魔族の魔術学校 ダブモン!!20話12
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12
廊下を歩いていく中で、右肩上に浮かぶイグリードに問いかける、
「ねぇ、イグリード、ここから出るにはどうしたらいい?」
イグリードが両腕を胸の前で組んで目をつぶる勢いで考えながら口を開く
「そうだな、まずは話すしかないんじゃないか?」
やっぱりそうだよねぇ・・・よし!
僕は勢いよく、右手を上げるぐらいに、声を出す!
「あのすみません!!」
「なんですかな?」
おっさんが緩い顔のまま振り返る
この勢いのまま声を続ける!!
「僕達、もうそろそろ・・・お暇したいんですけど・・・」
調子を崩さないおっさんはちょっと笑いから入りつつ
「ほっ、ほっ、ほっ!そこまでお忙しいと?」
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