オイレンのラノベ置き場・双札

月から金、土はときどきを目標に私が書いたラノベを置いていきます。

到着!魔道都市マジカラ!! ダブモン!!5話/12

 
到着!魔道都市マジカラ!! ダブモン!!5話/12
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街中-4
 
 「それじゃあ・・・とりあえず、大通りを進んで行こうか!」
 大通りを歩き始める俺達、にしてもすごい人だ、
 屋根下の絨毯のに乗せられ売られているものも、つぼや食料など数多い・・・
 それを、黒と白の衣装に身を包んだ人たちが、そこかしこで見たりしている、
 「そういえば、魔導都市とか言われてるが・・・この中に魔法の道具とかあるのか?」
 先を行くアクリスに問いかける、が、アクリスは悩んだような弱り目になり、
 「ううん・・・注意深く見ればあるかもしんないけど・・・」
 「俺の目にはその体の道具は見えないな・・・」
 「私もですよ・・・」
 いきなりアクリスが歩きながら振り返る、その目は、カンテーラとウィルピーの方を向き、楽しそうに輝いていた、
 「さすが、幽霊族のダブモン!魔力とかも見えるんだね!」
 そうやって、俺の質問に答えてきたアクリスがなぜか最終的に感嘆を上げる、
 と、今度は兎白がアクリスの方に目を向ける
 「そういえば、魔法の道具ってどんなことができるんだ?」
 「込められた魔法によっていろいろな事が出来るよ、火の玉を出したり、水を生み出したりね、でも、神の理を超えるようなことはできないみたい」
 「神の理?」
 「死者を生き返らせるとか、過去にさかのぼるとか、よく上げられるのはこの辺だね」
 なるほど、魔法っつったって万能じゃないわけだ・・・
 「後は・・・神を殺すとか・・・」
 「そういや、カードにそんなこと書いてあったわね・・・」
 「そうなのか?」
 「そうよ、ウィルピー・シンのカードにね」
 「そう、あれは、仮に本物であれば、神も魔も殺す剣なんだ・・・」
 「神も・・・魔も?」
 どういうことだ?神を殺すっていうのは理解できるが、魔を殺すっていうのは・・・魔って何だ?
 「ここがどうして魔導都市って言われているか教えてあげようか?」
 「・・・どうしてだ?」
 「知りたいな」
 鼓動が自身に勢いよく右人指し指を指し話しこむ「僕も僕も!ついでに言うなら、魔法の道具や魔法って結局何なのかも知りたい!」
 アクリスが不意に雰囲気の変わった真剣な顔つきになる
 「・・・魔法っていうのはね、魔族から生まれているのさ・・・」
 「魔族?」「魔族?」「魔族?」
 「そうなのっていうか、魔族なんているの?全然見たことないんだけど、ダブモンならよく見るけど・・・」
 「魔族はいるよ・・・壁を見たことある?」
 「壁?」
 「壁ねぇ?」
 「壁って?」
 「壁・・・?」
 「この街の向こう、」アクリスが正面の青い大空を望みだす「砂漠の果てにその一部は存在してるんだ、全体的に言うと、この大陸を少し斜めに縦断するように存在しているんだよ、二枚の壁が・・・」
 「二枚?」
 「一枚じゃなくてか?」
 「なんで二枚?」
 「二枚・・・」
 「戦争をしてるんだよ、いや、人類と魔族の生存をかけた生存闘争、とでも言えばいいかな、」
 戦争・・・
 「それは今だに続いていて、やがて戦いに疲弊した両者の内、魔族が突如、その総力を結集し、一枚の壁を作り出した、それは、魔力をうまい具合に固めて作られていて、魔族のみが出入りできる特殊な壁だった」
 「でも、そんな壁があれば人類は攻められ放題じゃ・・・」
 「だから人類も対抗して作ったのさ、壁を、こちらは魔力を介しておらず、通り抜けなども出来ない反面、人類が技術を結集して作り上げ、丈夫さでいえばこちらの方が上だ」
 「なるほど・・・」
 「なるほどなぁ・・・」
 「なるほどおぉ・・・」
 「なるほどね・・・」
 「それで、魔族から生まれた魔法っていうのは、火の玉や氷を生み出すものもあるけど、例えば、あ!」
 アクリスが突如、右手の民家に向かって走り出す、
 民家には四角い窓と出入り口が存在して中が透けて見えるが・・・そこには、いくつもの本棚が見える・・・?
 それを視認しながらも俺は思わずアクリスに声をかけ、
 「おい!」
 「あ!」
 「ちょっ!」
 「どこ行くの!?」
 アクリスを追いかけ走り出す俺達一団、
 家の中は、どうやら、本屋のようだ、
 濃い色の木の本棚が壁含め四列並び、壁際のものは下に扉付き収納スペース付き置台が隙間なく並べられ、その上にも本が平積みされてもいる、
 奥の方には店主だろう、木のカウンターの奥に髭に白い物が混じっていて頭に赤い布巻き帽子を着けた日焼けした、おじさんとおじいさんの中間ぐらいの年齢の目に力なく視線をそらすいかにも退屈している風の男性がいる
 「あった!これだ・・・」
 アクリスが左手側の本棚で一つの本を取り、広げている・・・
 「何だそれ?」
 「なんだよそれ?」
 「なになに?」
 「・・・白紙じゃない・・それ?」
 そう、白紙だ、
 俺達が思わず近づき覗きこむも、アクリスが手に取っていたのは白紙の本・・・
 紫を基調としてロープが二重四角と斜め四角に配されたような分厚いその本は、中身が全く書かれていない・・・
 「だが・・・魔力を感じる・・・」
 「何でしょう・・・?」
 なんだって?魔力・・・?
 カンテーラとウィルピーがぽつりとつぶやいた言葉に、俺は思わず少し驚く
 「そう、これは白紙だ、そして、魔力がある・・・そうか、白紙だから普通の本かメモと間違われてここに入れられたんだな・・・」
 俺達も思わず横から近寄って本を見てみるが・・・いたって普通の白紙の本である・・・
 「なぁ、それ、本当に魔法の」
 「しっ!」
 アクリスが人差し指を口に伸ばして当て、俺含めたまわりを黙らせる、
 そして、店主の方を見るが、店主は呑気に右手を口に近づけあくびをしている・・・
 「ふっかけられたら困るからね、上にある様に大銅貨一枚で買いたいんだ・・・」
 アクリスに言われたとおりに上を見ると、
 「確かに、ここの本全て大銅貨一枚って書いてあるな・・・」
 カンテーラの声、
 本棚の上にどうやってか裏に石の重しを置いて固定した雲のような形の木のかけ看板にそういう文字が書いてある・・・
 「でも、本物なのか?」「疑うよな・・・」「確かに、表紙にしては中身が無いのは不自然だけどね・・・」
 「ううん・・・よくわからないわ・・・」
 「そうだね、ちょっと試してみようか・・・」
 その言葉に俺達の視線が向く中でアクリスが右人差し指を本の中央に付けて円を描くように動かすと、そこから黒い線が出て、
 描かれたのは8に足が生えたような小さいキャラクター、その周りを広くとって四角を描くと、右手をページにかざし
 「マイン、オールショキ0、ホワイル1カッコ、ムーブアイイコールレフト、アイクロイコールムーブカッコムーブアイ1クローズ、イフ、アイクロイコールワイクロカッコ、ムーブアイプラプラコウウントプラプライフムーブアイイコールダイ4カッコアイイコール0クローズクローズ、ワイクロイコールアイクロ、イフコウウントイコールダイ20カッコブレイククローズクローズ、と」
 すると、キャラクターが右に歩き出し、四角にぶつかって下に、また四角にぶつかって左に、またまた四角にぶつかり今度は上に、
 次第に四角の内側をぐるぐるとまわり始めて行く・・・
 アクリスがそのまま次のページを開くと、
 ページの裏にはアクリスが言ったであろう呪文がびっしりと記されていた
 なるほど、これは魔法の本だわ・・・
 「マジックブックを仕上げた後は魔法で呪文の書かれたページは閉じてしまうんだよ、呪文を知らない者以外は開けられないようにね、最新のものは紙の厚さも1ページと同じになるんじゃなかったかな、まぁ、これは最初から魔力が内蔵されているから僕でもかけるんだけどね・・・」
 アクリスはそう言うと、余程、その本が気に入ったのだろう、
 その本を閉じるとそのまま店主の元に行き、ポケットから出した大銅貨とその本を交換、腰元の白い鞄に放り込み、
 少し楽しそうに本屋から出て行く・・・それを俺達は追いかけ、再び魔導都市の散策を再開するのだった・・・
 
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