バハムートの焼肉@オイレンのラノベ置き場・双札

月から金、土はときどきを目標に私が書いたラノベを置いていきます。

氷漬け罪の雪女と氷精霊との出会い ダブモン!!6話/08

 
氷漬け罪の雪女と氷精霊との出会い ダブモン!!6話/08
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洞窟探索3
 
 イワエバトの氷の爆弾、一体どうしたら・・・
 二人も逃げ回りながら目が語るように何か考えてるし、
 ん?これは・・・雪が足元に・・・待てよ・・・?
 これを握って雪玉にして・・・移動しつつ、落ちてきた雪玉に放り込む!
 すると、爆発する冷気に巻き込まれて、氷の球の完成だ!
 氷の爆発の余波が冷たく残る中で、氷の球を急いで拾う、張り付くかとも思ったが、慎重に拾えばそうでもなかった、
 カンテーラが体を温めてくれているせいだろうか、
 それを狙いをすまし、イワエバトにぶん投げる!
 しかし、距離は届いていそうながらも、その下の方を氷の球は通過していった、
 そして、これによってイワエバトが俺の方を向く、
 げっ!まずい!!
 嘴を突き出し飛んでくる!
 それをかろうじて横に避けると、一旦宙に飛び、力を溜めて雪玉を宙に出現させ拡大
 ドカッ!
 そこで、横から来た二つの氷の球がイワエバトに直撃、イワエバトは下に落ちた、
 今のは・・・
 ドサッ!
 イワエバトが作り上げていた雪玉が少し頭にかかる中
 「兎白、大丈夫!?」
 「大丈夫か、兎白!」
 声が聞こえた方を見ると、良星と鼓動が近づいてきている所だった
 「お前ら、今の・・・」
 「兎白の真似をしてぶつけたんだ!」
 「ああいう方法があるなんてな・・・」
 「いやいや、先に思いついただけだって、それより、イワエバトは・・・」
 と、いつの間にかイワエバトのそばまで来ていたカンテーラがイワエバトに顔を寄せじっと見て
 「死んでない、気絶してるだけだ、気が付かないうちに早く行こう」診断する
 まぁ、それなら心配することも無いか、もともと寒さに強いみたいだし、ここに放置して行っても大丈夫だろう・・・
 「で、先に進むにはどうすればいいのよ」
 と、俺達は四葉さんの言葉で思わずハッと気が付く、
 そうだ、先に進む通路は閉ざされてるんだ・・・
 「ああ、それならどうにかなるかもしれないですよ」
 すると、ウィルピーが閉ざされた通路の方に移動し、積もった雪をじっと見る・・・
 「やっぱり、これならどうにかなるです、雪で埋まっただけですし、どっか凍ってるかもしんないですけど・・・」
 そう言って、背中のハサミとハンマーを取り出して雪を掻き出し始める
 「本当はこんなことに使う物じゃないんでしょうけどねぇ、ま、戦闘に使いまくってるし、今更ですか・・・」
 ぼやきつつも雪を取り出しきり
 「あ、奥の方ちょっと凍ってますね、力加減を調整して・・・」
 ハンマーを振り上げ、振り下ろす
 パリンッ!
 少し分厚い氷の音がして、周りの雪もろともに下に割れ落ちて、こちらの方にウィルピーが顔を向ける
 「さ、行きましょう」
 そうして、割れた氷の先を注意しつつ先の方を俺達は歩いて行く、少し狭い通路、いくつもの分岐があるが、案内屋のカンテーラはさらっと選らんで歩いて行く、
 一応道は覚えてるつもりだが、引き返せる自信はない、
 というか、カンテーラが暖を取っている以上、いなくなれば凍え死ぬことは確実、
 今の状況、どう考えても、道が確実にわかる上に暖の元であるカンテーラが生命線だよなぁ・・・
 ん、あれ・・・
 「あれは・・・」
 「何だろ・・・」
 「またトラブルの元じゃないだろうな・・・」
 「ちょっと!勘弁してよ!!」
 「ですねぇ・・・」
 ううむ、少し広い場所の遠くでちょっとわからないけど、なんだろうな、小さな・・・氷の精霊・・・?
 「来るぞ」
 カンテーラの声と共に、それがこっちに飛んでくる
 「ちょっと!」
 

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