バハムートの焼肉@オイレンのラノベ置き場・双札

月から金、土はときどきを目標に私が書いたラノベを置いていきます。

この争い起きた戦場で ダブモン!!8話25

この争い起きた戦場で ダブモン!!8話/25
 
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 「リチャージ!」
 「リチャージ!」
 さぁ、向こうはカジュマキ一体のみ、次に何が来るんだ・・・
 「ドロー!」
 「ドロー!」
 こっちは・・・このまま突き進む!
 「セット!」
 「セット!」
 こっちは2番、向こうは1番!
 「オープン!!」
 「オープン!!」
 「そちらから、私はOのコードを持つカード!」
 「Oのコードを持つカード!?だがこっちは・・・」
 「リサイクルだと!?小賢しい!」
 そう、私が表にしたのはシャインエレメンタルパワーモアプラスと言うリサイクルカード、これで確実に勝ちに行く!
 だが、向こうがOのコードを持つカードを出して来たということは・・・
 向こうの山札が巻物の様に移動していき・・・
 「こいつだ!」
 右人差し指で一枚のカードを選択する!!
 「地力項咆エレメント!!そして、この効果によりこいつを召喚する!!」
 と、トリプティオの眼が赤く光り、立ち上がる・・・!
 と思ったら、後ろ足が大きく開き、両腕と副腕が大きく開いて地に叩きつけられる、
 ダァン!!
 「ぐっ!」
 地響きと砂ぼこりが一気に周りを襲い、右腕で守る私の体を揺らす、その三本角を振りおろし、衝撃波が
 「あぶねぇっ!」
 いきなり私を抱きかかえて横に飛ぶウィルピー、
 ズドン!!
 地響きと衝撃波と砂ぼこりが巻き起こったその地面には、大きく一直線に切り取ったような跡が・・・ひえぇ~!
 喰らってたらどうなっていたことやら、感じた衝撃波の大きさから考えるに、私の華奢な身体(自分で言うのもなんだけど)は真っ二つになっていただろう・・・
 「ダブモンNo.496イィィィエェェェェックス、鋼甲の頂点格闘家、トリプティオ・オーバーァアアア!!」
 六本足という本来のカブトムシのフォルムを取り戻したトリプティオが大きく吠えるようにその角を振り上げる・・・
 「大丈夫だったか・・・?」
 「ありがとう、大丈夫よ」
 ウィルピーに降ろしてもらい、再度対峙する
 「さぁ、1番戦闘よ、ウィルピー」
 「まかせろ」
 「来い!」
 ウィルピーがトリプティオに向かい走り出す
 「トリプティオ・オーバーの効果!『コスト1以下のカードを三枚相殺!!』」
 と、トリプティオがその背の羽を大きく広げ、轟音上げながら動かし、前方一直線に空を飛ぶ、
 その音のような一直線のスピードに、ウィルピーが思わず避ける、
 「はぇえ!」
 そこから一気に急上昇し、一瞬角を振り上げると、遠くより突っ込んでくる
 「そんなもんもう一回避け・・・て!?」
 ウィルピーが足を動かそうとしても動かない、よく見ると、右足をいつの間にか岩が覆っていた、
 「えげつねー、さすがに地の伝説のダブモン様、って言ったところか・・・」
 ハンマーで足元の岩を砕き回避するウィルピー、
 すかさずに槌と鋏を叩きつけるも上に飛ばれて当たらない
 「っち、どうにもできねーぞゴラァ!!」
 うーむ、向こうにはさっきの岩固めや衝撃波があるからなぁ・・・
 それらでこっちが手出しできなくなる前に・・・
 「私は、シャインエレメンタルパワーにシャインディシングエレメント!!にシャインエレメンタルパワー+、どれも相殺!」
 「ヌォリュアアアア!!」
 いきなりハンマーが光をまとい巨大化、向かってきたトリプティオに振り下ろされる、
 が、トリプティオは怯みながらもその角で弾いた、
 これなら・・・行ける!!
 「シャインブライトエレメンタルパワー」「地力大大剛恩恵エレメント!!」向こうも宣言!?
 光の鋏でいきなりトリプティオを掴むウィルピー
 「これなら動けねぇだろ!」
 が、トリプティオがその右手角を地面にたたきつけると、いきなりそこから地震が発生!
 「うぉっ!?」
 ウィルピーの足元を揺らし、ハサミから力を抜き、ものの見事に脱出、
 それなら
 「シャインブライシングエレメント!!」「地力大大剛恩恵エレメント!!」
 「このぉ!」
 そのハサミを下より叩きつけて行くが、トリプティオも左手鋏で防御
 「シャインエレメンタルパワーモアプラス!!」「地力大大大剛恩恵エレメント!!」
 そこを上から槌で挟み撃ち、これも右手角で防御
 「このまま!」
 が、その羽の暴風により、逃げられる
 「ぐっ」
 思わず右腕でかばいながら風と悔しさからか右目をつむるウィルピー
 「あきらめないで、シャインエレメンタルパワーモアプラス!」「甘い、地力項咆エレメントの効果で1枚相殺!!」
 トリプティオが上空より向かってくる、が、さっきより速い!
 慌てて左手の手札より取り出し
 「シャインエフェクトチャージ!」「甘い、地力項咆エレメントの効果で2枚相殺!!」
 光で巨大化したハンマーと槌を振り下ろすも、その下をくぐるように通り抜けられた
 「うわっと!」
 その飛行の衝撃波でしりもちをつくウィルピー・・・
 「なろ!もう知んねえからな!!将軍!!」
 「ん?私か!?」
 見物決め込んでた将軍がいきなり呼ばれて驚く
 「色々貰ってくぞ!!」
 「色々とは、別に勝てるのならある程度は・・・」
 「兵士の装備を少しもらうだけだっ!!」
 と、ウィルピーがいきなり疾風の速さで兵士の方に向かっていって兵士たちの兜やら剣やらを取って行き、
 「そらっ!」
 それを宙に放り投げ
 「はあっ!!」
 光の鋏で固定しその光でとかしていき・・・
 「はぁああああ!!」
 横向きにして一気に槌を振るい剣の形にしてしまった、
 そしてそれを背に槌をしまいながら右手に持って掲げ、
 「相棒!カード残ってるか!?」
 「モチ!シャインエレメンタルパワーコントラブルプラス、パワーを2400上げる!!」
 「させ・・・しまった、カードが!!」
 向こうの将軍が戸惑いの声を上げる間にも剣に大きな光が宿り、天高く伸びる、
 「どんなに飛ぼうが光の前には無力じゃおりゃあああ!!」
 光属性であることを否定感と肯定感を同時に醸し出す台詞を吐きながら光の剣を振り下ろすウィルピー、
 が、トリプティオはとっさに右足側に避け、
 「まだまだぁ!!」
 一気に斬り返して追うも、今度は左足側上に
 が、剣が追うように軌道を変え、
 ジッ
 その羽甲殻の端を焼き焦がす
 「次こそは当ててやるっ!」
 これにはトリプティオも脅威を感じたか、一気に突っ込んでくる、
 振り下ろされる光の剣、一度は避けるも二度めはさすがに避ける意味なしと悟ったか、真正面からぶつかって行くトリプティオの角、
 互いに火花が散るように拮抗し、
 「いっけぇええええ!!」
 「いっけえええええ!!」
 私とウィルピーの声が届いたのか、剣が一気にトリプティオを角ごと斬り裂きトリプティオを爆発、消滅させた、
 
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