バハムートの焼肉@オイレンのラノベ置き場・双札

月から金、土はときどきを目標に私が書いたラノベを置いていきます。

氷漬け罪の雪女と氷精霊との出会い ダブモン!!6話/02 妖魔版

 
氷漬け罪の雪女と氷精霊との出会い ダブモン!!6話/02 妖魔版
 ―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
 

f:id:OirenW:20190715160051p:plain


 「ここが氷の洞窟か・・・」
 「なんか、獣の口みたいだね・・・」
 「奥から聞こえる唸り声と言い、牙のようなつららといい、」
 「早く入りましょ、どの道はいらなきゃいけないんだし、雪をしのげるだけでもめっけもんだわ」
 豪雪吹雪く雪原に、突如現れたそれは、岩土も凍りつく洞窟の入り口、その前に、俺、鼓動、良星、四葉さんがカンテーラとウィルピーを伴い立ち止まる
 ふちは直線短めの逆U字の洞窟なのだが、上下からはつららが幾多も重なり生えている、
 しかし、道のように下部中央のつららはまったく存在していない、
 村で聞いた限り、ここはダブモンの巣窟であり、彼らが通るために取り払っているのだろう、
 騒動がある前は人が通っていた道でもあったというから、その意味でも取り払っているのだろうか・・・
 俺のつぶやいた言葉に鼓動、良星、四葉さんが応えた、
 俺の名前は稲走 兎白(いなばしり とはく)、身長高め、鮫の絵のシャツ、ポケットのたくさんついたジーパンをはいていて、ほかにも袋やらいろいろ持っている
 願いをかなえるためにこちら側に来たはいいものの、色々あって今は探し物をしている最中だ、
 もっとも、今回のこれは関係あるかわからないながら、解決すれば人助けにはなる案件であろうというから、
 とりあえずこの洞窟に来ているのだが・・・
 「もう一度忠告しておくけど、あんまり俺には頼れないからな」
 「私は四葉さんが危険なら手を貸しますよ、ただ、この氷の洞窟のダブモンにどれだけ効力があるのかは疑問符が付きますです」
 俺達の側でそれぞれ立ったり、漂っているのはカンテーラとウィルピー、
 左手に黄色い燭台カンテラを持つ濃紺のフード付きの中には黒いもやが詰まっていて黒い両瞳のみを覗かせ、そのフード左上には線と円で表現された薄紫の流星と太陽を合わせたようなものが付いているカンテーラ、
 もう一方のウィルピーは、両目と細い両腕持つ光の炎の塊であり、背中に鍛冶用のハンマーとペンチを交差させて背負っている、
 「とにかく、行こう」
 雪を避けるため、目的を達成するため、何のためらいも無く入って行く俺達・・・
 中は全てが凍てついており、歩くたびに上下幅のある左右に道が分かれてる感じになっている、
 そして、それらの先に行かせないようにか、木製の行き止まりが歩くたびに垣間見えた、もっとも、いくつか穴で壊されてはいるものの、
 たくさん木材を立てて置けば破片や残骸でこちらに行ってはいけないと分かるようになっている、
 が、それでも分かれ道の多さから複雑怪奇な洞窟だとわかり、一歩誤ると迷ってしまいそうだ・・・
 だが、おそらく僕達の行く先はそれら、正規の道を外れた先にあるのだろう・・・
 「カンテーラ、案内、出来るか?」
 「この洞窟内で異様に力が大きい地点なら感じるぞ、そこまで行けばいいんだな?」
 「ああ、頼んだ、」良星が俺らの方を不意と見る「みんなもいいよな?」
 「ああ」
 「わかった」
 「早く行きましょう」
 そうして、良星とカンテーラの話に、みんなが賛同し、
 「それじゃあ、こっちだ」
 一際踏み荒らされた木の通行止めがあったであろう方向に、カンテーラは先導して進んで行く・・・
 しばらく、通路の大きさが小さくなったり大きくなったりしたものの、とりあえず、進みづらい、という事も無く進んで行き・・・
 「それにしても、不思議だな・・・」
 思わず俺は話し出す
 「どうしたの?」
 「どうしたんだよ?」
 「一体どうしたのよ?」
 「村で聞いた限り通行できないとか言ってたから、てっきり、氷で閉ざされてるとか、入ったらいきなりダブモンが襲い掛かってい来るとかそういうことがあるかと思ったのに・・・」
 「時間が立ってるから向こうも油断してるんだろ、でも、そろそろお出ましだ、ほら」
 カンテーラの声に、俺達は前方を見る、
 大きな通路の中、そこにいたのは白い子供の狐・・・ただ、普通の狐と違い、普通の尻尾以外に扇を広げるように身体から少し離した所に氷でできた尾を持ち、そこに何かが入っているように見える・・・
 あれは・・・まるで大きなリンゴのような木の実・・・?
 「あれは・・・ユキギツネか・・・」
 「見たところ、氷柱に餌を閉じ込めてそれを尻尾に閉じ込めてるってところか?」
 「大当たり、そして・・・」
 それぞれの尾の先少し離れた所からひし形の氷を形成、こちらに飛ばしてきた!
 「散れっ!」
 俺達が散ると、氷弾は天井に着弾、巨大なつららを形成して落ち、道のかなりの部分を塞ぐ
 げぇっ!?あんなんくらったらひとたまりもないじゃん!?
 「コーーーーン!!」
 ユキギツネが大きく吠えると同時に、同じように尾先々よりいくつもの氷の弾が生成される、
 「第二弾来るぞ!避けろ!!」
 ズアッ!!
 それらの弾が、バラバラに散った俺らに発射される・・・!
 
名・氷地の冷凍庫管理者 ユキギツネ ダブモンNo.161
概・M モンスター コスト1 パワー800 哺乳・氷属性
発・戦闘前・自任意・このターンの間のみ・条文の頭に指定:
条・主対象:相手のチャージゾーンのカード1枚
  一・次の戦闘に参加する、このモンスターと
    相手のコスト3以下のモンスター・オーバー
効・第一効果:主対象が裏だった場合表にする
  ・この戦闘でこのモンスターが相手のモンスター・オーバー
   に勝利した場合、
   主対象がコスト3以下のモンスター・オーバーだった場合のみ、
   主対象を相手のトラッシュに送る
文・氷の中に餌を封印して保存するホッキョクキツネ型ダブモン、
  雪の中にも隠してあり、それを掘り出して餌にしたり、
  氷雪の中でお腹の減っている他者や仲間に分けたりもする
 
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――