足踏み入れし暗い街で・・・ ダブモン!!21話13
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13
「リチャージ!」
「リチャージ・・・」
「ドロー!」
「ドロー!」
「セット!」
「セット・・・」
「オープン!」
「オープン!」
「私から!プーマヤ!!」
「ダブモンNo.266、宣託審の念降ろし、プーマヤ!」
灰色の山猫が身体と四肢をくねらせ私の前に躍り出る!
高鳴きその声を上げ、周りに霊魂のようなエネルギーをまとわりつかせると同時に、
青いインナーに鉄兜と鉄鎧が出現する、
その鎧の右肩には先向くまっすぐな剣が、左肩には四角形の後ろ側を伸ばした五角の盾が配されている、
「では、グラスイズ!」
「ダブモンNo.369、硝子骨の眼鏡販売員、グラスイズ!」
現れたのは・・・スケルトン!?
周りに二つの眼鏡が漂っている・・・?
骨のキツネ獣人に眼鏡をかけたようなものが空に座って二つの骨の尾をたなびかせこちらを見る・・・
「『プーマヤのコストにウィルピーキラメントとシャインエレメンタルパワー+を指定!さらにウィルピーキラメントを発動!!』」
「『グラスイズのコストにクライキラーディングパワーと闇の階級演技エレメント、闇の鏡の惑わしエレメントを指定!闇の階級演技エレメントでウィルピーキラメントを相殺!!』」
やっぱり相殺された!
1番戦闘!!
互いの声が放たれると同時にカージラスがグラスイズに向かって光の渦を纏わせた腕を突き出し、光の竜巻を撃ち出す!
が、グラスイズは宙浮く眼鏡一つを高速で目前に円状に回して光の竜巻の光の軌道を周囲に拡散曲げて行く!!
そうする間にも、カージラスはグラスイズに近づき右拳で直接ぶん殴ろうとする!
グラスイズは体を横に傾け避け、その尾を一本ずつカージラスの右腕と胴に巻き付け、動きを封じる、
さらに、カージラスに右手に眼鏡を持ってその目にかけ、解放した!?
「『グラスイズの効果!パワーを下げさせてもらうよ!』」
「『カージラスの効果で相殺!!』」
「『クライタウンディングパワー!』」
「『シャインエレメンタルパワーで相殺!!』」
「くっ無いか・・・?」
パワーは同値、使えるカードの数はこっちの方が上、ここで決める!
「それなら、『シャインエレメンタルパワー++!!』」
「なんてな!『クライホーリーキラーディングパワーをぶつける!これによりシャインエレメンタルパワー++からクライホーリーキラーディングパワーを発動!!これによりシャインエレメンタルパワー++のパワー変化を無効にしつつグラスイズのパワーを1000上げるッ!!』」
そんな効果がっ!?
「『クライホーリーキラーディングパワーのコストにクライタウンディングパワーを指定!』」
「っぐ・・・『シャインエレメンタルパワー++!のコストにシャインエレメンタルパワーとシャインフラッシュティングエレメンタルパワーを指定・・・』」
離れたカージラスが眼鏡を両手で持って離そうとするが、外せない!?
呪いの眼鏡!?
カージラスは諦め、両手を握って殴りかかかる!
右左右左と繰り出される神速のラッシュ!!
しかし、グラスイズは左右に少し動くだけで避けきる!
あいつ、眼鏡に何か仕掛けを!?
さらに拳が速くなり光の竜巻鎌鼬を纏いながら右左右左と繰り出されるラッシュ!
が、同じように左右に動いて避けきったグラスイズ!
そこでグラスイズがいきなりカージラスの額に右手でデコピン!?
吹き飛ばされるカージラスの頭!
爆発消滅するカージラスの頭と身体!!
グラスイズの元に戻ってくる眼鏡
「でも、2番戦闘と3番戦闘!!」
少年に向かいクワガリンとプーマヤが走り出す!
クワガリンが二刀流で斬りかかり、
プーマヤが右肩の剣を突き立てて行く!
それを相手は一歩だに動かず、体に両方の刃をかすらせただけで済ませた、
まさか、動きを読んでいる!?
少年はまっすぐに私を見据え、口を開く
「ターンエンド」
「タ・・・ターンエンド・・・」
相手の言葉に、私は動揺しながら返すしかなかった・・・
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