バハムートの焼肉@オイレンのラノベ置き場・双札

月から金、土はときどきを目標に私が書いたラノベを置いていきます。

炎の精霊と火山と謎の剣 ダブモン!!7話/06

 
炎の精霊と火山と謎の剣 ダブモン!!7話/06
 ―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
 
f:id:OirenW:20190926125743p:plain
 
???2
 
 目の前に広がるのは熔岩を吹き出す黒い山と、そこから流れる行く筋もの熔岩の川・・・
 これを放っておくわけにはいかない・・・
 黒く、焼き尽くされた大地に歩を進める、焼き尽くされた大地が焼き尽くされたその時に生んだであろう煙により、上空は黒煙の雲が満ち満ちている・・・
 元々、この辺りは、熔岩の噴出孔があり、核や火の属性が強いせいか、獣たちは近寄らず、俺はよく仲間に連れられて近くの森で狩りをしていた、水が必要な時もその森に水汲みに行ったものだ
 猪の肉やシカの肉など、よくダブモン達に焼いてもらって食したものだ、
 うまかったな、猪の熔岩炙りは、ダブモン達が制御した熔岩で焼いたものだ、
 皆で狩り終わりに開いた宴会でみんなの笑顔と共に食べる肉や酒がどれだけうまかったことか・・・
 当時使っていたものは弓矢だが、それも燃えてしまったのだろう、
 辺りにはすでに家の残骸一つない、
 と、こいつを抜いておかないとな・・・
 腰より一本の剣を抜き取る、冷え固まった熔岩を形にしたような赤黒い剣・・・
 剣など、使ったことが無かったが、弓矢とかだと目的を果たせないから、と剣の形状で提出されたのだ、
 その後は、剣士に剣を・・・剣が仕上がるまでの3日程度の付け焼刃だが、どうにか戦えるまでに教えてもらった、
 ここに来るまでに幾度か振るってみたが、この剣の強度もいい、
 というか、素人の俺が振るってもきっちり獣を斬り裂いてくれる、それでいてダメージどころか劣化一つ見られない、
 剣に関しては素人だが、熱を帯びたこいつの力ははっきりとわかる・・・
 親父、母さん、バーダ・・・
 バーダ、あいつは今どうしてるだろうか、村を出る時には姿が見えなかったが、
 あいつ、自分の妹が森に水を汲みに行った時に獣に襲われて・・・ずいぶん落ち込んでいたっけな・・・
 っと、この先は熔岩の川にさえぎられて先に進めないな、ええっと、魔の山まで行くルートは・・・?
 ズァアア!!
 っつ、いきなり熔岩の川から熔岩の大飛沫が俺を喰らい尽くさんと襲い掛かってきた!
 
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――