バハムートの焼肉@オイレンのラノベ置き場・双札

月から金、土はときどきを目標に私が書いたラノベを置いていきます。

この争い起きた戦場で ダブモン!!8話/15

この争い起きた戦場で ダブモン!!8話15
 

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 ん?アクリス・・・?
 良星が去った後、ござに座ってさてどうしようかと思考し始めた際、
 はぶられてるなら話しかけるのもありかなどと考え始めた時、それは外へと動き出した、
 こともなげに歩き、外に出て
 「あの、中に入ってもらわないと困るんですけど・・・」
 「すぐに戻りますから」
 兵士とそう会話する声が聞こえて、テントの入り口の隙間より見る限り、左の方、どこかの一点をじっと見ている、
 どうしたんだろ・・・?
 気になって近づき外に顔を出しつつ同じ方を見ると、
 その方向にあったのは、陣と離れたった一つのみ立ったテント・・・
 ただし、ただのテントではない、
 周り少し離れたところに兵士が数人、少し密度濃く外を見るように囲い、その上、その少し内側で紫のローブを着た怪しげな人物三人がテントを向いて両手をかざしつつ三人で三角形を描くように配置され、
 さらにその内側で半透明のドームのような物がテントを覆っている・・・
 あれって、もしかして、私達が捕らえた襲撃してきた魔族を閉じ込めてるテント・・・?結界魔道具を持つものを呼んで来いとか言ってたし・・・
 アクリスの目は一直線にそのテントを捉えている・・・
 「写しがあるって、もらえてきた」
 「ただいま~」
 と、そこに左手背後のテント外より良星とカンテーラの声、
 私は思わずそちらに振り返り
 「ああ、お帰り、ねぇ、あれどう思う?」
 私が目線でアクリスを指し示すと、良星も不思議そうな顔をしてそちらを見る、
 「ああ、あれか、テント内にいた時からあっちの方見てただろ?俺も話しかけようとしたんだけどなんか考えてる感じでまったく返事してこなかったんだよ」
 「何なんだろうなあれ・・・」
 良星もカンテーラもアクリスの真意を計りかねている感じだ・・・
 が、アクリスがこちらに振り返り、目を少し縦丸開きした少し疑問符が浮かんだ顔で
 「あれ、どうしたの皆?」
 「いや、お前こそどうしたんだよ」
 「そうよ、ずっと向こうを見て、変に戦場に近づいてたりもしてたじゃない!」
 「ああ、あれ?単に戦場の匂いに引かれただけだよ、ほら、男の子ってそういうのあるでしょ?」
 「あるけどさ・・・」
 「ほら、早く中に入ろう、兵士さん達が迷惑してそうだよ」
 「あなたが外に出たんでしょ・・・」
 そうして、私達はテントに戻る、本当、何なんだろうな・・・
 
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