バハムートの焼肉@オイレンのラノベ置き場・双札

月から金、土はときどきを目標に私が書いたラノベを置いていきます。

この争い起きた戦場で ダブモン!!8話/24

この争い起きた戦場で ダブモン!!8話24
 ―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
 
f:id:OirenW:20191230195517p:plain
 
 ぐっ・・・すごい威圧・・・でも、負けるわけにはいかないか・・・
 「四葉さん、私が付いてますよ」
 右手後ろからのウィルピーの声・・・
 「ありがとう、ウィルピー」
 おっし・・・・!
 私は息を整え気合を入れる・・・!
 「そうよ、私が相手になるわ、文句はないでしょ?」
 「大有りに決まっているだろう!!」
 向こうの将が大声を飛ばしてこちらの将軍に目を細めた非難の視線を向ける
 「見損なったぞ!このような幼子を前線に出すとは!!」
 「幼子に見えても相応の実力がある、あの魔族を捕らえたのはこの子とそこにいるダブモンだぞ?」
 「なんだと!?」
 威圧の波動から驚愕の波動に切り替わり、私たちの方を一直線に見る
 「そんな馬鹿な!?」
 「嘘だと思うならあの魔族に・・・と思ったが、あれがそんな正直に話す性格だとも思えんか・・・」
 「なるほど、一年来に発見された新システムか、だが・・・」
 向こうの将軍がいぶかしむように目を曲げ細め私を見る
 「となると、カードバトルの実力は十分・・・なるほどな・・・」
 「どうしたの、嫌だっていうつもり?」
 「いいや、その実力確かめさせてもらおう・・・ただし・・・」
 「ただし・・・?」
 何だ?
 「前線に出る以上、その命を賭けてもらう」
 「なっ!?」
 命を!?
 「無論、貴公だけとは言わん、」
 向こうの将軍が目を閉じ、そしてすぐ勢いよく開く!
 「私の命も賭けよう!!」
 「・・・」
 「四葉さん?」
 ウィルピーが私に声をかけてくる・・・
 でも、私の心は決まっている・・・ここまで言われて引き下がるつもりはない・・・向こうも命を賭けると言っているのだ、私もそれぐらいの覚悟は・・・決まった・・・!
 「・・・いいじゃない、やってやりましょうよ・・・」
 「・・・わかりました、死んでもお守りしますです・・・!」
 ウィルピーが前に出る間にも、私は、自分のデッキケースを突き出す、
 その間にも、向こうの将軍は私を真正面から見据え直す・・・
 「貴殿を倒し、そこの将軍とやらを引っ張り出すとしよう」
 「そう簡単にはいかないわよ、こっちだって、自分の命かかってるんだから」
 「それはこちらも同じことだ」
 向こうもデッキケースを出してくる・・・
 私の眼の前に緑の光の板が、向こうは岩のような質感と色の板が、それぞれ画面を伴い出現、
 互いにデッキケースを左手の方に置くと、デッキが外れてシャッフルされつつ山札となっておかれ更に上下反転しながら外側に行き、
 画面にライフカードを置けと出る、通常ルールか・・・
 山札から一枚ずつカードを引いて手前に置き並べていき、計五枚並べると、続けて同じ枚数引いて左手に移して手札にし、
 私の衣服が下の方より、タイツが左右半々に赤と白の縞々とは青背景に白星をいくつも記した物と白色青色赤色を配されたものに変わり、
 スカートも赤色白色青色の三色が横に並ぶ物に、
 左目元には白い星がいくつか付いて、頭に小さなシルクハットが傾いて出現する、
 「ほう、ピエロか、小賢しいな、ふむ・・・」
 向こうの将軍が、私を凝視しながら右手を口に当てて何を考えてる
 「・・・その美しい見た目と言い、小賢しさと言い、なぜだろうな、女神を連想してしまうな」
 まぁ、あの女神がきれいで小賢しいというのには同意するが・・・
 「だが、それならなおのこと、おぬしのような輩には負けるわけにはいかん」
 「こっちこそ」
 私とウィルピーは、向こうの将軍と対峙する・・・!
 「さぁ、カードバトル・・・」
 「カードバトル・・・」
 「スタートだ!」
 「スタートっ!!」
 
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――