バハムートの焼肉@オイレンのラノベ置き場・双札

月から金、土はときどきを目標に私が書いたラノベを置いていきます。

魔法ある世界・・・ ダブモン!!19話/09

魔法ある世界・・・ ダブモン!!19話09
 
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 「これ、毒とか無いわよね?味はわかる?」
 「残念ながらそこまでは・・・」
 お店に戻ったところで、商品たる食材を乗せた台のそばで、台に置かれた紫の葉球野菜を手に取って見る四葉さんと
 そばで一緒に野菜を見るウィルピー、
 この辺りにある野菜は見たことないものが多く、味の想像がつかない・・・
 ここは知ってそうな人に訊いてみるか・・・
 僕はカウンターに近づき、
 「店主さん、ここの食材で作れるものでおすすめってある?できれば簡単なので」
 店主さんが変わらぬ表情で僕の方を見る
 「お、そういえばお前さん達、この辺りでは見かけないな、引っ越して来たのか?」
 「いえ、諸事情で旅をしていて・・・」
 「子供と保護者のダブモンだけでか?何があったのやら・・・そうだなぁ・・・」
 と、周りを見て店の食材の方に右人差し指を向けていく、最初は緑の太った根とオレンジの葉の野菜・・・
 「クラメスは」
 「ちょ、ちょっと待って!」
 しまった、見たことない野菜ということは知らない名前の野菜という事じゃないか!
 こっちに来たばかりの時も同じことやらかしたのに・・・
 「この辺り、俺達のいた地方の野菜と違うものが多くてさ、野菜の名前から教えてくんない?」
 店主の目が再び僕の方を向く
 「ん?しょうがねぇなぁ、だが、どこから来たんだ?」
 どう返答すべきか・・・人間領から来たともいえないしなぁ・・・
 とりあえず怪しまれないように・・・
 「船で・・・その・・・」
 「お!中央大陸沿いの島か?それとも外大陸か?この辺り、海沿いじゃないはずだが・・・」
 うまい具合に勘違いしてくれたようだ・・・
 「持ち込みの食料があったんだけど、切れちゃってさ・・・」
 「そうかそうか、なら教えてやるか、」再度同じ場所を指さす「あの緑の野菜がクラメスって言ってサラダにもスープにも使えてな・・・」
 こうして、様々な野菜の名前と調理法を教えてもらうのだった・・・
 店主が微妙に右の角度を指さす
 「それから、あの黄色のやつはアアミっていって、香味野菜で・・・」
 ・・・
 
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