魔族の魔術学校 ダブモン!!20話02
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「あれは・・・なんだろ・・・?」
みんなで草原の中の道を歩いていると少し右側に見付けたのは、文章が書かれた紙で構成されたようなビルの様な大きな建物・・・?
「燃やしがいがあるな」
「燃やさないで」
皆が建物を見上げる中で発された
右肩の方に浮かぶイグリードの言葉に思わず返す、
「なぁ、カンテーラ、あれなんだ?」
「知らん、だが、魔力の集まりを感じる・・・近寄らん方がいいな・・・」
同じく建物を見上げる、前にいる良星とその頭の上にいるカンテーラが会話を交わしている、
と、長い藍色の前分けローブを着た僕達よりも少し年上程の少年たちがなぜかこちらに向かってくる
肌の色は白、緑、紫など、髪や目の色も様々で、耳も尖っていたり無かったり・・・
なんだ?全員魔族だよね・・・?
まさか、人間だってバレた・・・?
「あ!やっぱり珍しいダブモン達だぜ!みんな見て見ろよ!!」
そう言って僕達に右人差し指を突きつけながら後続を見る先頭の橙髪に緑肌の少年・・・
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