炎の精霊と火山と謎の剣 ダブモン!!7話/18
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さて、この熔岩の柱、どうするべきか・・・
試しに熱を吸ってみるも、すぐに下に沈んでしまいどうにもならない、
ううむ・・・
思わず熔岩の柱をよく見て、そういえば、
さっきの岩が上から下に流れてるってことは・・・
見上げてみると、ここの真上側から
熔岩が滝のように流れてるのか・・・それなら!!
剣を掲げ、上の方の熱を思い切り吸って行く・・・
すると、滝の中央が割れていき、ついには人が一人通れるような大きさになった!
よし、今の内だ、
前方の熔岩の熱を奪いつつ一気に駆け抜け、先にある足場にまでたどり着く、
振り返ると、上の方で熔岩の滝の流れを一つの岩が二つに分断しているのが見えた、
何のことはない、俺が熔岩の熱を奪って形成した岩で熔岩の流れをぶったぎったのである、それもすぐに押され落ちて消えたが・・・
っとそうだ、
帰りにも通路が無くならないよう、滝の流れを左に強制するように熱を奪い、岩を形成しておく
そして、溜まっていた熱を別方向に向けて放出し・・・少し様子を見る・・・
・・・何も変わらないな・・・よし、大丈夫そうだ!
そう確かめて結論に達し、振り返って先に進む・・・
確かこの先が中心部だったはず・・・
・・・洞窟の先にあったのは、火口の真下・・・
筒の様に回りを覆う岩の壁に、下には熔岩の池、
おあつらえ向きに中央に行くための通路の方なものがあり、中央には水の張った盃のような形の岩場が存在している、
が、もっと驚いたのは、そこに先客がいたことだ・・・
「誰だ・・・?」
山羊の頭骨を持ち、六つの骨の腕に、赤黒い布を掛けていて、骨の翼を持つ、まるで亡霊のような・・・
その亡霊が俺に向かって振り返り、口を開く
「貴様は・・・」
一体何なんだこいつ・・・こんなやつ見たことないが・・
「お前は誰だ?なぜこんなところにいる?」
亡霊が、ゆっくりと言葉を紡ぐ
「貴様こそ誰だ?なぜこんなところにいる?」
「俺か?俺はこの火山を止めに来たんだ」
「ほほう・・・」
亡霊はこちらをにらむように見据えてきた、途端にあふれ出す殺気・・・
これは・・・?
「悪いが、邪魔をさせるわけにはいかん」
なに・・・?
「さては・・・お前がこの災害の元凶か・・・!?」
「焼け死ね!」
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