氷漬け罪の雪女と氷精霊との出会い ダブモン!!6話/05 妖魔版
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
洞窟探索2
俺達は氷の子狐が出してきた弾をそれぞれに避ける、
ええっと、どうしようか・・・
全員が一応は動けるが・・・良星と鼓動は地面から生えたつららの向こう側にいて子ぎつねの方に行くには少し回らなきゃならない、
ウィルピーは四葉さんのそばで警戒してるし、
俺には守る防壁もないし・・・俺が行くしかないか!
でもどうすればいい?あんな氷の弾を出してくる奴相手に・・・
何かで動きを止められれば・・・何か・・・何か・・・そうだ!
相手の様子を見計らい、一気に近づく!
「兎白!?」「兎白!?」
氷の弾は直線的で、精製時間も少しかかる、つまり、
そう考える矢先に、ユキギツネが氷の弾を作り、発射してきた!
そこを大きく横に転がり避け、一気に飛びこんでユキギツネの氷の尾の一つを取り、それをユキギツネに食わせる!
ユキギツネの尾にある木の実、あれは当人の保存食料であると踏み、それを口に入れ、おとなしくさせようと思ったんだ、
俺の思惑通りに、ユキギツネは凍った木の実を口に入れられ、口をもごもごさせておとなしくなる・・・
「今のうち、みんな!」
「おー!」
「おー!」
「おー!」
「なるほど・・・」
「しんがりは任せてくださいです!」
その間に、僕達は洞窟の奥へと飛び込んで行ったのだった・・・
・・・
しばらく走るが追撃の様子は無い・・・
「ウィルピー、背後から何か来る?」背後から四葉さんの声・・・
「いいえ、そんな気配はないですね・・・」
どうやら、ユキギツネは追撃するより、餌に夢中なようだ・・・
「何だったんでしょうかね、今の・・・」
「大方、縄張りに入られたからとか、そんなんじゃないの?」
「かもしれないですね、それともいきなり見知らぬ人やダブモンに会ってびっくりしたとか・・・」
ああ、その可能性はあるかもしれない・・・
「帰る時は別のルートも考えなくちゃいけないな・・・」
カンテーラぼそっとつぶやく、
確かにカンテーラの言う通り、二度も襲われるのはごめんだ
等と考える間にもぽっかりと開けた場所に出た、
上から氷を通して光が来るのか明るい場所・・・
「なんか、嫌な予感がする」「僕も」「俺も」
「こういう場所はダブモンにとっても自分のテリトリーはれるから居心地良いんだよな」
等と考えている間にも、上の方に両翼持つ白灰色っぽい少し小さめの鳥が飛んでくるのがわかる、
何だろあれ、白っぽい灰色の体に、上に白いボンボンの付いた赤い帽子、背中にモミの木や竹で作った門松や雪だるまのような餅や、人が入れるように雪で作った丸い塊であるかまくらの小型版が乗ってる・・・?
「あれ、イワウバトだ、機嫌よくいろんなものを善人にふるまう・・・」
「俺達、善人かな?」
「自覚なし」
「悪人ではないんじゃね?」
「少なくとも、悪人を罰するんじゃないなら、安全に通れるでしょ?」
「とてもそうは思えませんが・・・」
よく見ると、翼を動かし円を描くように飛びながらこちらの方をにらみつけている気がする・・・
すると、上から雪の塊を作りだし、降らせてきた!
俺達が思わず避けると、雪の塊は雪で包んだ爆弾のように爆発する!
冷風で思わず左俺達三人右四葉さんとダブモン勢に吹っ飛ぶ俺達!
床で摩った後、冷たさと強いこすりで痛みがありながらもすぐさま上半身を上げ
「いつつつ・・・ちくしょーやっぱり!」「どうなってるの!?」「カンテーラ!?」
「あ、そういえば、特定期間以外は機嫌が悪いって聞いたことが・・・?」
「で、今は!?」「大体予想つくけど」「いいから答えろ!」
「多分、期間外だ」
だろうなぁ!!
思わず俺達が何とか立ち直ってばらける中、イワウバトがたくさんの雪爆弾をめちゃくちゃに降り注がせる中で、皆が洞窟の先に行こうと走り込む、
が、雪の塊の一つの爆発により、上に溜まっていたつららが落ち積もって出口をふさぐ、
振り返ると、同じように入口もふさがっていた・・・
「どうやら、通さないつもりらしいぜ、俺達を」
えええ・・・
カンテーラの言葉に俺達は慟哭するのだった・・・
名・なんかめでたい配達屋 イワウバト ダブモンNo.178
概・M モンスター コスト2 パワー1500 ・氷属性
発・戦闘前・自任意・このターンの間・条文の頭に指定:次の戦闘参加する
条・主対象:二・相手のモンスター・オーバー
主対象単体であるため全対象とする
効・第一効果:二のパワーが0から700、3300から4000だった時、
二のパワーを1000上げる、
それ以外の時600下げ、0以下になった時は、
時限無しで相手のトラッシュに送る
文・季節、年境である女神祭前後一週間に出現するキジバト型ダブモン、機嫌よく
善人と認めたものにプレゼントやお金をばら撒くがこうすることで異性の気を
引いてると考えられる期間外は警戒心も強く攻撃されることも多く近寄らない
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――