この争い起きた戦場で ダブモン!!8話/01
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戦場の焼野原の中心で、両軍の兵士たちが緊張で手を震わせながら私と、私と相対する存在を見守っている
・・・なんでこんなことになったんだろ・・・
私と対峙する、頭左右から大仰しい両角を上に生やし、野性的に髪やひげなどを足元まで伸ばした野生的かつ豪放そうな男が言い募る、
「小娘!貴様らが私をたばかったのなら、容赦はせんぞ!!」
さすがにズボンははいている、はず、
・・・角を見てもわかるとおり、あいつは魔族、あのアグニムと同じく魔族だ、それも相手の軍を指導する将軍職だという・・・
重ね重ね考えてしまう、ああ、なんでこんなことになったんだろ・・・
「その時は私の命、約束通り、好きにしてくれていいわよ!!」
「四葉さん、大丈夫です、」
目の前に浮遊する、光の炎に黒い両目と両腕とその背に鍛冶道具の槌と鋏が付いたような存在がいつの間にか向けていた横眼から私に問いかけてくる、
「私がいますよ」
「ありがとう、ウィルピー」
私は、確信を持ち、もう一度、向こうの将軍に向けて言い放つ
「もう一度言うわ、私はあなたをだましたりなんてしない、その時はこの命、好きにしていい!!」
「小娘にしてはいい覚悟だ、それでは始めよう!リチャージ!!」
「リチャージ!!」
「ドロー!」
「ドロー!」
山札より引くが・・・やはりここは一番手、これ!
引いたカードを左手の手札に入れ、代わりに二枚のカードを右手で引き、1番とチャージゾーンに裏側で・・・置く!
「セット!」
「セット!」
そして表に!
「オープン!」
「オープン!」
「ウィルピー、お願い!」「了解でっす!」
「ダブモンNo.33、贖罪の鍛冶屋 ウィルピー!!」
私の前にウィルピーが両手に槌と鋏それぞれ持ちながら躍り出る
「さ、私の相手は誰ですか?」
「こいつだ!」
「ダブモンNo.230、地森の隠修士 ウーヤーマ!!」
上の方より突如向こうの将軍の前に焦げ茶色の毛皮を身を纏う、腕の長いサルが降ってきて着地、
奇麗に極端に曲がる刃のように前になびく紫のもみあげが目を引く
それが、おちょくっているのか真剣なのかわからぬ顔を大きく口を開けて威嚇するも、その姿は・・・小さい?それに画面にうつった向こうのカードを見ると・・・
「コスト0・・・?パワーも400しかないじゃない・・・」
「コスト0を甘く見るな!!1ターン目からチャージゾーンのカードを使えるという大きな利点があるのだ!!」
そっちこそなめてくれちゃって!
「舐めないで!私は、ウィルピーのコストにウィルピーキラメントを指定し、ウィルピーキラメントの効果でこのカード自身を裏に!!」
さらに右手を大きく前に出し宣言!
「加えて一番戦闘!『私はウィルピーの効果を発動!2番に分身を召喚!!』」
「私は、『ウーヤーマの効果でこれを相殺だ、』さぁどうする!?」
「なんですって!?」
どういうこと・・・?
向こうの将軍がさながら眼光を放つが如くに力強くこちらをにらむ
「ウーヤーマの効果ではウィルピーの効果は相殺しきれない、当然、そちらはウィルピーの効果もウーヤーマの効果も発動するか、二者の効果を相殺するか選択できる!!」
そういうこと・・・それなら!
「私は『両方発動するわ、相殺なんてさせないに決まってるじゃない!!』」
「後悔しないな、では行け、ウーヤーマ!!」
「ウィルピー!」
「あんな猿、叩き潰してやりますですよ!!」
ウィルピーが背中のハンマーと鋏を取り、ウーヤーマに向かう、
思い切りハンマーを叩きつけるもウーヤーマはひょいと軽やかに後ろに下がる、
「この・・・」
ウィルピーのハサミでの横振りの追撃、しかし、これはとっさに両手を床に叩きつけ繰り出したバク宙一回転飛びでさけられた、
挑発するように両足を交互に踊るように上げながら両手を頭上で叩くウーヤーマ、
「これなら!」
ウィルピーがその光を分離させ二体に・・・
「はっ!」
槌での上と横の十字攻撃、ウーヤーマは後ろに跳んで避けようとするも、大きな横振りの一撃にかすり、吹っ飛ぶ!
「さ、このままトラッシュ送りよ!」
「おっと、そうはさせないさ、私は、地力恩恵エレメント!!を発動!」
え・・・?
向こうの将軍がチャージゾーンのカードを右手で表に!?
「『その効果により、ウーヤーマのパワーを300+戦闘を行うカードの無い場所4つ、すなわち、計700分のパワーを上げる!』これでウィルピーのパワーを上回ったぞ!!」
「そんな!?」
「言ったはずだぞ小娘!コスト0のモンスターは最初からチャージゾーンのカードを使えるってな!
向こうの将軍が威風堂々と右手を前に出す!
「行け、ウーヤーマ!!」
「その前に!」
ウィルピー二体のハンマーが振り下ろされる!
が、いきなりウーヤーマの身体が人間の1.5倍ほどにまで巨大化しつつ、ハンマーが弾き返された、
「あら~」
デカくなったウーヤーマを見上げつつ呆然とするウィルピー・・・
「で、でも、ひるんでられないです!!」
そこにウーヤーマの足めがけてハンマーを叩き下ろす!
ガン!
当たった場所はウーヤーマの右足甲、
当然のごとくウーヤーマは足を上げ抑えて痛がりまくり、
怒りのままにウィルピーを踏みつぶしていく
「ちょっ!?」
ズドン!!
ウィルピーはものの見事に踏みつぶされ、上げられた足からはがれた時にはひらひらと紙のように薄っぺらく両目がまとめてXの字のようにダメージで強烈につぶった状態でなり落ちてきたのだった・・・
「ええい、もう、2番戦闘!」
いつの間にか向こうの将軍に近づいてきていたウィルピーの分身体が高く浮遊し、向こうの将軍にハンマーを振り降ろす、
が、向こうの将軍はその大胸筋でそのハンマーを受け
「ぬぅん!!」
仁王立ちからの気合で大胸筋を膨らませハンマーごとウィルピー分身体を吹き飛ばしてウィルピー分身体を床に背を打ち付かせて転がらせ、X字目で仰ぐウィルピー分身体をただ大胸筋で吹き飛ばしただけで消滅させた
そして、その厳しい目線が瞬時に私に移る
「どうした!この程度か!!」
ダメージ受けたのにピンピンしてる・・・あんなんと戦いたくないわよ・・・
すると、向こうは踏まれた後、一切動きのないウィルピーを一瞥し
「貴様の騎士も、そこで伸びているようだが?」
「大丈夫よ、ウィルピーは私がいる限り何度でも復活するから、ね、ウィルピー?」
「ええ、その通りです、が・・・」
起き上がろうと両手をついて体を上げるも、すぐにダウンして元に戻る、
「もう少し、休ませて・・・ください・・・」
まったく、しょうがないわね・・・
「いいわ、しばらく私が一人でどうにかしてあげる、」
私は、向こうの将軍にもう一度、面と向かって言い放つ!
「さ、続きを始めましょう!!」
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