バハムートの焼肉@オイレンのラノベ置き場・双札

月から金、土はときどきを目標に私が書いたラノベを置いていきます。

炎の精霊と火山と謎の剣 ダブモン!!7話19

 
炎の精霊と火山と謎の剣 ダブモン!!7話/19
 

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バトル7
 
 「リチャージ!」「リッチャージ・・・」
 互いにチャージゾーンのカードを裏に返し・・・
 「ドロー!」「ドッロー・・・」
 山札を引き・・・
 「セット!」「セッットー・・・」
 カードを裏側で置く!
 向こうは1番、こっちは3番・・・チャージゾーンももちろん置き済み・・・
 「さぁ、とうとう出陣だ・・・!」
 何が出てくる・・・!?
 「オープン!」「オーップン・・・!」
 「私はOのコードを持つカードですよ、そちらが先にどうぞ・・・」
 Oのコードを持つカード・・・だとすると何か来るのか・・・?だけどその前に・・・
 「来い、ヌバブリジ!」
 「ダブモンNo.136、熱岩の橋脚立て、ヌバブリジ!!」
 突然、地面がの一部分が熱されて熔岩になったと思ったら、
 そこが盛り上がって岩の柱のような物ができ、
 それを下から持ち上げて何かが出てくる、
 薄い茶色の上に隈取のような熔岩の毛皮を持つ、顔の極端に楕円の尻尾の小さい四足の生物・・・
 それが、岩の柱を横にして下に置き、その上に座って人差し指と中指に摘まんだ熔岩の棒の熱を吸ってリラックスしている・・・
 「ヌバブリジのコストにはマグマバースパイロエレメンタルパワーとマグマパイロバーストエレメンタルパワーを指定!『マグマバースパイロエレメンタルパワーの効果でミラビックのパワーを500上げる!!』」
 「では、私は・・・」
 向こうで山札が巻物のように動いていく・・・そして右人差し指で選ぶ!!
 「焔の灯の呪印手入エレメンタルの効果を発動!集まれ、熔岩よ!!」
 ライゼゴートの背後で熔岩が逆五芒星を中心とした魔法陣を描き、星の端に冷えた熔岩の柱が打ちたてられつつ、額に熔岩色の第三の刃状の角がのびる
 「『このカードの効果でチャージゾーンから手札にカードを戻すことにより、オーバーの召喚条件からオーバックスを軽減することができる!!私は、ヴラァペスティアジュエレメンタルパワーを手札に戻すことで召喚条件のオーバックスを軽減し、我自身を1番に召喚だ!』フハハハ・・・!!」
 「ダブモンNo.197イィィィエェェェェックス!、呪怨のマッチ売り、ライズゴート・オォオオォォバァァァアアア!!」
 「ハハハ・・・それでは、行かせてもらうぞ!!」
 「イグリード!」
 「マカセロ!!」
 イグリードが突進していきその右の拳をライゼゴートに叩きつけて行く
 「ふん!」
 その拳をライゼゴートがおもむろにその杖で拳を四角ごとに別れる勢いで弾き飛ばし
 「チィイ!」
 「甘い・・・」
 イグリードが右拳を再構成している間にも、手先に先を熔岩で楕円に網目のラケットのようにした物を作り上げ一気にバラし飛ばす
 「やはり私はこちらの方が性に合っている・・・」
 と、いきなり魔法陣の外周を色取る様にいくつもの炎が・・・
 そこでラケットを投げ離しつつ人差し指をイグリードに向けた
 「行け」
 というライゼゴートの指示に従う様に、ライゼゴートの熔岩の角が怪しく光り、魔法陣の炎の弾が飛ぶ!
 それらはイグリードの核を的確に狙って行き、
 「ソラヨッ!」
 そこでイグリードが対抗するように炎一つ一つにブロックを的確に飛ばし、炎にぶつけ、
 ブロックそのものに熔岩が溢れ、岩塊と化していく、
 「ザンエンダッタナ!」
 「それはどうかな?」
 イグリードが岩たちを集め、今度こそ右拳を叩きつけて行く、
 しかし、ライゼゴートの手のひらでの受け止めに、岩達は簡単にすべてあさっての方向に飛んで行った!
 「ナニ!?チカラガツタワラナイ!?」
 「当たり前だ、繋がっておらず、繋ぎ目が斜めで、隙間がたくさんあるものは、うまく力が伝わらない、四角く、力の方向に対して直角に、隙間なく詰め込めるからこそ力がうまく伝わるのだよ!!」
 「クソ」
 「ではとどめだ、はぁあ・・・!」
 両掌を胸の前に出し、熱を集中させ大きな火球を創り出していく・・・
 まずい、今までの熔岩の炎とは違う純粋な攻撃用か、でも・・・
 「僕はマグマエレメンタルパワー!!『パワー600上げる!!』」
 「ハァアアア!!」
 突如、イグリードの核より熔岩が溢れ出て、集めた岩塊たちのつなぎ目を合わせ、巨大な拳持つ者の様に・・・
 「ミョウナコザイクハヌキダ!!コイツデフットバス!!」
 「では、私は小細工させてもらおう、私は、『ヴラァペスティアジュエレメンタルパワーでマグマエレメンタルパワーを相殺』」
 向こうが火球から右手を離して左手の親指に留めていた手札一枚を引いて見せてくる
 「それ」
 カードを親指と中指で保持しつつ右人差し指から炎をだし、それがイグリードの右腕についてさらに熔岩を出して右腕のボリュームが増す
 「それが!?まだカードは・・・」
 「慌てない慌てない」
 右手で左手の手札を取り更にもう一枚見せてきた・・・?
 「さらに、私は、『焔の灯呪・縛切エレメンタルの効果を発動・・・!これは相殺タイミングのカードだ』」
 それじゃこっちからじゃ相殺できない!!
 「ドリャァアアア!!」
 そこにイグリードの拳が叩きつけられていく・・・
 「それ」
 が、ライゼゴートが右人差し指を肥大した右腕に指すと先ほどの炎で増えた部分が突如爆発!腕が中ほどから折れる!!
 「ナニ!?」
 その腕が僕の方に飛んでくるっ!?
 「うわわわ!?」
 ズドム!!
 慌てて下がると、僕の前にその腕が着弾!その衝撃でウツガタボが地中より飛び出し地面に頭から落ちて気絶しながら僕は吹っ飛んで転がってしまった・・・
 「くくく・・・これで1ダメージだ、さ、他にカードはあるかな・・・?」
 「ぐ・・・ミラビックの効果!」「呪いパワーパイロエレメンタル」
 「ヒートジオエレメンタルパワー」「ヴラァペスティアエレメンタルパワー」
 くそ!他のカードじゃ、戦闘で対抗できない・・・!
 「もうないようだな・・・それでは、吹っ飛ぶがいい!!」
 ライゼゴートが胸前に浮かせていた大きな火球を両手で前に出すと、火球が巨大な熱線となって、ウツガタボを爆発消滅させながら僕とイグリードに襲い来る!
 「うわぁあああ!!」
 「うぉおおおお!!」
 ・・・
 いつの間にか・・・僕は本来の姿に戻ったイグリードと共に倒れ伏していた・・・
 「くくく、これで終わりかな?では・・・」
 ライゼゴートが剣の方に近づいていく、が、
 ゴン!
 そこに橋脚を投げてぶつけたものがいた、冷めた熔岩で出来た橋脚を、ヌーブリジだ!
 「ふ・・・小賢しい真似を!」
 ライゼゴートが人差し指から炎を飛ばし、ヌーブリジはこれを慌てて避けて逃げて行く・・・
 「・・・立てるか、相棒・・・」
 イグリード・・・
 思わず右手が地面をつかんでいく・・・!
 「そうだ、まだ終わっちゃいない・・・ライフカードが0になっただけ、とどめはまだ刺されてない・・・!」
 そして、イグリードと共に立ち上がる!!
 「ほう・・・まだ立ちますか・・・」
 まだ、カードバトルは終わっていない・・・!
 ライフカードを取って・・・
 「リチャージ!」
 「小賢しい・・・リッチャージ」
 「ドロー!」
 「ドッロー・・・」
 「俺もまだいるぜ・・・!」
 イグリードが立ち上がり、僕の前に浮遊する・・・そして、僕が引いたこのカードは・・・!
 
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