バハムートの焼肉@オイレンのラノベ置き場・双札

月から金、土はときどきを目標に私が書いたラノベを置いていきます。

氷漬け罪の雪女と氷精霊との出会い ダブモン!!6話/22

 
氷漬け罪の雪女と氷精霊との出会い ダブモン!!6話/22
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バトル8
 
 「ワァォオオオオ!!」
 巨大な氷狼が吠え、辺りに小さな氷の粒が含まれた衝撃波が走る・・・!
「っつ~!」
 思わず氷の粒がかする冷たさと斬るような強烈な痛みに声が出そうになるが、こんなことでひるんではいられない・・・!
 「フリィジア、決めるよ!」
 「任せて、相棒!」
 「決めるといったところで、この状況を覆すカードがあるのかしら?」
 狼の方から響きわたっと声に、俺は答える、
 「あるよ!だから・・・リチャージ!ドロー!セット!」
 「ならば見せてみるがいい・・・リチャージ!ドロー!セット!」
 向こうは2番、こちらは1番・・・よし、
 「オープン!」
 「オープン!私はハンドカード、アイスクロリシールドエレメンタル!」
 ハンドカード・・・?前のターンまで使ってたやつだよな・・・?そっか、もう手札が無いんだ!
 「さぁ、そちらの切り札を見せてもらいましょうか!?」
 「俺はオーブカード、フリージングフリージアエレメントを表にする!」
 俺の前で山札のカードがまるで巻物のように移動していく・・・あった!
 右手人差し指でそのカードを選択、そのカードが1番に移動する!
 「ダブモンNo.199イィィィイイエェェェックス!凍月(いてつき)の氷彫師 フリィジアァアアア・イルミネェェェエエエト!!」
 夜の中に、氷の月とも太陽ともつかない天体が浮かび、
 その前に下から生える氷の牙の中に眠り凍るフリィジア・・・
 しかし、フリィジアの体が急速に成長していき、目を覚ますと、その手に長き槍を持ち、
 「はっ!」
 槍を振るって氷の牙を砕き飛ばし、背景の氷の球体の前に立ち浮かぶ、
 その姿は髪長き氷の美女であり、
 青い氷のビキニのような衣装に肩アーマー、腕周りに肌に合うような氷の鎧を着け、
 腰の左右にも腰鎧を着けていて、
 右手に先に刃、反対に長い柄を持つ雪の六角結晶の槍を持っている、
 そこで大きく横に円を描くように槍を振るうと、背景が氷球ごと氷のようにひび割れ、ぶち壊れる
 そして、フリィジアが俺の前に降りてきて、その自身の体を手のひら左右から足左右から顔下に向けマジマジと見る、
 「すごい・・・私、オーバー化なんて初めてよ・・・どう、」フリィジアが満点の笑顔で俺の方に振り返った
 「相棒!」
 「いや・・・・別に・・・」
 思わず顔をそらしてしまう・・・
 「いやん!顔赤くして!あなたのおかげよ、相棒!」
 それは・・・その・・・
 「へぇ・・・オーバーになったのね・・・」
 スノゥメアの響くような棘を含む言葉・・・
 フリィジアが表情を引き締め、しかし、余裕ありげに口元はほころばせ振り返る
 「そうよ、あなたを止めるために、相棒のおかげでね・・・さぁ、行きましょう!」
 その言葉に、向こうのスノゥメアの両口角が笑うように不気味に上がる
 「忘れていないかしら・・・?私はフロストレーションオーバーアップ!の効果で、即座にセイグリアフリーズエレメンタルの効果を発動・・・互いにパワーを2000下げ、コストにアイスクロリシールドエレメンタルとフロストシールドエレメンタルを指定!」
 目線あがる向こうから、雪を伴い、強烈な冷気が吹き付け、辺りを凍らせていく、そして・・・
 「コストに・・・ハンドカードが!?」
 俺のもらした言葉にスノゥメアが自慢するように胸を張る!
 「そう!そして、アイスクロリシールドエレメンタルを手札に戻し、発動!次の戦闘をスキップする!」スノゥメアの幻影が得意気にカードを突き出した
 「そのまま勝つってわけ?」でもそれならどうにかなる・・・!
 と、フリィジアの前に小さい氷の盾・・・!?
 「まさか、ここからよ!私は、フローズンアタックエレメンタルパワー、フロストシールドエレメンタル、アイスウォールシールドウィークエレメンタルを指定し、ブレイクフリーズリアエレメントを発動!!パワーを1200上げ、2倍に!!」
 スノゥメアの狼の口内に強烈な青い光が・・・!?
 「壁に叩きつけられて、砕けるがいい!!」
 一端飲み込むように顔を大きく上げ、そこから勢いよくこちらに大きく口を開け、口から巨大な波動のような青く伸び飛んで来る光がフリィジアに向かって行く!
 フリィジアの前の盾はあっけなく砕け、
 「はっ!」
 フリィジアが突き出した槍が光を幾筋にも分散させ抑えて行く・・・
 「フリィジア」
 「ぐっ・・・!」
 「待ってて、今!」
 フリィジアのうめき声を聞き、俺は行動に出る、
 「俺は、フリィジア・イルミネイトの召喚条件に2ターン前にセットしたエレメンタルパワード・マルチを指定し、続けてフロストエレメンタルパワーを発動!パワーを1200あげる!」
 「はぁああ!!」
 フリィジアの槍先から吹雪のような冷気が発生し、伸びる光を押し返し始める・・・
 「だから!?それだけじゃパワーは足りないわ!はっ!」
 「ワォオオオ!」
 気合の声と咆哮でそれも押し返され始める・・・
 「まだだよ!僕はフロストエレメンタルパワーのコストにエレメンタルパワード・マルチを指定し、そこからフロストトライエレメンタルを発動!パワーを2400上げ、これで逆転だ!」
  「はぁああ!」
 フリィジアが両足を踏ん張り、光をかき分け飛行突進を始める!
 「はぁあああああ!」
 「甘いわ!私は、ブリザードシールドディアエレメントを発動し、フロストトライエレメンタルを相殺!」
 目前まで飛び光を弾き切ったものの、その光の勢いからか上に弾き飛び、そこに盾がフリィジアを覆う様に、
 そこに氷の狼が跳躍し、右前足を叩きつけてくる!
 「くっ・・・」
 なんとか振り回した槍で氷の盾を砕き、何とか前足を受け止める、
 「たぁあああ!」
 それを弾き、槍を振り回し、首辺りに大きな横傷をつけた、
 「ぐうっ!」
 「わぉう・・・」
 「この姿なら、物理でも行けるわ!!
 スノゥメアとウルフェスを圧倒するかのようなフリィジアの一言!
 その間に氷の狼は着地し
 「相棒!」
 「行くわ!」
 「わうっ!」
 氷の狼が一旦深呼吸をすると、今度は先ほどよりも強力な氷の波動ビームを吐いてきた!
 「ぐっ・・・」
 フリィジアの不安の入り混じったうめき声・・・何とか槍を突き出し防ごうとするが・・・このままだとダメそうなのか!?でも!!
 「大丈夫!これが最後、アブソリュートスリーエレメント!パワーを2400上げる、これで・・・逆転!!」
 フリィジアの纏う冷気がいきなり強くなる
 「相棒!!はあっ!」
 気合一閃と共に光を斬り裂き、流星のように急降下!
 「猪口才な!」
 狼の更なる青い光、
 「まだまだ!これで!」
 しかし、突如、フリィジアの槍先につらら星状の六角穂が出現、強まった冷気で作ったのか!?
 「はぁあ!!」
 真下に突き出したその槍で突進、それはものの見事に光を突き裂いていき
 「はっ!」
 氷の狼を貫き、砕き切って見せた!
 氷の狼が爆発し、ウルフィスとスノゥメアに分離、
 「まだ・・・まだよ・・・」
 スノゥメアが立ち上がる
 「いいや、ここで終わりだ、俺はフリィジアの効果を発動!次の戦闘をこの場所で行い、さらに相手のモンスターのパワーがこのカード以下の場合戦いを行えないよう無力化する、フリィジア!」
 「任せて!」
 「アイス・ラビット・フロスタル!!」
 「まだぁ!!」
 スノゥメアがつららを乱射、それをフリィジアは槍で弾きながら突貫、そこで槍に冷気を纏わし大きく伸ばし、
 「はっ!」
 地面に突き刺したと思ったら、ボーダイカが逆つららに氷漬け!そのままスノゥメアへと迫り、槍を突き出して行く
 対抗するかのようにスノゥメアも冷気を両手から放出させて伸ばし、振り下ろす、
 互いの冷気はぶつかり、拮抗し、
 「行って!フリィジア!」
 「任せなさい、相棒!」
 一気にフリィジアが突き弾き切った!
 「しまっ」
 「たぁああ!」
 そこで一気に距離を詰め、槍と冷気で袈裟懸けに斬り裂き、逆上からもう一斬りし、最後に冷気を集中させ、一気に突き貫いた!!
 「きゃああああ!!」
 
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