到着!魔道都市マジカラ!! ダブモン!!5話/10
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
バトル-4
状況はこちらが圧倒的に不利、向こうはモンスターとオーバー計3体、こっちは何も無し、
「リチャージ!」「リチャージだ!」
「ドロー!」「ドロー!」
・・・さっきの攻勢で、ORのカードを引いた、ここは、山札から使えるカードを・・・呼ぶ!
1番とチャージゾーンに、向こうは予の場所とチャージゾーンに、それぞれカードを裏側で・・・置く!
「セット!」「セット!」
そして、表に!
「オープン!」
「オープン!」
「エレメンタルラコーツ、オーブカードだ!」
「我はダークラスターエレメンタル、リサイクルだこれをチャージゾーンに、さぁ、どんな手で来るのだ?」
俺の前に来た山札からカードが巻物の様に流れ出す・・・こいつ!右人差し指で指定!!
「俺は、バトリングパワーエレメンタルを発動!この効果により、コスト1のモンスターを手札より召喚する、来い!バーンウルフ!!」
「ダブモンNo.28、炎狼の放浪士、バァァアンウルゥフゥ!」
俺の前に炎の竜巻が吹き上がり、それが散らされた後に、一体の赤い狼が立っていた、
背から側面にかけてがが赤、腹側が白い毛皮に、炎のようなたてがみに額の毛皮を持ち、口に葉っぱの付いた細い茎を加えている・・・
「お~っし、なら一気に逆転してやる・・・憑依!!」
首にカンテーラのマントが巻かれ、口にカンテラを噛む感じにある
「燃え上がってきたぜぇええええ!!」
またあの性格に変わったよ・・・
でも、ま、この意気の方が逆境を跳ね返すにはちょうどいい!!
「さらに、召喚したモンスターノパワーを500上げ、相手のモンスター、オーバーに勝利した時に発動する効果がある!!」
「わぉおおおおお!!」
カンテーラの身体から、湧き上がる力と気合からか盛大な炎のオーラが吹き上がる!!
「この戦闘で勝てば、即座に戦闘を行ったなモンスター、オーバー以下のパワーの相手のモンスター、オーバーをトラッシュに送り、山札から1枚引ける!!、さぁ、1番戦闘だ、まずはそっちから、リサイクルかスマッシュ、好きな方を発動出来るぜ・・・?」
「いいだろう、ならば私はこれだ!!私はこれを発動する、O-カウンター・エレメンター!」
アンライガの闇のいかづちが増していき、その目が昏く光る・・・
「このカードはオーブを破壊するカード、発動したものと同名のカードを強制的に山札から1枚トラッシュに、」唐突のアンライガからのいかづちに、俺の山札の一枚がトラッシュに!?
「そして、アンライガのパワーを上げ、更に、ターン終了時に手札から1枚、ターン終了時にコストを前借してモンスターを召喚する・・・そして、行け、アンライガ!!」
アンライガが宙に飛び、カンテーラの方に向かう、
対するカンテーラは、いきなりカンテラと口からの炎の大放射!!
「おらぁあああああ!!」
完全にアンライガを覆い尽くすも、アンライガが大きく翼を広げた途端、その炎は切り裂かれ、
その時発せられた一息の電気と闇混じりの突風で吹き飛ばされる、
しかし、アンライガの体は少し焦げている、間違いなく効いてるぞ!
「なら、こっちはどうだぁ!?」
今度はいきなり天井を支える柱に飛びつき、そこから一気に天井まで駆けあがり、
数秒の駆け足と共にアンライガに突撃を駆ける、
が、アンライガは後ろに飛んでかわし
「なろうっ!!」
着地した瞬間のカンテーラの背にアンライガが電撃帯びた右前足を叩きつけて行く!
「ぎゃ!」
ものの見事に背中に喰らうカンテーラが
「ごぅっ!」
一気に下に口から炎を吹き出し、その勢いでアンライガに体当たりをかけた、
ダメージはなさそうなもののバランスを崩してこけるアンライガ、
「がぁああ!!」
そこに今だに炎をはいてバランスを取ったカンテーラが床に着地、即座に飛び付いてアンライガの左翼をその右前足で抑えた、
「捕まえたぜぇええ!!」
驚き目を見開くアンライガをしり目に、先ほどと同じく大火力の火炎放射!!
しかし、少し経つと、炎から一条の雷光が走る
「ちぃいい!」
一瞬で後ろに避けるカンテーラ、ゆっくりと立ち上がるアンライガ
先ほどの雷はアンライガが放った物か!?
対峙するカンテーラとアンライガ、すると、アンライガがゆっくりと翼を動かし宙に逃げようとする、
だが、ダメージが溜まっていたのか動きは緩慢・・・ここだ!
「相棒!」
「ああ、俺は、マルチパーストエレメンタルパワーを発動!!コストにマルチパーストエレメンタルパワー、マルチパニッシュエレメントを指定!!」
この効果は向こうの出ている全戦力を使っても、相殺込みならパワーが上回れないはず・・・!
牙に炎を宿し、向かって行くカンテーラ、対して、アンライガもバランスをなんとか取って牙に雷宿しカンテーラに向かう、
交錯する二獣、倒れたのは・・・アンライガ!
カンテーラがその右の翼を根元からむしり取っていたのだ!
何とか立ち上がろうとするアンライガ・・・
「お前はここで終わりだ!」
カンテーラは体を上下反転させなから跳躍、天上にその四肢を着けまたも体を上下反転させながら反転跳躍!
見事にアンライガの右首元を噛みちぎってアンライガを爆発、消滅させた・・・
「てめえらもここで終わりだよ!!」
今度は地上付近にいたライバホースとネクロスに大火炎放射!!
そこから炎の内が冷めやらぬまま、一気に炎にカンテーラが突進していき、
ライバホースの首元が噛み千切られ、ライバホースが爆発、消滅し、
ネクロスがそれに目を取られていると、いきなり炎から両刃の刃が振り降ろされ、
慌てて右手を湾剣に変えて防御するネクロス、
「っち、やはり一筋縄じゃいかないか・・・」
炎が晴れた時そこにいたのは普通のカンテーラ!?憑依を解いて一気に向かっていたのか・・・
「だが!」
そこから剣を引いて振り、剣を弾き合わせ、更に突進して剣を下から振るうとネクロスがそれを受け止め弾き、突如、炎を振りまき目くらまし!
が、これも何度も通じないのか、ネクロスが自身を長巻きに変じ、一気に炎を切り裂いた、身体を切り裂かれるカンテーラ!
そこにネクロスが大上段に自身を上げ第二打を飛ばす、
「あんたも油断の一つはするんだな!」
カンテーラが一気に懐に入る!
切り裂かれたんじゃない、微妙に後ろに下がって、布の部分だけ切り裂かせたんだ!
「たぁっ!シャドウブレイド!!」
長巻きの中程をカンテーラの刃がものの見事に叩き切った!!
真っ二つになるも元の姿に戻って慌ててアグニスの元に行くネクロス、
対して、ネクロスを一瞥した後、冷静にこちらを見据えるアグニス・・・
「ふん、今回は私の選択ミスだな、だが・・・」
アグニスの前にいきなり滝が流れ落ち、それを中央よりX字に切り裂いて一体の馬騎士が現れる!
全身が鉄鎧のような甲殻で覆われ、頭は先の尖ったエビであり、針のような刃のような四本の足に四つの手と一体化した刃槍を持つ、
「私の場はがら空きになったわけではない、さぁ、もう一度戦おうじゃないか!!」
「こっちにはこいつがある!!」
バトリングパワーエレメンタルの効果で山札から一枚引く!!
「このまま一気に攻め落としてやる!!行くぞ、カンテーラ!!」
「ああ!」
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――