御前教会の真実 ダブモン!!2話/25
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「それで?ここに来るまでにめずらしい鉛筆とメモで何かメモしてたようだが・・・」
夜の森を走る中で、おっさんダグザが後ろにいる僕に問いかけてくる
「いや、あんな状況めったに見れないからさ、つい・・・」
「手札を板の上に置いてまですることか?」
カンテーラの言葉に思わず照れくさくなり
「いやははは・・・」
照れ笑いしてしまう
「そっちのガキもやってたな・・・」
「兎白に同感、あんな状況、めったに見れないから!!」
さらに後ろにいる鼓動が走りながら大きい胸を張って答える
にしても、色々大変だったな、いつの間にか洞窟でやり合ってたワナリューとソダマモいなくなってたし、
落ちてた岩はおっさんがある程度砕いて上に隙間作ってくれてたけど、あと、閉じ込めてたプレシバットも解放したし・・・
そうこうしてる間にも、俺達は村を横切り、そこに到着し、
「で、ダグザのおっさん、本当にここに黒幕がいるんだな?」
おっさんが目の前を見据えつつ
「ああ、外に出た様子はない、それに・・・」
そこでカンテーラが前に出てチラリと少し、ダグザのおっさんにその目だけを向け、
「魔の気配がする、だろ?人間にもそれに敏感なのがいるんだな・・・」
「修行のたまもの、ってやつだ」
カンテーラの言葉に、ダグザのおっさんが答え、
「急ぐぞ、右手の方、二階だ」
カンテーラとダグザのおっさんが教会の扉を蹴って中に入る、
そこにあったのは礼拝堂、暗くなり始めた荘厳な雰囲気の中、いくつもの木の長椅子が左右に並べられ、
中央には簡易な赤い敷物が未知のように奥にしかれ、高い白壁が木材の土台付きで高くそびえ、四隅左右少し中央に扉があり、それらの先の方には四角い木の牧師台がある、
その右手奥にはおあつらえ向きに木のピアノのようなものが設置され、
牧師台のさらに奥、そこには女神の石像が設置されていた、
背中に羽、波状の髪、肩出しのロングスカートワンピースと、女神に忠実で、奥には大きな木を模したガラス製のステンドグラスが存在している
「ガキども、遅れるな」
「置いてけぼりくらっても知らないぞ?」
そう言って、カンテーラが先頭を右に走り、先の方にあった木扉を引き開け走る
「あっ、さすがに鎧着けてないと速いなこの野郎」
その後を追って走るダグザのおっさん、その後に続いていく俺、鼓動、蜜羽さん、ウェルピー、マキイドン、
扉に入ったっところであった木の廊下をカンテーラが一旦入り口側に走り、その先にあった左巻き階段を一気に走り抜け
ようやくその先にいたカンテーラ達に追いつくと、その場所、緑黄ふちのカーペットの置かれた広い踊り場の先に・・・扉が一つ、存在していた
扉の前で、カンテーラとダグザのおっさんが立ちすくみ、カンテーラがほんの少し、後続の方をチラと見る
「この奥だな、だんだん魔の気配が強まってる・・・」
「そうなの?」
「そうなの?」
「どうなの、ウェルピー」
「ええ、間違いなく」
「恐らくは、奥にいる奴が警戒してんだろうなぁ・・・」
なるほど、こっちの動きはわかってると、こんなにドタバタやってんだから当然か・・・
「悪いが、この先は譲ってもらうぞ、この先にいる奴には、異端審問官として、仕事しなけりゃならんのでな」
「好きにしろ、みんなもそれでいいな?」
「お~」
「いいよ~」
「っていうか、私達で意見できることじゃないでしょ」
「ですね」
「よしそれじゃ、開けるぞ」
ダグザのおっさんが扉のマルノブに左手をかけ、慎重に・・・押し開け入る、
「そこを動くな!」
「おやおや、どうしましたか?」
俺達もその中に押し入る、
そこは、少し広めで偉い人が待機しているような部屋、といっても、御大層な物ではない、
奥には夜空写し月光通す窓、その前に重厚な机と椅子があるが、材質は安めの木材で、左手奥には木の棚がある、上段は本を詰めた分厚い木枠ガラス窓の両開き付きのもの、中段は三段の引き出しで下段は両開きの木の扉、
左手手前少し奥程の方には壁前方にある一人用ソファと向かい合う様に抹茶色長椅子ソファが置かれ、間には簡素な木の机がある、
そして、部屋の中央にその人はいた、
優しげな穏やかな笑顔をしたシスターの老婦人、
衣類はマリアナさんと同じデザインなれど、その腰は前へと曲がっている、
けど・・・
「誰?」
「誰?」
「誰よ?」
「剣なんて持って、物騒ですねぇ・・・」
「ここに来た理由、わかってるんだろ婆さん、魔を放つ物を出しておとなしく投降すれば悪いようにはしない」
「え、この人が黒幕!?」
「うそ!?」
「ええ・・・そうは見えないけど・・・」
「その通りだ、魔の気配を感じる」
「その通りですよ」
本当か!?というより、この人・・・
「一体・・・」
「一体・・・」
「一体・・・誰よ!?」
と、ダグザのおっさんが少し驚いたように目を見開き、油断なく、ほんの少し、僕の方を向く
「・・・お前ら・・・この人が誰か知らなかったのか?!」
「いや、俺も知らないんだけど」
「私もです・・・」
「おやおや、自己紹介しなきゃいけないようですね・・・」
「要らねーよ婆さん、この人は、リビエーラ教職者長、このちいせぇ教会のトップだ、そして、魔の匂いがぷんぷんしてる張本人・・・」
「その足元にサキュビィヤもいるな、」
「ですね、そんな気配です」
その言葉に、俺達三人は命の危機を感じ、思わず、後ろにいたマキイドンの裏に隠れる、
「おやおや、すべてお見通しと・・・」
「大方、サキュビィヤに命じてブリントやこのガキどもに毒を盛ったり、ブリントが死んで混乱してるマリアナの奴に妙なこと吹きこんだのもあんただろう、」
「ふふふ・・・」
突然、顔をうつむかせ笑い出すリビエーラ教職者長、
「本当にすべてお見通しで・・・そう、あの男を殺すように指示したのはこの私、理由は単純、結界の洞窟まで行っていろいろ探っていたようだから、つい目障りになってね、おまけに、いよいよこっちの教会に赴任してくることになった、私の持つ物を探し当てられる前に殺した、ただそれだけの事さ、マリアナの方は、前々から駒にするために育てていたんだけど、どうにも機会が無くてね、あの男が死んで混乱している所につけこませてもらったのさ」
「なるほどな、やはり、全ての元凶・・・なら、とっとと投降したほうが身のためだ」
ダグザのおっさんがその剣を鋭く突きつける
「あらあら、ずいぶん乱暴な物言い、ロザリオを着けているのに・・・」
「あいにくと俺は荒事の中で生きて来たんでな、必要時以外丁寧な言葉なんてものは使わん、そして、今はその時じゃない、さぁ、とっとと投降しろ」
「ふふふ・・・甘く見てると痛い目を見ますよ」
「その老体で何ができる?サキュビィヤを抑えれば、こっちの勝ちだ」
「あははは・・・」
突如、リビエーラ教職者長が顔を上げ、大口を開けて笑いだす
「これが本当の姿とでも・・・」
と、いきなり右手に何かを左袖内から摘まみ取り出してきた、
強烈な魔炎を放つ黒紫の宝玉、
魔の気配がわからなくてもわかる、恐らくあれが、カンテーラやダグザのおっさんの言っていた、魔の気配の正体、
「さぁ、見せてあげましょう・・・」
と宝玉の魔炎がリビエーラの全身を包み込んでいき、光と共にリビエーラの身体が殻が弾けるように大爆発を起こした!
そして、中からリビエーラとは全く違う、僕達より年下ぐらいの一人の金髪碧眼白磁の肌の女の子が現れると、魔の炎がその体を包み、濃い紫の修道服となる、
服のデザインはほとんど前と変わらないが、色が濃紫に変わり、女神のロザリオも無い、
「な・・・何よあれ・・・」
と、いきなり蜜羽さんが驚愕の声を漏らす、
そちらを見ると、蜜羽さんが目を見開き、リビエーラの方を見据えている・・・
「私と・・・私と・・・」
私と・・・?
「私と・・・金髪ツインテかぶってんじゃないのよ!!」
そ・・・そこなの・・・?
確かに、僕達よりも少し年下に見える金髪碧眼のかわい・・・らしい?リビエーラの頭巾の内側には、たしかにツインテールらしきものが見えるけど・・・
と、つぶさにリビエーラが幼妖しく微笑み
「ふふふ・・・年増の妬みじゃのう・・・」
「うるさいだまれやっちまえカンテーラ」
「ええ・・・そこで俺に振るのかよ・・・しょうがねぇな・・・」
カンテーラが一歩前に出て、爆発で引いたダグザのおっさんの剣に続け、その剣を突きつける
「よくできた手品を見せてもらって悪いけどな、こっちは子供のおもりに疲れてんだ、とっととあきらめて投降してくれ」
「あなたもダブモン的には子供ですけどね」
「うるさい」
ウィルピーの言葉に視線も向けず応えるカンテーラ、
「ま、投降しろはその通りだな、老人がガキに変わったところで何も変わらん・・・サキュビィヤの方は任せていいか?」
「任せろ」
「はんそれならば、こうじゃ、来い、サキュビィヤ!!」
「ビビッ」
と、リビエーラの修道服の足元からサキュビィヤが出現、やっぱり、修道服に隠れてた!
そして、リビエーラの方に向かって行き、リビエーラと一体化、そこから光があふれて行く・・・
「来るぞ!とっとと準備しろ!!」
「わ、わかった、リチャージ!」
山札から引き、
「ドロー!」
ん?このカード・・・
急いで左手の手札に入れ、チャージゾーンに置き、2番にも1枚裏側で置いて、
「セット」
表に!
「オープン!アクアエレメンタルパワーサーキュ!!」
「ダブモンNo.137イィィイエェェッックス!!夢幻の耳かき屋 サキュビィヤ・オーバー!!」
リビエーラとサキュビィヤから発生したあふれた光の中からその姿を現す、
現れたのはピンクのビキニワンピースの女の子だ、要はマリアナさんの時と同じ衣装で、唯一、シスターの頭巾が濃い紫なのが違いと言える、
無論、右手の綿付き巨大耳かきと左手の濃紫エネルギー状の槍は健在だ、
「ふふふ・・・これこそ若さの特権・・・」
確かに、きめ細やかな肌に胸も尻も大きくないが丸みを帯びたお腹に短めの手足のそれは年相応だが・・・
「だが、この部屋内では空も飛べない、こちらの方が・・・」
「それはどうかな?」
カンテーラの指摘に、リビエーラが右口角を不気味に上げ笑う
「そらそら、行くぞ、ポイズンスカッティング」
リビエーラが槍を回すように振るといきなり一面に毒針が出現、
「それっ!」
合図とともに毒針が放たれ、僕達はマキイドンの裏に隠れる、
対して、ダグザのおっさんは剣を振るって毒針を弾き、当たると思った毒針も鎧の部分に当てて巧みに弾く、
あれ、鎧で防げるんだ・・・
が、その中で、カンテーラだけが前に出る!
自身の剣とカンテラを振るって毒針を弾き、布などに当たってもダメージにならない物はあえて受けつつ、だ、
「おっさん、あんたは裏から防御しつつ援護を、ここは任せろ」
「けっ、仕方ねぇな・・・」
「何やってる、そっちの援護は!?」
「りょ、りょ~かい!」
今回は互いにコスト無し、サキュビィヤ・オーバーの効果でカンテーラのパワーを下げ下回させられ、画面にエレメンタル・ダークリゼスとポイズンエレメンタルパワーというカードが写ったが、
前者はサキュビィヤ・オーバーを呼びだした時の必要カードで、後者はサキュビィヤ・オーバーで呼び出されたが山札に戻ったカードだ、いずれも関係なし!!
「まずはこれだ、マルチエレメンタルパワー、パワーを600上げる、」
「よし!」
カンテーラが剣に闇を纏わせながら、少量飛んで大上段から振りかぶる
「おっと」
それをリビエーラは耳かきで受け止めつつ、
「それ、ポイズンスカッティング」
槍を回して大量の毒針を出現、
「これでどうだ?」
それを一気に撃ち出す!
「っち」
「この、援護に行けねぇ!!」
カンテーラは後ろに飛びつつ剣で弾くも、ダグザのおっさんは剣を振るって鎧で弾いて何とか避けきる
「次だ!」
「アクアエレメンタルピックブレイド、続けてパワーを300アップ」
剣に闇と共に水がまとわりつく
「ほほう・・・だが・・・」
リビエーラの不吉な言葉と共に思い切り剣を横ぶりし、剣から水と闇を撃ち放す、が、少し上前に足を折り曲げつつ飛んだリビエーラに軽々と避けられてしまう
「それっ!」
そこから上段からの槍を何とか後ろに避け跳ぶカンテーラだが・・・
「やはり動きが鈍いようじゃ・・・」
なっ・・・動きが・・・!?
「いくら毒に強いダブモンとはいえ、何度も毒針をギリギリで避けていれば当然、布から毒がしみこみダメージになる、元はダブモンすら数日は動けなくする強力な物、それに・・・おぬし、火を使っとらんな・・・?」
火・・・そういえば、この教会に来てから一度も・・・!
「仲間が火にまかれるのを遠慮しとるのか?これはけなげな」
「おい、なに勘違いしてんだババア・・・」
「ぬ・・・?」
宙のリビエーラの左まゆが一瞬、不意を突かれたかのように跳ね上がる
「俺はこいつらが使えると思ったから連携を重視しているだけだ、いざという時は・・・こんな教会なんぞ貴様ごと燃やし尽くしてくれる・・・」
カンテーラ・・・
と、カンテーラが右肩の方からこちらに視線を送る
「お前らも・・・そのつもりでいろよ・・・」
「あ、ああ・・・」
「わ、わかった・・・」
「思い切り・・・やっちゃえっ!!」
「ふん、相棒、援護だ!!」
「ウインドエレメンタルインボルブ、これが通れば向こうのパワーを上回る!」
「はぁっ!」
まとわりついた風と共にその剣で一気に斬りかかる!
「あまいあまい、魔の力をちょいと応用すればほれ、アースランス」
リビエーラが着地して腰を入れるための足場を確保しつつ左手の槍を焦げ茶色に変化させた、そしてそれを振るい、カンテーラの剣とかち合い、カンテーラが吹き飛ばされる、
するとなんと、剣にまとわりついていた風が、もうすでに存在してはいなかった・・・
が、それでもめげずにカンテーラは両足を地に着け
「次!」
「こっちも忘れるな!」
ダグザのおっさんが剣を構えて前に出る、
「目障りな、ポイズンスカッティング」
槍がダグザのおっさんの方に向けられ、小さめに回されると、大量の毒針が、全てダグザのおっさんに向け現出、
「行け、」
「俺はアクアエレメンタルパワーフローの効果を発動、ダークポイズンエレメンタルを相殺する」
「そらっ!」
放たれた毒針は、カンテーラが大量の水と共に振るわれた剣より、ダグザのおっさんに到達する前に大半が吹き飛ばされ、
残った物もダグザのおっさんの剣で弾かれる、
「礼はいらないぞ」
「お前の援護が無くても防げたさ、あの位」
軽口をたたき合うカンテーラとダグザのおっさん、
にしても・・・あのリビエーラってやつ、飛びまわれない代わりに狭い場所ではどう戦えばいいかちゃんと知ってる気がするな、
攻撃は避けづらい毒針で、槍と耳かきは防御に使って極力動かないようにして不利な立ち位置に追い詰められないようにしてる、
さっきだってあの毒針がダークポイズンエレメンタルってカードだったからどうにかなった物の・・・
でも、この二枚で、決める、
「俺は、エレメンタル・ウィンドヘインドテエルとアクアエレメンタルパワーサーキュの効果を発動!」
どちらが通ってもいい、さて・・・どうなる・・・?
カンテーラの剣が、闇と水と風を纏う混合剣となる
「ほう・・・面白い!」
リビエーラが槍を回す・・・
「ポイズンスカッティング」
毒針が出現
「スプラッシュ!!」
カンテーラが剣を一閃させると同時に、水が風によって弾け、水滴が的確に毒針を全て弾き飛ばす!
「なんじゃとっ!?」
「俺を忘れてもらっちゃ困るぜ!!」
そこにダグザのおっさんが突進!
「このっ!」
ダグザのおっさんが大上段に振り上げ振り降ろした剣を何とか右手の耳かきで受け止める
「こっちもな!」
呼応し、駆けるカンテーラが剣を叩きつける、これを紫に戻った槍で受けるリビエーラ
「く、くそっ・・・」
数の上では二対一、同じ人とダブモンだが、これならば押し負けるのはリビエーラの方、それなら次の手は・・・
「ポ・・・ポイズンスカッティ」ング
「おっとぉ!」
「甘いぜ!!」
カンテーラとダグザのおっさんの二人蹴りが炸裂!リビエーラを吹っ飛ばし、机に叩きつけた!
「がはっ!!」
「おい、とどめくらいは譲ってやる」
「いいのか?」
「剣で叩き切るわけではあるまい、適度に弱らせろ、いいな?」
「はっ、難しい注文だ・・・相棒!」
「俺はアクアエレメンタルパワーサーキュのコストにアクアエレメンタルパワーフローとエレメンタル・ウィンドヘインドテエルを指定」
こっちの二枚掛けで向こうは空洞のその場所で一枚のみだったから相殺で打ち勝てた・・・
そして、また、向こうは前のターンと同じことをしようとしてくるだろう・・・
「俺はエレメンタル・パワー・アクア・跡を濁さずを発動!エレメンタル・パワー・ダーク・ネグリジェンスを指定し、その効果を発動できなくする」
ピチャン・・・
水滴が水面を打ったような音が響き辺りを静寂がつつむ・・・が、ここでリビエーラが弱々しく槍をこちらに向け・・・
「ポ・・・ポイズンスカッティング・・・!」
槍を回す、が、毒針は出てこなかった、リビエーラの目が弱りながらも驚愕に見開かれる
「な・・・なぜじゃ・・・?」
「なるほど、弱い力を特定の術式で封じ込めるのか、残念だったな、ダメ―ジを受けてなきゃ、普段通りに発動できただろう・・・」
「おのれ、おのれ、おのれぇ~」
「さ、本丸だ、頼んだぜ?」
ダグザのおっさんの声に応える様に、俺は宣言する!!
「俺は、ダブモンNo.22EX、勝利への案内屋、カンテーラ・ビクトリーの効果を発動、」
「そっちで効果名、決めていいぞ?」
え、どういう意味カンテーラ?効果名?ええっと・・・
「じゃ・・・じゃあ、ビクトリーコンバーセンスで・・・」
「それじゃ、御一緒に」
「ビクトリーコンバーセンス!!」
「ビクトリーコンバーセンス!!」
カンテーラが右手の剣を両手で上に上げ、水と風を高め闇色に染め
「はぁあああ・・・・」
それらを放出しつつ一気に叩き斬る!
「たぁああああああ!!」
「くっ!」
槍と耳かきを上に出して交差させ防御しても無意味、
そのまま槍と耳かきを断ち切られ、それごと一気に叩き斬られる!
「きゃあああああああ!!」
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