炎の精霊と火山と謎の剣 ダブモン!!7話/01
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肌焦がす熔岩が橋のような場所の下に煮えたぎる中、獣骨亡霊と対峙する、獣骨亡霊は嗤う・・・
「ふはははは・・・人間よ、骨も残らず焼き焦がしてくれよう」
山羊の頭骨に六本の骨腕、足は座禅を組みながら怖気のする色の赤黒い布を袈裟懸けに掛けており、背中に大きな骨の翼を持つ、
そして、その前にはWカードの置かれ、準備万端な板・・・
でも、後ろには守るべき人がいる、奴の足元に刺さる奪われた剣を取り戻し、必ず生還して見せる!!
僕の前で頼れる炎の宿す熱き仲間が横目でこちらを見る、
「行こうぜ相棒よう!!」
そこにいたのは、二頭身の人型の炎の精霊、
身長は僕達の三分の一程ながら、燃えたぎる髪の毛にこわもての顔、灼熱の肉体が合わさり、熱血者の体現といった具合だ、
「ははは、貴様たちに何ができる、この剣は貰って行くぞ」
「そうはいかない!リチャージ!!」
「あくまで歯向かうか!リチャージ!!」
「ここでお前止める!!ドロー!」
「止められるものならば・・・止めてみるがいいドロー!」
互いに山札から一枚引き・・・
「セット!」「セット!」1番とチャージゾーンにカードを裏側で置いて・・・
「オープン!!」「オープン!!」
1番の方を表に!!
「来い、我がしもべとなりしものよ、熱星の鉄球鍛冶、バイソイー」
「ダブモンNo.171、熱星の鉄球鍛冶 バイソイー!!」
上空より、赤茶色い辺りの温度をさらに上げる角持つ獣が降ってきて、
足で地面に振動響き一部を砕きながら着地する、
白がかった長き毛を持つ筋肉質とスマートさを併せ持つの四肢の体に、頭から上に伸びた熱炎でできた向こうに少し曲がる角の間には真球の鉄球を持っている
ええい、ひるむもんか、もっと熱くしてやる!!
「こっちはこれだ!イグリード!!」
「ダブモンNo.211、灼熱の粉砕屋、イグリード!!」
「おっしゃああ!!任せろ、相棒!!」
イグリードが一気に前に出て、
「だりゃああああ!!」
大きく吠えると共に、両腕が炎のように拡大し、その先が巨大な拳と化す!!
・・・その代わり、辺りの気温がまた熱くなった気がするけど・・・
ええい!
「僕は『イグリードのコストにマグマエレメンタルパワーを指定!』」
「こちらは『バイソイーのコストにラヴァーペスティアエレメンタルパワーだ!!』」
「1番戦闘!!」
「いくぜおらぁあああ!!」
その拳を握り、熱の匂いをたぎらせイグリードが飛んでハーテビーに突っ込む、
対するハーテビーも突進し返していく、
最初はイグリードとバイソイーの右拳と頭の鉄球が激突!
互いにかすれるようにぶつかった部分が外れ慌てて距離を置き、着いてハーテビーが炎の角で鉄球を振りしながら走り込んでくるも、イグリードは上に飛んで回避しつつ上から拳で突貫!
しかし、ハーデビーの角が炎のように枝分かれし拡張され鉄球を掴み殴りかかる
鉄球を振り回して拳を受け止め弾き返し、上に大跳躍しつつ鉄球を後ろから大きく回して振り落す、
あえなくイグリードはこれを避け、地面に辺りに振動が伝わるほど鉄球がめり込むも、即座に引き取り僕の前まで降りてきたイグリードと対峙、
一進一退か・・・
「ここは・・・男を見せないとなぁ!!」
イグリードの身体の炎と熱気が上がって行き、その拳がさらに巨大に・・・
「おらぁあああああ!!」
そのまま一気に拳を前に出して突撃!
今度のは防げないと感じたか、ハーテビーは大きく横に飛びつつそこに鉄球を置き振る!
これをイグリードが右手一本で受け止め掴んだ!目を見開き冷や汗たらし驚くハーテビー、
少し引いて取り戻せないと判断したかすぐに鉄球を放棄し、
「逃がすかよ!」
一気にハーテビーに距離を詰め、開いた左手でハーテビーを掴み
「これで終わりだ!!」
鉄球を離しつつ一気にバイソイーの額に右拳を叩き込み、ハーテビーをふっとばし、床に転がし爆発、消滅させる
「ちぃい、役に立たんやつだ・・・」
「相棒、宣言だ!!」
おし、きっちり宣言してやる!!
「僕は戦闘前にイグリードの効果を発動!『相手のライフカードにダメージ!!』このまま突っ込め!!」
「うぉおおお!!」
「ふん」
すると、山羊骨頭の前に地を高く埋めるように熔岩が噴出、それが冷えて壁となる!
「何のこれしき!!」
それを右拳一発で粉砕しつつ、山羊骨頭の方に懸命に右拳を伸ばすイグリード、
が、熔岩で隠された瞬間に移動したのか、山羊骨頭がいたのはそのすぐ左側・・・
「残念だったな、ふん!」
山羊骨頭が右手を無造作に振るうと、熱気の衝撃波と共に、イグリードが僕達の前まで跳ね飛ばされてきた、
僕達の前で何とか急停止するイグリード
「このぉ・・・」
「でも攻撃は出来た!次につなげればいいじゃない!!」イグリードが僕の言葉にかこちらに目線を送る
「お、それもそうだな、良いこと言うな相棒!!」
イグリードの陽気な言葉・・・
「が・・・頑張ってください!!」
後ろの肌の白いシャーマンのような女の子の言葉・・・彼女のためにも、負けられない!
なぜ、僕達はこんな熔岩が下に溜まりまくった火山の火口のようなところにいるのか、なぜ、カードバトルをしているのか、イグリードと女の子は何者なのか、それは・・・
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