この争い起きた戦場で ダブモン!!8話/10
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バトル-4
「リチャージ!」
「リチャージ!」
互いにチャージゾーンに向かって叫ぶ・・・
状況はこちらの方がまずいが・・・このまま押し切られるわけにもいかない!
「ドロー!」
「ドロー!」
こっちが引いたカードは・・・
・・・ガサンラン、こいつで、この状況逆転できるか・・・?
「セット!」
「セット!」
こちらは2番、向こうは1番、それと互いにチャージゾーン・・・
「オープン!」
「オープン!」
表に!
「こっちから・・・ガサンラン!」
「ダブモンNo.258、集精錬のガラス磨き、ガサンラン!!」
上より、灰色で三角のような尖った無機質な肉体に黄色の複眼、
いくつもの薄い虫の羽を並列に合わせたような両羽を持つ存在が飛んできて私の前に立ち浮く、
「ならば私はこれだ、モリミーブ!」
「ダブモンNo.274、森木の森見張り、モリミーブ!!」
地上から大地を割って大きな木の巨人が現れてきた!
身体は縦に割った木の幹が組み合わさって作られ、
頭から膝は黄色く光る目周辺だけ暗く空いた木材のマントのような広葉樹の樹、両肩は木の板のような防具が張り付いていて、
筋肉のような鎧のような樹に覆われている、
向こうからは巨大な巨人二体に見降ろされてる感じ・・・でも!
「私はガサンランのコストにウィルピーキラメントとシャインライトフラッシングバスターエレメント!を指定!!」
「私はモリミーブのコストに地力交代咄嗟エレメントとアースプルダウンエレメントと地力恩恵エレメント!!!!」
「シャインライトフラッシングバスターエレメント!は発動できないから互いに発動できるカードは一枚ずつ、よって相殺ね・・・」
「1番戦闘!!」
「1番戦闘!!」
ウィルピーがモリミーブに向かって走り出す、
そして、跳躍し、その右前爪を振り降ろす!
「ハッ!」
バリバリバリッ!
木をひっかく凄まじい音がしたものの、
モリミーブは意に介していないように小首をかしげるばかり、
「うへぇ・・・効いてない」
「ウィルピーがんばれ~」
無責任に言葉をかける私・・・
「ううう・・・仕方無いですね・・・」
ウィルピーが続けて噛みつくも、大跳躍して身体を丸ごと叩きつけても、まるで効果が無い・・・
しまいには、その体を四肢を駆使して一気に登り切り、その剣を目の隙間に突き入れようとし、
それは嫌だったのか、その手に持っていた棍棒に叩き落され、
そのまま地面にぶつかり爆発、
消滅する、
ウィルピーがこちらに飛んで来て、思わず受け止め見下ろす
「大丈夫?」
「すみません」
「なに、しばらく休んでて」
「はい・・・」
私の手を離れ後ろに下がる・・・
「私はここで、大地の砂利撃エレメント!!を発動!!」
ここで!?
「私はシャインエレメンタルパワーで相殺!!」
危ない、ここで決められてたら対処できなくなるところだったわ・・・だけど、
さぁ、ここから2番戦闘・・・
ガサンランがサイコボアの方に光のように速く一直線に飛ぶ!
が、サイコボアが両腕を胸の前に交差させると同時に出した岩が六角七つの壁となりガサンランを防ぐ!
・・・致し方ない・・・
「私は、ガサンランの効果を発動、サイコボアのパワーを1500下げるわ」
ガサンランが今度は一気に上に、鏡に跳ね返る様に一気に急転直下、
岩を集めるサイコボア、しかし、さっきよりガサンランの速度が速い!
岩が集まり切る前に突破!
「ならば、サイコボアの効果で相殺させてもらおう・・・サイコボア!!」
ガキン!
しかし、今度はサイコボア自身の牙に阻まれる!
ちぃい、向こうの将軍の一言でとっさに防御されたか!?
「でも、これは防げないでしょ?シャインディシングエレメント!!」
「ぬ・・・」
「反応が無いってことはこのまま行かせてもらうわ、『シャインディシングエレメント!!の効果、シャインエレメンタルパワーをコストに指定しつつ、ウキグサをトラッシュに送りつつガサンランのパワーを1200上げる!!』」
ガサンランの光が増していき、羽が大きく広がって行く・・・
そこで羽が羽ばたかれ、光のエネルギーがサイコボアの岩の肉体を大きな風を出したようにバランスを崩す!
そして、羽を揺り戻した勢いで一気にサイコボアを突く!
サイコボアは先ほどと同じく牙で防ぐが、肉体崩壊によって勢いに負け、サイコボアが吹っ飛ぶ!
宙を飛ぶサイコボア、しかし、その力により、崩壊しかかる肉体を操り、飛ぶガサンランにその岩棍棒を叩き込む、
ガサンランはその前に飛んで回避した!
むなしく宙を切り地面にたたきつけられる岩棍棒、
その衝撃が伝搬したか、崩れ去って行く岩の体、
横倒しに倒れながらも姿勢を戻し、岩を集めるサイコボア、だが、その前にガサンランが来る、
それを見て瞬時に覚悟を決めたか、岩を集めぬままに一気に突進するサイコボア、
互いにぶつかり横なでに交差する二者、
次の瞬間、くずおれ、爆発、消滅したのは・・・サイコボアだった・・・
「うっし!ついでよ、吹き飛ばせ!」
そこから一気にウキグサに飛ぶガサンラン、
そのまま突進がウキグサを吹き飛ばし、直後に、ガサンランが球状の鏡に乱反射する光の様にウキグサの葉を的確に自身の体の前に押しとどめ、地上に一気にダイブ!
葉っぱを地面にたたきつけ、爆発させ、消滅させた・・・
「どうだ!」
思わず私は喜びの声を上げた
「ふむ・・・どうやら、少々侮り過ぎていたようだ・・・」
「それは私がかわいい女の子だからかしら?」
「まさか、」
少し下より油断無くこちらを見据える目・・・!
「手ごたえが無さ過ぎて少々がっかりしていたせいだよ」
「ま、そう言うと思ったわ・・・」
「ここからは、少々本気で行かせてもらおう・・・!」
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