バハムートの焼肉@オイレンのラノベ置き場・双札

月から金、土はときどきを目標に私が書いたラノベを置いていきます。

氷漬け罪の雪女と氷精霊との出会い ダブモン!!6話/16

 
氷漬け罪の雪女と氷精霊との出会い ダブモン!!6話/16
 ―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

f:id:OirenW:20190802150101p:plain
 
バトル6
 
 一対一、こちらが出すのはあのレイドシャクに勝つため、
 ライフカードも少なくなってきた、ここで負けると取り返しが・・・つかない・・・
 大丈夫・・・みんなのためにも、どうにか・・・する!
 「リチャージ!「リチャージ!「ドロー!「ドロー!「セット!「セット!「オープン!「オープン!」
 「まずは私から行かせてもらうわ、来なさい、ボーダイカ!」
 「ダブモンNo.179、高速雪烏賊のボーダー、ボーダイカ!」
 いきなり何かが上に飛びだしてきた、それは白い烏賊!
 三角頭先から肉感的な丸い頭に大きな白い目、下に九本の触手があり、上に黒い人型の何かが乗っている、
 それが地上に、まるでボードに乗った誰かのように着地し滑って横に回りつつ停止した
 あの上に乗ってるのが本体・・・なわけないか、何なんだろあれ、
 「さぁ、そっちは?」
 ボーダイカを見て思案している俺にスノゥメアが問いかけてくる、
 おっといけない、まだカードバトル中だ!
 「俺は、1番にユキニワトを召喚!」
 「ダブモンNo.117、雪隠れの氷紋庭師、ユキニワト!」
 いきなり大量の雪が降り注ぎ、そこに白く大きな四足のトカゲがRその四つの足で一気に滑ったり跳ぶようにして引っ掻き回し、雪の下にもぐる、
 体中の氷のトゲトゲに四肢に氷の熊手、ある種、馬のよう
 その雪には、まるで熊手で砂を描き、雪で岩をアクセントに入れたような見事な庭が描き出され、
 それに見とれていた風にレイドシャクが飛ぶ・・・
 と、いきなりレイドシャクの真下からユキニワトが飛び出し、
 喰いつかれそうなレイドシャクがあわてて後ろに飛び、ユキニワトの口は空振りその足で着地、
 ユキニワトがレイドシャクをじっと見る・・・
 一見すると、レイドシャクをユキニワトが襲ったように見えるが、もしかして、庭を穢されたくなかったんじゃないだろうか、
 ほら、レイドシャクの鱗粉には氷の力が宿っているから・・・なんて、考えすぎかな?
 「あら、もう1番戦闘を始めるつもり?」
 スノゥメアの少し挑発的な言葉・・・
 「僕達がそうじゃなくても、当人たちはそうみたいだね」
 「それならばさっさとコスト指定して思う存分暴れさせてあげましょう、私はこれ」チャージゾーンからカードを二枚前に出してくる
 「俺はこの三枚だ、さ、表に!」
 俺が前に出して表にしたのはアイススキップレゾナンス、ブリザードシールドエレメンタル、フロストエレメンタルパワー、向こうは、フローズンアタックエレメンタルパワー、セイグリアフリーズエレメンタル、だ
 そんなこんなしているうちに自然とユキニワトの庭は消えていた、
 ユキニワトとレイドシャクが向かい合いユキニワトはその足でじっくりと、レイドシャクは憐に舞い飛びながら立ち向かっていく・・・
 「やっちゃえ!ユキニワト!!」
 俺の前のフリィジアが叫ぶ、
 「フリィジアは行かないの?」
 「あんまし、美的感覚に合わないのはちょっととも思ったんだけど、でも、さっき、大見得切った事もあるし、行ってほしいなら行っちゃおうかな!!」
 フリィジアがユキニワトに憑依し、その首に氷の首輪がかかる、そして、口を動かし
 「私の庭を穢すものは何人足りとて許さないわよ!!」
 叫びながら、氷の首輪が輝き、口から氷のブレスを吐いた!
 対して、レイドシャクは鱗粉をつららと化して飛ばし、
 つららがブレスを貫こうとするも、つららは切り裂きながらも押し、しかし押しきれずに落ち、
 ブレスが迫る、レイドシャクはつららを精製しようとするも、間に合いそうもない、
 「私は、レイドシャクの効果を発動!パワーを2600まで上げる、」この声に応える様に、レイドシャクが一気につららを生成!「これで逆転したわ!」
 つららを発射し、ブレスを切り裂く!
 「僕はグッンディの効果を発動!全効果じゃないけど、これでまた逆転する!」
 グッンディが援護のためか走り込む!
 「私は、フロストシールドエレメンタルを発動!不完全だけど、これでグッンディの効果を相殺する!そうそう簡単にパワーを逆転はされないわ!」
 そこに六角形の氷の盾が出現、グッンディを防ぐ!
 「なら、こっちはアイスエレメンタルパワーで!」
 ユキニワトがブレスを止め、下の方から回り込み、一気に大口上げて跳び込む!
 「アイスウォールシールドウィークエレメンタル!」
 それを鱗粉から形成された氷の盾が防ぎ、ユキニワトは地上に戻る、
 「どうなってんのよ!早く決着付けさせなさい!」
 「これで決めさせてもらう!もう防ぐ手はないはずだ、ユキニワトの効果を発動!」
 「まだこれがあるのよ、手札より、アイスクロリシールドエレメンタルで相殺!さらに、そっちのフロストエレメンタルパワーでも届かないようにブレイクフリーズリアエレメントを発動するわ!」
 「ええい!行くわ!」
 ユキニワトが今度はその身体で跳躍体当たりし氷の盾を砕こうとするも、氷の盾が巨大化し、それを防ぐ、
 「てぇい!」
 しかし、体を反転させ、四つの足裏で氷の盾に張り付く、
 「利用させてもらうわ」
 そこから氷の盾によじ登り
 「とうっ!」
 氷の盾の上から跳んだ!
 「そんなのありなわけ!?でも!」
 対するレイドシャクが氷の木となり、ユキニワトに突進!
 「ぐえっ!」
 そのまま氷の盾に弾き飛ばし、上に飛びあがって宙返り、
 「このまま一気に貫いてあげる」
 「そうはいかないよ・・・フリーズトライエレメントの効果を発動!」
 「それだと、上げるパワー足りてないんじゃないの?」
 「そんな事ない!、フリーズトライエレメントは特定の属性を持つ仲間がいれば、コストを追加してパワーを上げられる!今回は風属性がいるから、さらにパワーを900分上げる!」
 グッンディが突如吠えると、氷の盾ごとユキニワトが回転!
 「ちょっ!?」
 あわててユキニワトがその四肢を地に着けるようにバランスを整え、高速回転により、レイドシャクの突進を氷の盾端を利用した数秒の氷火花の削り合いの末に弾き飛ばした、
 「このまま行くわ!」
 そこからユキニワトが自身のみの回転を止める様に少し跳躍し、まるで回転する駒の上に方向を変えず乗り滑るワニのように自身の足を氷に滑らせつつ一気にレイドシャクに跳んで行き、その口で噛みついて行く、
 が、氷の木が噛み砕かれるタイムラグを利用しそれを間一髪でかわすレイドシャク、
 「それなら!」
 ユキニワトが氷のブレスを上に吐きだし、たくさんの雪と化す、何を・・・?
 そう思った矢先にそれがレイドシャクの鱗粉と合わせ氷の林と化していき、
 「はっ!」
 ユキニワトが回転する盾の中央に跳躍戻って盾ごと縦横無尽に飛び回り、氷の林に氷を付けたり、適度に切ったりして・・・さらに動き回り
 そこに、森林の中にある氷の大寺院と雪の庭を再現しきる!
 それを見たレイドシャクがつられてヒラヒラと飛んで行き寺院が光を放ってレイドシャクごと氷の粉となって消滅した!
 「よし!」
 フリィジアの渾身の一言
 「何がよしなんだよ・・・」
 「でも、ボーダイカがまだいる!」
 その間にも向こうの宣言、ええい!
 「こっちはグッンディだ!」
 グッンディが剃刀を持って走る中で、
 ボーダイカが対決を嫌ったか、壁の方から壁を波に見立てるようにしてこちらに滑ってくる!
 グッンディが剃刀でスノゥメアを攻撃しようとするもウルフィスに横から弾き飛ばされ
 「ウワゥ!」
 吠えられ動きが止まりその間にも、一方こちらにボーダイカが迫ってくる
 「やらせないわ!」
 そこに横から氷の盾に乗ったユキニワトが飛んできて、ボーダイカにぶつけてボーダイカを弾き、僕の前に着地、
 グッンディとボーダイカが諦めたかそれぞれ元の位置に戻る、
 そこで、僕とスノゥメアは互いにライフカードを一枚ずつ取り
 「ターンエンド!」
 「ターンエンド!」
 宣言、
 このまま、行けるだろうか、まだ、何か
 「さて、ようやく行けるわ・・・!」
 スノゥメアの言葉に、急激にあたりに寒気が増してくる・・・!
 
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――