バハムートの焼肉@オイレンのラノベ置き場・双札

月から金、土はときどきを目標に私が書いたラノベを置いていきます。

炎の精霊と火山と謎の剣 ダブモン!!7話08

 
炎の精霊と火山と謎の剣 ダブモン!!7話/08
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探索3
 
 「ぐしゃぁああ!!」
 あれは・・・四足の獣・・・?警戒感をあらわにした窪んだ眼に三角耳持つ少し横に長い顔と短い脚を持つ少し太り気味の胴の四足の獣・・・?
 あれは・・・
 「アツグマグマだ!アナグマ型のダブモン・・・!」
 ああ、そういえば、橙と茶色の縞々で、尻尾が大きめの短足
 色の濃い部分が熔岩の冷めたものみたいなのになっているのは気のせいだろうか・・・?
 「ぐぎゃあぁあああ!!」
 アツグマグマが大きく吠えると同時に、右手から蛇のように熔岩が上がって来て、それが盛り上がり一気に壁と化して道を完全に塞いでしまう・・・
 「ありゃあ・・・」
 「どうすんだこれ・・・」
 「何か方法はないの?」
 「他の道はあるが、ここと同じように塞がれたらきついぞ・・・」
 「じゃ、とりあえず、ここを突破する方法を探しましょう」
 「ですね」
 後ろから良星、兎白、四葉さんの声が聞こえ、カンテーラとウィルピーが受け答えする、
 にしても、ううん・・・突破する方法かぁ・・・
 とりあえず、近づいて触ってみる、頑丈そうな熔岩の壁だが、何か違和感あるな・・・
 続けて右手の甲で叩いてみると、振動が軽く震えるように返ってきた、もしや・・・
 「これ、薄い・・・?」
 思い切り両手で押してみると、端々の方からひび割れた音が聞こえてきて、さらに力を込めるとものの見事に向こうに倒れて砕けた・・・
 ドゴォオーン!!
 「見かけ倒しかっ!?」
 「だろうな・・・」
 良星と兎白が声を上げる中、破片の下にアツグマグマを発見する、
 「変に力を節約したんだろう・・・まったく・・・」
 イグリードがアツグマグマの方に飛んで行き、その頬を叩き、
 「おい、大丈夫か」
 アツグマグマが目を覚まし、驚いたようにその目を見開く
 「イ、イグリードさん!?」
 
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