炎の精霊と火山と謎の剣 ダブモン!!7話/10
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バトル4
場には誰もいない、でも、まだ!
「リチャージ!」「リッチャージ・・・」
チャージゾーンの表側表示のカードを裏にし、山札から、引く!
「ドロー!」「ドッロー・・・」
引いたカードはコスト1の・・・これで行けるか?いや、行ける!!
「セット!」「セッットー・・・」
向こうは3番、こちらは1番、ダメージ覚悟で、逆転する!!
表に!
「オープン!」「オーップン・・・!」
「僕はこれ、マグマハイドメンタルパワー!!」
ライゼゴートが真正面にこちらを見据える、
「それはオーブカード・・・・オーバックスにオーブカードで対抗してくるか・・・面白い!!」
そして、「ではではこちらは・・・」大仰しく右中手を外側より前に出す「シッタテーヤ・・・」
「ダブモンNo.182、熱河尖鋭の御洒落野郎、シッタテーヤ!!」
ライゼゴート背後左の熔岩からとがった岩が飛び出してきた!?それは、熔岩冷えた岩で出来た中央尖る五芒星の星で、背後には三角角の尻尾などが付いている・・・
さらに、その星は地上に斜めに着弾する直前、外側の角々一角の中程が少し伸びて頭に、残りがかなり伸びて四肢となり、
頭の方は白目のある熔岩色の目をのぞかせながら先の方が帽子のごとく肥大化し、四肢はさらに先が前に折れ曲がって手足先となり
まるで猿が如くに姿勢を落とし、片手を床につけもう片方を外側に伸ばして着地しつつ後ろにバク転、アクロバティックな同じ着地ポーズを決めたが如くにこちらを見る、
「では、私は『シッタテーヤのコストにヴラァペスティアエレメンタルパワー、焔の灯の呪エレメンタル、ヴラァペスティアヴエレメンタルパワーを指定、続けて、焔の灯の呪エレメンタルの効果で手札を1枚封じさせてもらうぞ』」
ライゼゴートの放った火の玉により、僕の手札の一枚から熔岩が吹き出し冷えて固まる
そこで僕の前に右から左にカードが巻物のように動く、でもとりあえず当たり障りのないカードを選択して・・・こいつではなく・・・
「僕は『オープン時に表にしたマグマハイドエレメンタルパワーの効果を発動!!来い、マグフラッ!』」
「ダブモンNo.167、岩飛円盤の選手犬 マグフラッ!!」
熔岩より、一体の犬が飛び出してくる、
基礎に白、四肢の先や耳に冷えた熔岩の色の毛皮が配され、背中に大きな熔岩の手形を持ち、
その口に握られた大きなマグマの円盤を投げると、そこに向かって走り、跳躍しつつ再びその口に咥え地に着いた、
「『コストはマグマエレメンタルパワーだ!』」
「では・・・1番戦闘だ・・・行って来い・・・マグコブト」
マグコブトがゆっくりと前に出て、マグフラッと対峙する、
マグフラッが熔岩のディスクを投げれば、マグコブトの冷熔岩ミサイルを撃ち出し、互いにぶつけあわせる、
消え去り、石の礫となる熔岩ディスクとミサイル・・・相打ちか・・・等と考えている間にも、マグフラッが走り込み、熔岩の爪を叩き込んでいく、がこれを正面から受け止めるマグコブト、
互いに一瞬の逡巡の後、マグコブトが一気に熔岩の爪ごとマグフラッを弾き飛ばした、
やはり無理か、なら!
「僕はヒートジオエレメンタルパワーを発動!」
「私は手札のヴラァペスティアジュエレメンタルパワーで相殺・・・」
マグフラッの熔岩の爪が先ほどより長くなり、それをマグコブトに叩きつけて行く、
しかし、その寸前、熔岩が湧きあがり岩の壁となる、左右に二枚隙間無く並ぶ岩の壁・・・
マグフラッの熔岩の爪は、その二つの岩の壁に叩きつけられ、木っ端みじんになり、マグフラッは慌てて後ろに跳ぶ
それでもなお立ち向かうマグフラッに、角からミサイルを発射するため、角に熔岩を纏わせていくマグコブト・・・
ならば第二波!
「僕はマグフラッの効果を発動!『この効果により、マグコブトのパワーを0にする!』」
マグフラッが突如手形より熔岩の拳を生成!その拳を開いて大きくし、上に射出、マグコブトに降り注がせ、その手で押さえつけるように叩き込んで冷えていく熔岩でその動きを封じ、新たに生成した拳で殴りかかって行く、
「ならば私は、マグコブトの効果で相殺ですよ・・・」
が、マグコブトはその足の踏み込む力で強引にそれを引っぺがし、熔岩ミサイルと共にマグフラッに撃ち込んでいく!
「でも、僕にはまだマグマトライルエレメンタルパワーがある、そっちは!?」
「ぐ・・・無い・・・」
マグフラッが一声吠えると、拳が燃え上がっていき、壁岩を打ち砕きつつ、慌ててマグコブトがいくつも撃った熔岩ミサイルをすべて一殴りでまとめて撃ち砕きつつ一気に向かう、
そのまま拳を叩き付けていき、それにマグコブトが角で向かって行き、
ここでマグフラッが一気に前進して角に噛みついた!さっきの拳はまさかのフェイント!?
そこからマグフラッが岩をもろともせずにマグコブトを宙に放り投げ、そのままマグコブトに伸ばした背中の熔岩の拳を叩きつけ、ライゼゴートに吹っ飛ばす!
おし!
「マグマトライルエレメンタルパワーには貫通効果がある、このままダメージを受けてもらう!」
「ッチ」
ライゼゴートはまっすぐ伸ばした片手でマグコブトを受け止めるも、勢いが減衰しきれず、そのまま壁に叩きつけられ
「ぐはっ!」
その衝撃が伝わったか、マグコブトが爆発消滅する
「ぐ・・・だが、2番3番は受けてもらうぞ・・・!」
そこで、ナクマドとシッタテーヤが来る!
シッタテーヤが星形に戻り突進し、ナクマドがその後ろより、浮遊する目のビットより、熱線を放つ、
ぐっ、よけきれるか?
「うらぁ!!」
イグリードが僕の前で両腕を胸の前で交差させ、攻撃を受け止めた!
「イグリード!?」
「復活だゴラァ!!」
一気に両腕を前に出して弾き返す!
「イグリード・・・」
「せっかく状況を好転させてくれたんだ、黙って見ていられるかよ、」
熱い、横より後ろの僕を見る瞳
「な、相棒!」
「うん!」
「ふむ、復活しましたか、ま、いいでしょう、状況は変わりません、シッタテーヤもその力を発揮してませんしね、ふふふ・・・」
ライゼゴート、そうやって余裕でいられるのも今の内だ!!
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