バハムートの焼肉@オイレンのラノベ置き場・双札

月から金、土はときどきを目標に私が書いたラノベを置いていきます。

水晶の島のデモの末路 ダブモン!!9話01

水晶の島のデモの末路 ダブモン!!9話/01
 
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 またやっかいなことに首突っ込んでるよなぁ・・・
 いやいやだが、向き合わなければならないのだろう、
 さぁ、楽しもうじゃないか!!ゾクゾクしてきたぜ!!
 「大臣は馬鹿ばかり!野党も現実味のないこと言う馬鹿ばかり!大統領もただの馬鹿だ!任期数年で何がわかる!選ぶときに能力や実力ではなく人望のみで選ぶシステムに問題がある!!私は・・・キャリア試験に受かりここで何十年と働いて来たんだぞ!!」
 目の前の眼鏡かけたおっさんが吠える、
 うるさい黙れ、てめぇはただの犯罪者だ
 口ひげを生やした気弱そうな男性で、ボタンのついたシャツなど着ているが、その見開かれた眼は明らかに狂気に染まっている・・・
 事務次官だろうと何だろうと、犯罪者を捕まえるのに理由なんていらない、ただ、法律を犯した、ただその事実さえあればいい、そうだろ・・・?
 「良星、カンテーラ、大丈夫ですか?」
 後ろよりの女神の問い・・・
 そして、この場、白い大広間、閣僚が並ぶ階段の前であろう、赤いじゅうたん敷かれた白い階段、その前に陣取る、俺と対峙する事務次官・・・
 俺は前の奴から視線を外さずに言う
 「俺の方は問題ねーよ、問題は外の方だろ?」
 「軍部が正面衝突してるし、こっちも早い内にどうにかしないとな・・・」
 右手から頼もしい相棒も視線を奴から外さずに意見を言ってくれる
 そして、チャージゾーンに向かって宣言する!
 「リチャージ!」
 「リチャージ!」
 山札の一番上のカードを引き
 「ドロー!」
 「ドロー!」
 ここはやはりこの二枚!
 1番とチャージゾーンに裏側で置く!
 「セット!」
 「セット!」
 そこから、1番のものを表に!
 「オープン!」
 「オープン!」
 「カンテーラ!」
 「ダブモンNo.22、幽明の案内屋 カンテーェラッ!!」
 「おおっし行くぜ!」
 俺の前に幽霊型のダブモンが躍り出る、
 黒いもやを包み込む濃紺のフードつき袖付きマント、それで左手に持つ黄色のカンテラ
 黒の両瞳をフードの下より覗かせ、
 フード左上には円に幾多の放射状の棒で表現された太陽と流星の中間のような造形の物を着けていた、
 「こちらはこれだ、来い、カウントケイル!!」
 「ダブモンNo.273、裏風の数え屋、カウントケイル!!」
 上より、蜘蛛の糸で作った風船で飛んできて事務次官の前に降りたったのは、黄緑の蜘蛛、
 全身に鱗のような毛が生えていて、使った風船は弾けて割れた・・・
 よし、それじゃあ行くぞ・・・
 「俺はカンテーラのコストにマルチエレメンタルパワーを指定!」
 「私はカウントケイルのコストに疑惑のカウントエレメントを指定!さらに発動!これにより、カウントケイルのパワーが100上がり、戦闘時に自分のライフカードを見て元に戻す!そして、1番戦闘だ!!」
 互いにチャージゾーンのコストを宣言し、1番戦闘が始まる・・・!
 カンテーラがカウントケイルに向かって走り出す!
 腹側後ろ先を前に出し、糸を撃ち出し牽制するカウントケイルだが、大きく跳躍してカンテーラはこれをかわす、
 「シャドウブレイド!」
 右手より飛び出した剣がカウントケイルを上より叩き斬ろうと迫るも、カウントケイルは後ろに跳躍して避ける、
 しかし、カンテーラは追撃の横一線を繰り出していく、
 カウントケイルが上に糸を履き出したと思ったら、いきなり浮いた!?剣閃がものの見事に空ぶる!?
 上を見ると、糸を風船状に膨らませ、浮いていたようだ・・・
 そこよりカンテーラの様子を見るカウントケイル・・・
 「無意味な児戯だな・・・」
 跳躍し、剣を縦に振るうカンテーラ、急いで体を動かしその反動で風船を動かし避けるカウントケイル・・・
 と、いきなりカウントケイルが風船をカンテーラに叩きつけて行った!糸で縛ろうとでも言うのか!?
 「言ったろ、無意味な児戯だと、カンテラブレイズ!」
 が、その糸ごとカンテーラがカンテラより噴出した炎に、カウントケイルが焼かれ落ち
 「これでとどめだ!」
 一気に上より飛んでいき振り上げ振り下ろしたカンテーラの剣に斬り裂かれ爆発、消滅した・・・
 と、カンテーラが着地しつつカウントケイルのいた方を振り返り少し見上げる
 「なんだ?意外とあっけなかったな・・・」
 確かにカンテーラの言うとおりだが・・・
 「ここで私は疑惑のカウントエレメントの効果により、ライフカードを見る!」事務次官は自分のライフカードを覗き見、「さらに、カウントケイルの効果により、互いに一枚カードを見せ合う!」
 「こいつでいいのか?」
 「私はこれだ」
 俺が見せたのはシマワーム、向こうが見せたのはロクデコジだ
 思わず俺は事務次官を真正面に見据え
 「色々探ってるみたいだな・・・」
 「情報アドバンテージというのだよ、君達にはわかるまい?」
 見下し馬鹿にしたような物言い・・・
 「わかるわからない以前に、勝つためにカードを使う、違うか?」
 「確かにな、そして、最後に勝つのは私だ!」
 ずいぶんな事を言ってくれる、でも、この戦い、絶対に負けるわけにはいかない・・・みんなのためにも・・・!
 
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