バハムートの焼肉@オイレンのラノベ置き場・双札

月から金、土はときどきを目標に私が書いたラノベを置いていきます。

足踏み入れし暗い街で・・・ ダブモン!!21話/21

足踏み入れし暗い街で・・・ ダブモン!!21話21
 
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21
 
 裏路地の袋小路の中、通路側に背後を向けるような立ち位置にいきなり表れたボロ黒ローブを深く着た誰かが言い放つ
 「どうも、ダブモンを連れたガキども、カードゲームしないかい?」
 何を言ってるんだこいつは・・・?
 黒ローブのフードのせいで顔は見えないが、
 見た目や声からして身長や年齢は私達と同じぐらいに感じる・・・
 「ここを通るには通行両が必要でね」
 「で?」
 「なんだ?」
 フリィジアとイグリードが前にでて槍と拳を構え威圧するだが、
 相手は極めて冷静に
 「おいおい、俺だって通行両を取るためだけにダブモン四体とやり合うのは御免だぜ?だからさ、カードゲームだよ?お前らも騒ぎを起こして警備のダブモン達に睨みつけられるのは迷惑だろ?」
 フリィジアが槍の構えにさらに力を籠める
 「安心しなさい、あなたの口と足を怪我一切なく塞いで鼻だけ息が通るように凍らせて問題ゼロで通ってあげる」
 物騒だなぁ・・・仕方ない
 私は全員より一歩前に出るまで歩き話し出す
 「いいわ、それで気が済むなら付き合ってあげる」
 「いいんですか?四葉さん?」
 右方より疑問符を抱いて力がいまいち入らなく私を見上げるウィルピーに向かって私は目線のみを向け
 「ウィルピーは?」
 「まぁ、付き合いますけど・・・」
 よしよし
 私は周りのダブモン達に目配せしつつ
 「それでもめ事起こさないってんならいいじゃない、もし私が負けても、あなた達がいるし、ね?」
 最後に少し気楽さを演出しつつ言って、再度、気合を入れ正面の男に向き直る
 「デッキケースあるの?」
 「もちろん」
 向こうが向けてきたのは、紫の宝玉がはまった縦長のデッキケース、
 こっちも、黄の宝玉がはまった黄色の長方体、デッキケースを前に出す
 緑の光の板が私の前に、闇色の板が相手の前に互いに画面を伴い出現、
 デッキケースを左手の方に置き、デッキが外れてシャッフルされ山札となってそこに置かれ
 山札から手前に5枚カードを置き、同じ枚数引き、左手に移して手札にする、
 と、私の服が下の方から左右半々に赤と白の縞々とは青背景に白星をいくつも記しものと白色青色赤色を配されたものタイツに、
 赤色白色青色の三色が横に並ぶスカートに、
 白い星が左目元にいくつかつき、頭に傾いたシルクハットが出現する、
 いつもの衣装変化だ
 「・・・なんだそれは?」
 怪訝な、目を細めた怪訝な目の相手の疑問に私は得意げに笑顔作り答える!
 「可愛いでしょう?」
 「イタイ」
 グフッ!?
 し、心臓にダメージが・・・
 こ・・・ここではイタイかもしれないけど、他のとこじゃ可愛いのよっ!!
 「四葉~?」
 「四葉さん?」
 後ろの良星の少しあきれ気味な言葉と横のウィルピーのやっぱり疑問符付きの声に私は気合を入れ直し背を伸ばす!
 「さぁ、いくわよ!カードバトル・・・」
 「カードバトル・・・」
 「スタート!!」
 「スタート・・・」
 
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