森で相対せし地上げ屋炎獣一家 ダブモン!!3話/07 妖魔版
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森の中で立ちはだかるイグアナの焼き鳥屋、向こうがどう出てくるかわからないな・・・でも、
「リチャージ!ドロー!!」
これは・・・・よし!
引いたカードを1番に、もう一枚をチャージゾーンに
「セット」
そのまま1番のを表に!
「オープン!生命の壊し屋、グリブレイ!!」
「ダブモンNo.31生命の壊し屋、グリブレイ!!」
上空から来た風の球が地上に着弾して嵐を巻き起こし、それが縦に斬り裂かれ、その嵐を切り裂いた刃角の付いたグリフォンがその姿を現す、
白い鷲の頭を中心に胸元から尾元、それから尾先と翼内側を白い羽毛が構成し、その外を茶色い毛皮が覆い、
その頭には、透明のような透度の、中央が四光星の様に膨らんだ両刃を持つ、
と、いきなりベロシタンがグリブレイを見据え、ニヤリと右口角を上げて笑い
「いいな・・・大きな翼にくちばし・・・今度こそ焼き鳥パーティだ!!」
さらに、舌舐めずりしつつチラリと微笑にゴリアゲルの方に視線を送り、
「大物だぜ親分、舌だけで十分だと思ったが、仕事道具、取ってくれよ!」
「仕方無いな、誰か?」
すると、後ろゴリアゲルの影から紐にまとめられた竹串の束が差しだされ、それをゴリアゲルが受け取り、
「そらっ」
ベロシタンに放り投げると、それをベロシタンが右手に受け取り、ハッピの内側にしまうと同時に、両手の指の間全てに一本ずつ竹串を挟む様に持った!
同時に、竹串一本一本から炎が放たれ燃え始める、刺してしまえば中から肉に火が通って行くだろう、火が消えない限り食べづらそうではあるが・・・
「串渡しついでに次は俺が行きやすぜっ、親分!」
と、今度は若く威勢の声が響いたと思ったら、ゴリアゲルの後ろから赤きダンゴ虫がローラーの様に炎を回転噴出させ走って来た、
「ダブモンNo.130、赤熱の整地整備員、ダンゴォラ!!」
なるほど、今回はあれを・・・ってあれ、画面のベロシタンのカードの側に別のカードが・・・
「イクイップカードだ・・・」
うどわっ!!
僕の右前にいたカンテーラがいつの間にか頭を上げており、つぶやいていた、
「カンテーラ、復活してたの!?」
そして、僕の方を見つつ
「まだ体が熱い、今回はグリブレイ任せだが、イクイップカードの解説はしてやろう」
一応知ってるけど・・・
「いいか、イクイップカードはパワーの値が装備しているやつのパワーに加算される、が、そのかわりに装備してる奴がトラッシュに行くなどしてその場所から移動する時はトラッシュに送られるんだ、わかってるな?」
「う・・・うん・・・、今回はダンゴォラのコストが0で、このイクイップカード、焼き鳥竹串 ボゥボゥチクがコスト1、それから、フレイムエレメンタルトランスポート突Aっていうカードが出てる、だから、フレイムエレメンタルトランスポート突Aでボゥボゥチクを呼び出してベロシタンに装備させ、その装備した時のコストとして、ダンゴォラが召喚されたんだね・・・」
「まぁ、そんな感じだろうな、じゃ、俺はもう少し休ませてもらうぜ・・・」
言って、カンテーラはまた前のめりに倒れていく、
対する僕はなるほど・・・などと感心・・・ってそうだ、
「僕は、グリブレイのコストにマルチエレメンタルパワー、火と大地と水の土器パワー、フレイマーエレメンタルパワーを指定!」
危うくコスト指定を忘れるとこだった・・・
「おらおら、焼き鳥にしてやるぜ!!」
両腕を振り回し、竹串を乱投げしていくベロシタン、投げた両手を懐に入れ、素早く竹串を補充していく、この竹串乱投げをグリブレイは両翼を大きく羽ばたかせ続けから起こした風によりことごとく吹き飛ばす、
この調子なら大丈夫かな・・・?
だが、ベロシタンは竹串が切れたのかを吹き飛ばされた竹串を動き回って両手を宙にだし集めて回収し
「これならどうだ?」
今度は炎をまとった舌を飛びださせる、
カードの効果だが、相殺できないというか、相殺できるカードが一切無い!
が、グリブレイは飛翔して上に避けつつ、その角を舌に向かって振り降ろす
「げっ!?」
慌てて舌を引っ込め、角をかすり避けつつ口内まで持ってくるベロシタン
「危ねぇ、危ねぇ、切り落とされるところだったぜぇ・・・・」
そこにグリブレイが飛んで来て、顔を左翼の方に出し、一気にそこから角を振るう!
「げぇっ!?」
慌てて上に跳んで避けるベロシタン、
「だが、近づいてくれたことは好都合、炎竹針!!」
一気に両手から炎をまとった竹串を投げる、
対するグリブレイはあわてて頭の角を振るって竹串を数本弾くがいくつかが翼に当たってしまい、あたふた急いで飛翔する
「おっと、つれないじゃないか、俺の竹串は、二度燃える!!」
いきなりグリブレイが刺さった串がさらに燃え上がる!
「焼き加減調整のためになぁ!!さ、仕上げだ!!」
が、そこでグリブレイ慌てて翼を動かし、ベロシタンに炎風を飛ばす
「俺に炎の風は効かねぇ、必殺、鳥燃!!」
鋭い舌が伸び飛び、グリブレイが上に何とか飛んで避け
「逃さねぇ、二段!!」
舌を一気に回収した上での軌道先読みの続けての一撃にあえなく身体を胸より突き刺され体内から炎焼、爆発、消滅する、
ぐっ、でも、2番戦闘がある!
ドキサンショが跳躍して胸に入れた右手から土器の手裏剣をゴリアゲルに投げつける、
それを見ていたゴリアゲルが調子を崩さず口を開いた
「おっと、」
そのままダンゴォラに目線を移しつつ
「行って来い、ダンゴォラ、やりすぎるなよ」
それと引き換えにダンゴォラがゴリアゲルに顔を向け
「りょ~か~い!!」
返事を返した後、僕の方を見据え丸まって転がり走ってくる、って速度が上がって行く!?、速い速い、車並みだ、あれじゃ止まれないって!!
ゴリアゲルの足元に土器手裏剣が突き刺さり、
こっちにダンゴォラが向かってくる
「轢いちゃうけど避けてねぇ~」
もうすでに避けれる距離にはない、こうなったら、超えられるかわからないけどジャンプで
ガキン
と、いきなりダンゴォラが向こうにはじけ飛んだ、
目の前にいたのは・・・カンテーラ!?
カンテーラが右手から身体の前に出した両刃で思いっ切りダンゴォラを弾いたんだ!!
「カンテーラ様、完全復活だっ!!」
両刃を振るって目前に突き出し、そう宣言したカンテーラは、どこか生き生きして見えた・・・
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