、襟巻の上にさらにカンテラの付いたローブマフラーが追加される
「私はこいつだ、現れろ、カマリアー!!」
「ダブモンNo.234、風説の植民請負屋 カマリアー!!」
上より羽広げて現れ着地したのは緑色の大きなカマキリ、
一つ違うのは、左の鎌のトゲトゲに大量の何かが書かれた紙をひっかけている所だ
「私はカマリアーのコストに疑惑のカウントエレメントと怠惰な仕事による損害きついエレメントと闇に溶けし討つエレメント・・・を指定!」
「なら俺はマルチエレメンタルパワーと闇属性のサンダーボールエレメントとマルチプルエレメンタルパワーだ!そして、1番戦闘!!」
カンテーラが走り出し
「シェルカッター!」
いきなり袋より黒と白の貝殻を円盤のように投げつけた!
カマリアーが大ガマを広げながら威嚇して飛翔、貝を避けつつ上より迫って行く!
「カンテラブレイズ!」
が、カンテラから放った炎に慌てて逃げ、宙を回って、様子をうかがう、と、いきなり左の鎌を振るって紙をばら撒きだし・・
「何を・・・?」
カンテーラが戸惑う合間に落ち切った時カンテーラのすぐそばに!?
上部の紙と一緒に違和感なく高度を下げていた!?だが・・・
「だから?」
振り下ろされる大ガマ、しかし、足元に水を出しての滑るような回避、
そこで跳躍しつつ袋より巨大な硬質のエビの殻!?
「シュリンプスタンプ!!」
その頭に叩き込まれるエビの殻、
その衝撃か、紙があたり一面にばらまかれ白く覆うほどに宙に舞い・・・
次の瞬間、カマリアーの姿が掻き消える!?紙に紛れて一気に移動したか!?
「まだやる気か・・・?」
辺りの紙が見えない何かに一枚、また一枚と切り裂かれていき・・・
「・・・」
カンテーラが意識を集中している・・・
と、カンテーラの背後にカマリアーが!?
「カンテーラ!?」
「そらよっ、カンテラブレイズ」
カンテラから暴走するように全方位に炎を発射!?
これにはカマリアーも思わず怯む!?
カンテーラ、熱くないのか?!って思ったら、あいつ、全身に薄い水の膜を張ってやがる、あれで炎を防いでるのか!?
「これで終わりだ、シャーク・ボーン・バイト!!」
またも袋より、今度は鮫の頭蓋骨を取り出し、それを両手で制御し、カマリアーの首の右側に噛みつき、爆発させた!!
「私は1番戦闘後に知らぬ間にいつの間にエレメントを発動!これで3番でダメージだ!」
と、カマリアーの爆発されつつの最後の一振りか、紙と共に衝撃波が俺に迫る!
「相棒!」
俺は返事がわりにカードを一枚表に!ダークラッシュエレメント、こっちも追加攻撃だ!!
「了解!」
俺は思わず両腕で衝撃波を防ぐが、紙が俺の体にいくつも切り傷を作って行く、しかし、
「シャーク・ボーン・バイト!!」
代わりにカンテーラが鮫の頭蓋骨の骨を事務次官に放り投げた!
水の力を得て生きた鮫の様に事務次官に迫る頭蓋骨!
「ぎゃあああ!待て待て待て!!」
慌てたってもう遅い!それが思い切り事務次官の腕に噛みついた!
「うぎゃあああ!!」
・・・大げさすぎるだろ、別に噛みちぎったわけじゃない、服でわからないが、恐らく噛み跡が少し付いた程度だ・・・
いつの間にかカンテーラが事務次官に近づき、鮫の頭蓋骨を回収していく・・・
「おのれ、この私に傷を付けるとは・・・!」
「とにかくこれでターンエンドだろ、互いにライフカード1枚取ってさ」
「ぐ・・・確かに・・・」
互いに1枚ライフカードを取り
「ターンエンド!」
「ターンエンド!」
さて、次の手は・・・
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