氷漬け罪の雪女と氷精霊との出会い ダブモン!!6話/11
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洞窟探索4
「ちょっと!あなた達、こんなところに入り込んできて、危ないわよ!」
やってきたのは氷の精霊のような少女、
全長は僕らの3分の1程くらいか、目は人に近いように見えるながら体が氷のように水色で透き通り足は無く、代わりに尾を引く水のようであり、液体状の氷のような長い髪を持つほか、
両肩、それに頭の上にはオールバックの髪のようにクリスタル状の氷の鎧の意図がある、
「君は・・・?」
思わず着いて出た言葉に、その氷の精霊は答える、
「私?私はフリィジア、ダブモンNo.155、雪降り染めの氷彫師、フリィジアよ、にしても、あなた・・・」
と、そのフリィジアが俺の周りを飛びまわってじろじろと見始める・・・
「かわいい・・・」
「はい・・・?」
思わず口角がひくつくが・・・かわいいって言われても・・・
そんな本心いざ知らず、フリィジアが俺の前まで来て思い切り顔を寄せた
「あなた、名前はなんてぇの?」
「兎白、稲走 兎白(いなばしり とはく)」
「兎白か~、ううん、可愛いわねぇ・・・」
少し離れつつもじろじろと俺の顔を見つめるフリィジア・・・
え~っと、どうしたらいいんだこの状況・・・
「おい・・・」
横から声をかけたのはカンテーラだ
「済まないが、この洞窟の奥に行かなきゃならないんだ、退いてもらえるか、あと、そいつ、迷惑してるような顔してるぞ」
「迷惑って!?」
カンテーラを見降ろしていたフリィジアが真正面から見てくる
「私って迷惑?」
「ちゃんと言った方がいいよ」後ろからの鼓動の声
「そうだぞ、お前、押し弱い時は弱いんだから」続けての良星の声
「外野は黙ってなさい!兎白以外に興味はないの!」
後ろからの二人の意見を一蹴するフリィジア、そして、改めて俺を見据え・・・
「ねぇ、私って迷惑・・・?」
仕方無いな・・・
「とりあえず、退いてくれたら助かります・・・」
「う・・・」
俺の言葉の意図を読み取ったのか、一瞬固まった表情となり少し引くフリィジア・・・
「ううん・・・そっかぁ、ごめんなさい・・・で、あなた達はなんでこんなところに?洞窟の奥に何しにくのよ・・・」
「この洞窟を使えなくしているダブモンの所に行くんだ、説得して、通してもらおうと思って・・・」
「ああ、じゃあ、私と目的地は一緒かぁ・・・」
俺の言葉にこともなげにつぶやくフリィジア、
「そうか、なら案内してもらえないか?」今度はカンテーラの言葉「そうすれば、俺はこいつらを暖めるのに集中できる、力の節約にもなる」
「う・・・」
カンテーラの不意の言葉に、またもうめくフリィジア、目が泳いでるぞ・・・
「実は・・・その・・・ここにきて早数日・・・この洞窟って割と複雑でさぁ・・・」
ああ・・・なるほど・・・
「友人を訪ねてきたはいいものの・・・久しぶりに来たもんだから道を忘れちゃって・・・よく考えれば、この洞窟もいっつもその友人に案内されてばっかで一人で来たのは初めてだったりするし・・・」
はぁ・・・仕方無しに助け舟を出す
「じゃあ、俺達が案内するからさ、その友人の事、教えてくれないかな?」
「任せて、兎白!」
「後、俺の友人たちにもちゃんと接してくれ、えっと・・・」
「双運 良星(そううん りょうせい)」
「海象 鼓動 (かいぞう こどう)」
「蜜羽 四葉(みつば よつば)」
「ウィルピーでっす!」
「そして、俺がカンテーラだ、よろしくな」
「よ・・・よろしく・・・」
片口端を少し引くつかせるもすこしぎこちない笑顔を向けるフリィジア、どうやら、気に入った人以外とは付き合いたくないタイプらしい・・・
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