オイレンのラノベ置き場・双札

月から金、土はときどきを目標に私が書いたラノベを置いていきます。

到着!魔道都市マジカラ!! ダブモン!!5話/26

 
到着!魔道都市マジカラ!! ダブモン!!5話/26
 

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街中-9
 
 「どうも~」
 深夜、真っ暗な宿屋の一室で、外の明かりもほぼ全て消えたころに、閉まった窓の外よりその声が聞こえた
 光の幽霊、的なウィルピーの声だ
 「そろそろ行きますですよ・・・」
 まどろみの中、俺達は目を覚まし、不要なものは部屋に置き、
 「窓からお願いしますです」
 「だな」「うん」「そうしよう」「りょ~かい」
 窓を開けた後、ウィルピーの主導とカンテーラの吊り支えでの降下時の速度低下により、一人一人、順次下に降りて行く
 「来たわね」
 最初に降りた俺に、先に降りていた四葉が話しかけてきた、
 あいも変わらずの不敵な目つき・・・
 「ああ、じゃ、ちゃっちゃと済ませようか」
 そうやって応対する間にも、カンテーラが兎白と鼓動を順番に降ろしてきた
 「俺達も忘れんなよ」
 「そうそう」
 そして、カンテーラが外側から窓を閉め、
 「ていっ!」
 コン!
 外側から右手の甲っぽい布で叩くと、窓の中央の隙間の横から留め具が降りた、ように見えた、
 カンテーラが降りてくる
 「慎重に立てて置いた回転式の留め具を衝撃で下ろしたのさ、帰った時はシャドウブレイドの刃先で上げてやる」
 と、得意げに話す、
 戸締りがんなもんで大丈夫なのかとも思うが、ここは仕方がない、まわりに誰もいないがため、この深夜劇を誰かに見られていないことを祈るばかりである
 白い家々が夜の闇に染まり切るほどの真っ暗な中、あの裁定の剣のある豪邸に向かって走って行く、
 昼とは違う、恐ろしいほどに冷えた空気が俺達とすれ違い続ける・・・
 忘れたころに見つかるほどには明かりがともっていたりしているが、そこは極力遠くに避けて通って行って・・・
 裁定の剣が展示されていた豪邸の左手側の家とまたそのそばの家の隙間に潜り込み、様子をうかがう
 「さすがに、玄関は閉まってるわねー」
 確かに、入り口を覆う大きな立て板が内側からしてあり、槍持つ兵士と火が灯る鉄円に三本の鉄棒を足として組み合わせた松明立てがそれぞれ一対ずつ存在し、まわりににらみを利かしている、
 ん?宮殿の脇の大きな塀の隙間から兵士が出てきて周りを見て戻って行く・・・?
 「なあ、カンテーラ、さっき脇から出て来た兵士・・・」
 「恐らく、塀との間にある庭部分を見張ってるんだろうな・・・」
 「なんか、一人で回ってなかったか?二人一組じゃない感じ・・・」
 「それに、こんなに大きい豪邸なら、きっと、使用人用の勝手口とかがあるよ」
 だろうな・・・兎白と鼓動の意見に思わず同意する
 足音も一人分しかしてなかったし・・・
 「なら決まりだ、この暗闇に乗じてあの兵士の後ろにつく、一気に近づくぞ」
 そうして、暗闇の中を進む、幸い、豪邸の横幅が少し大きめなため、塀と家の間に潜り込む間にもこちらの方にいる兵士はあくびなどして、一切気づかれることなく入り込めた、
 その後、先行く兵士を追尾しつつ家の裏まで行く、大きめ茂みがそこそこにあるためいざという時はそこに跳び込めばいいだろう、上の四角い窓からは明かりがあるところもあったが、進む途中、他の兵士には会わなかった、会ったら引き返してるところだが・・・
 裏の真裏まで来た頃
 「おっ、あったぞ、裏の勝手口!」
 
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